2012 CESで発表されたSony Ericssonの「Xperia S」と「Xperia ion」はAndorid OSを採用するスマートフォン。HDディスプレイやデュアルコアCPUを搭載したハイエンドモデルで、NFCを搭載したXperia Sはグローバル市場に、LTEに対応したXperia ionは北米のAT&Tから発売予定である。また、日本ではXperia Sをベースにした「Xperia NX SO-02D」と、おサイフケータイや防水性のなどを備えた「Xperia acro HD SO-03D」も発売される。Sony EricssonがXperia S/ion向けプレス向けイベントで新モデル(Sとion)の詳細を説明した。
イベントではまずSony EricssonのChief Marketing Officer、スティーブ・ウォーカー氏が登場。ソニーによる同社の完全子会社化により、今後の製品は「Sony」ブランドで販売されると説明。ソニーのテレビやPC、ゲーム端末にXperiaシリーズのスマートフォンが加わることで、「Sony Entertainment Network」「Music Unlimited」「Video Unlimited」というソニーが推進するコンテンツサービスを市場に拡大するためのけん引的な存在になると話した。
続いて同社Head of Xperia Marketing Programのカラム・マクドゥガル氏が両製品の特徴を紹介。Xperia Sは同社が次世代スマートフォンと位置付ける「NXT」(ネクスト)シリーズに属する最初の製品であり、1280×720ピクセルの高精細ディスプレイや1.5GHzのデュアルコアCPU、Exmor R for mobileを搭載した高画質な12メガピクセルカメラなど機能を充実させただけではなく、スタイリッシュなデザインも特徴となっている。グローバル向けに投入し、日本では仕様を変更したXperia NXとして発売される予定だ。
Xperia SのOSはAndroid 2.3だが、2012年第2四半期(4〜6月)に4.0へのアップグレードも予定されている。主なスペックはモバイルブラビアエンジン採用の4.3インチ HDディスプレイ、1.5GHzデュアルコアCPU、HD動画撮影対応の12メガピクセルカメラ、NFC搭載など。HDMI出力やDLNA接続で家電製品とも簡単に連携ができる。通信方式はW-CDMA/HSPA 850/900/1900/2100MHzおよびGSM 4バンド。
一方、Xperia ionはLTEに対応する同社初の製品。北米の通信事業者AT&Tから発売される。基本的なスペックはXperia Sとほぼ同等で、ディスプレイサイズは4.6インチとやや大きい。
会場にはXperia SとXperia ionの実機が展示され、機能やサービスのデモなどが行われた。ロック状態からでも1.5秒で起動と撮影ができるカメラや、細かい音質のコントロールや再生中の曲のソーシャルサービスによる共有ができる音楽プレーヤー、HDMI接続によりテレビの大画面で端末の操作やコンテンツを再生できる機能などは、他社のスマートフォンと大きく差別化できる、Xperiaシリーズならではのものだという。このほか、「LiveView」の後継機にあたる、メールやSNSの表示が可能な腕時計型のBluetoothデバイス「SmartWatch」や、背面にタッチするだけで特定の機能を呼び出せる、NFC内蔵のストラップ型デバイス「Xperia Smart Tags」などのアクセサリーも展示されていた。

多数の色展開がされる「SmartWatch」。ディスプレイは128×128ピクセルの有機ELで、タッチパネルにも対応する(写真=左)。Xperiaシリーズだけではなく、AndroidスマートフォンとBluetooth接続して利用できる(写真=右)
内蔵のNFCを利用して機能を呼び出せる「Xperia Smart Tags」(写真=左)。NFC内蔵スマートフォンでタッチすると、Bluetoothやナビゲーション、アラーム機能などをすぐに起動できる(写真=右)
写真と動画で解説する「Xperia NX SO-02D」「Xperia acro HD SO-03D」
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