「ARROWS Tab F-05E」は、2011年10月に発売された「ARROWS Tab LTE F-01D」に次ぐ2機種目の富士通製ドコモタブレット。最大の特長はフルHD表示対応の10.1インチワイドUXGA(1920×1200ピクセル)液晶。10.1インチの画面サイズは前モデル(F-01D)と変更はないが、ボディはより小さくなった。Android OSのバージョンは4.0。Xiは下り100Mbpsに対応し、800MHz帯の周波数もサポートする。
F-05Eの大きさは約259(幅)×169(高さ)×9.9(厚さ)ミリ。重さは約580グラム。表側左右にステレオスピーカーがあり、右側にスマート指紋センサーが新たに用意された。ディスプレイの上には有効画素数約125万画素CMOSカメラを搭載。端末裏側には有効画素数約810万画素CMOSカメラを備えており、フォトライトはない。下部に充電端子がある。NFCにも対応するが、使えるのは「かざしてリンク」のみで、おサイフケータイとしては使えない。またFeliCaにも対応しない(トルカには対応)。10080mAhと非常に大容量のバッテリーを搭載していることもあり、リアカバーは取り外せない。

端末左側面のカバーを外してMicro USBケーブルを挿したところ(画像=左)。端末右側面のカバーを開いたところ(画像=右)。IPX5/8相当の防水機能、IP5Xの防塵機能を有しており、カバーにはパッキンが付いている。イヤフォン端子は防水対応となっているディスプレイのサイズは変わらないが、前モデルより小型化を実現した。液晶の解像度も前モデルより向上している。裏面にあった電源キーや音量上下キーも側面に移され、操作しやすくなった。また、重さも前モデルの約597グラムから約580グラムに軽量化されている。
F-05Eの魅力はフルHD表示対応ディスプレイ。旧来のHD液晶からの違いは一見すると分かりにくいが、高精細な液晶画面は文字の視認性が高い。動画コンテンツを見る際にも威力を発揮する。また、画像・映像を綺麗な画面で見られるだけでなく、前面にステレオスピーカーを搭載し、Dolby Digital Plusを搭載。イコライザーアプリなどで、好みの音質で良質のサウンドを楽しめる。
F-05Eは前モデル同様「スタイル切替」が可能だ。開発機のため、「かんたんスタイル」と「キッズスタイル」以外は試せなかったが、発売の時点では「ウォータープルーフ」「ステーショナリー」「ナチュラル」などさまざまなスタイルに切り替えられる。なお、「スタイル切替」をすると、ホームは標準のdocomo Palette UIからメーカー独自のNX!ホームへ変更される。


UIはメーカー独自のNX!ホームもインストールされている。こちらのスタイルは「オーディオ」(写真=左)。「かんたんスタイル」は同社のらくらくスマートフォンに似たUIとなっている(画面=中)。ブラウザの表示も標準とは少々異なる(画面=右)スタイル切替は、通常設定画面から行う。通常の「シングルモード」のほかに「ファミリーモード」を選択できる。「ファミリーモード」ではロック画面での「スタイル切替」に対応しており、家族で使用する場合、使用する人によってスタイルを切り替えることができる。

通常の「シングルモード」では設定画面の「スタイル設定」で「スタイル切替」を行う(画面=左)。「シングルモード」と「ファミリーモード」の選択画面(画面=右)で「ファミリーモード」を選択すると、ロック画面で「スタイル切替」を行える。開発機のため、実際ロック画面での選択画面は表示できなかったF-05Eは、前モデルから小型軽量化を果たしながら、液晶の解像度が向上。クアッドコアCPUや大型バッテリーの搭載により、リッチな動画やゲームコンテンツなどをより快適に楽しめる。スタイル切替を採用したことで、家族で共用しやすくなった。ファミリー層向け高機能タブレットとして、F-01Dよりも幅広い用途で活躍しそうだ。
ドコモ タブレット:指紋センサー搭載、フルHD表示に対応した防水タブレット――「ARROWS Tab F-05E」
写真で解説する「ARROWS Tab LTE F-01D」(外観編)
動画で見るタブレット――「ARROWS Tab LTE F-01D」(試作機)
写真で解説する「ARROWS Tab LTE F-01D」(機能編)
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