ソニーが満を持して投入した“WXGA液晶”Netbook――「VAIO W」徹底検証これぞ低価格ミニノートの決定版!?(5/5 ページ)

» 2009年07月07日 17時30分 公開
前のページへ 1|2|3|4|5       

高解像度液晶とVAIOデザインが魅力の新世代Netbook

 今年の夏商戦は市場にNetbookがあふれかえっており、かなり注意深くチェックしていなければ、各社がどのような製品ラインアップをそろえているのか、そしてどのような特徴があるのかを把握するのは難しい状況だ。

 まさに百花繚乱(りょうらん)といったNetbook市場において、国内大手PCメーカーでは後発となったソニーのVAIO Wだが、さすがにユーザーニーズをよくつかんできた。1366×768ドット表示の10.1型ワイド液晶ディスプレイと、こだわり抜いたボディデザインという2つの特徴が組み合わさることで、ほかにはない強烈な魅力を放っている。

 デザインの好みは人それぞれだが、高解像度のワイド液晶ディスプレイはどんなユーザーにも多くのメリットをもたらしてくれるはずだ。この画面解像度を実現したことにより、Webブラウズやメールなどの用途では、通常のモバイルノートPCとほぼ変わらない快適さが得られる。

 1つ注意しなければならないのは、VAIO WはWindows XP搭載モデルなので、10月22日にリリースされるWindows 7への優待アップグレードサービスが受けられない点だ。しかし、基本スペックが控えめで用途が限られるNetbookでは、あえて動作が軽いWindows XPをギリギリまで使い続けるという選択肢もアリだろう。

 これまでNetbookは、画面解像度の制限やSSDによるデータストレージの容量不足などが原因で、初心者を含めて万人におすすめしにくかったが、VAIO Wはようやくその壁を突破した感がある。キーボードサイズなどの課題も残されているが、現存するNetbookでは確実にトップクラスの完成度を誇る1台に違いない。

 汎用性が高く低価格なVAIO Wか、それとも抜群の携帯性を備えたVAIO type Pか、この夏ソニーのミニノートPCを購入したいと考えているユーザーは、大いに頭を悩まされることになりそうだ。

※パッケージの写真と説明、メモリへのアクセス方法、液晶ディスプレイの記述を一部追加しました(2009年7月7日20時30分)。メモリスロット周辺の写真を追加しました(2009年7月8日17時30分)。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  5. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  6. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  7. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  8. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  9. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  10. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー