Windows 10の手書き機能は退化した?Windows 10のツボ(37)

» 2015年10月25日 06時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

タッチキーボードを呼び出すには

 「Windows 10」でタッチキーボードを利用するには、タスクバー上の通知領域にあるキーボードのアイコンをタップする。画面サイズによって異なるが、表示されるキーは大きめでタッチ操作でも快適に入力することができる。

タッチキーボード 通知領域にあるキーボードアイコンをタップする
タッチキーボード ボタンが大きくて押しやすいタッチキーボードが下部から現れる

 見た目はiPadやAndroidタブレットライクなキーボードだが、Windows 8以降に搭載されているタッチキーボードの優れているところとして、キーボードショートカットに対応している点が挙げられる。左下のCtrlキーをタップすると、「Ctrl+C」といったおなじみのキーボードショートカットがタッチキーボード上で利用できる。他のOSに比べて使い勝手は一歩リードといったところだ。

タッチキーボード Ctrlキーをタップすると、それぞれのキーの役割が表示されるので分かりやすい
タッチキーボード キーの左上に書かれた数字を入力するには、キーを上にスワイプする
タッチキーボード CapsLockをオンにするには、左右に配置されたShiftキーのどちらかをダブルタップする

テキスト入力欄をタップしたときに、自動でキーボードを表示する

 Windows 10の「Continuum」機能でタブレットモードとして動作している場合は、テキストを入力できる場所をタップすればタッチキーボードが自動で表示されるが、デスクトップモードの時は通知領域にあるキーボードをアイコンをタップしないと表示されない。

 このままでは使い勝手が悪いので、「設定」→「デバイス」→「入力」にある項目で、「デバイスにキーボードが接続されていないとき、ウィンドウ表示のアプリに自動的にタッチキーボードを表示する」をオンにする。

設定画面 入力に関する設定はここから行う

 ・→Windows 10で2in1を使うなら知っておきたい「Continuum」機能

キーボードレイアウトを変更する

 タッチキーボードの一番右下にあるキーボードアイコンをタップすると、IME(文字入力ソフト)の切り替えや、キーボードレイアウトを変更できる。キーが左右に分かれる「分割キーボード」に変更すれば、タブレットを両手で持つ場面などで文字入力の使い勝手が向上する。日本語はフリック入力が可能だ。

タッチキーボード キーボードの変更は右下のキーボードアイコンキーから行う
タッチキーボード 分割キーボードはタブレットを両手で持っている時に使いやすい。スマートフォンのようなフリック入力も可能だ
タッチキーボード タッチキーボードは場面に合わせて上下に移動したり、キーの大きさをS、M、Lの3種類に変更することもできる

 先ほど紹介したタッチキーボードの設定画面で、「ハードウェアキーボードに準拠したレイアウトをタッチキーボードオプションとして追加する」をオンにすると、以下のようなキーが多いレイアウトでも表示できる。複雑なキーボード操作を行うアプリを使うときや、通常キーボードの使い勝手をタッチキーボードで再現したい場合に重宝するだろう。

ハードウェアキーボードに準拠したレイアウト 設定を変更すれば、ハードウェアキーボードに準拠したレイアウトをタッチキーボードでも利用できる

シンプルになった手書き入力機能

 タッチキーボードのほかに、手書き入力にも対応する。表示される5つの四角い枠の中に文字を直接書き込んでいくことが可能で、文字を崩して書いてもしっかり文字を認識してくれるので、使い勝手は良好だ。ただし、Windows 8から手書き機能を使っていたユーザーはすぐに気付くかもしれないが、Windows 10の手書き機能は以前に比べて機能がシンプルになった。

手書き入力 四角い枠の中に文字を入力していく

 Windows 8.1までに搭載していた手書き機能では、書き間違えた文字の上で取り消し線を引くことで文字を修正したり、文字と文字の間に縦線を引いて、スペースを挿入といった、文字修正を修正できるジェスチャー機能のようなものを備えていた。Windows 10の手書き機能では、このような機能は省略されており、「5つの枠の中に文字を書いて確定を押す」という工程を繰り返さなくてはならない。

 Windows 8.1までの手書き入力を愛用していたヘビーユーザーほど、この変更は痛手となるだろう。最近はペンを付属するモデルも増えてきており、手書き入力を活用する機会も増えてきそうだ。これからのさらなる日本語入力の進化に期待したい。

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