Windows 10の「強制Windows Update」がもたらすデータ通信制限を回避するWindows 10のツボ(10)

» 2015年08月19日 06時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

余計なお世話? Windows Updateの仕様変更

 「Windows 10」は、従来のようにWindows Updateのタイミングをユーザーが選択できず、更新プログラムのダウンロードおよびインストールはすべて自動的に行われる仕様となった。ユーザーが選択できるのは、更新プログラムの自動インストール後に行う再起動のタイミングのみだ。

WindowsUpdate Windows Updateの詳細オプションでは、再起動のタイミングのみ選択できる

 この仕様変更により、緊急性のあるセキュリティアップデートの導入し忘れといった事故は防げるかもしれない。しかし、懸念点としてモバイル環境での動作が挙げられる。

 一般的に、外出先でPCをネットワークにつなぐには、モバイルルータやスマートフォンのテザリング機能を用いるが、これらの大半はデータ通信量の上限が設定されている。ほとんどの場合、その上限を超えると、通信事業者によって通信速度が制限されてしまう。

 万が一、モバイル環境でWindows Updateがバックグラウンドで始まり、ファイルサイズの大きい更新プログラムがダウンロードされると、あっという間に通信量が増えて、データ通信量の上限を超えてしまうことも考えられるわけだ。

WindowsUpdate 設定から「ネットワークとインターネット」→「データ使用状況」を開くと、過去30日間のアプリ別通信量を参照できる

モバイル環境でファイル容量の大きいダウンロードを防止する

 モバイル環境でWindows Updateによる更新ファイルのダウンロードを回避するには、「従量制課金接続」に関する設定を行うのが有効だ。スタートメニューから「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」と開き、設定したいネットワークに接続した状態でアクセスポイント一覧の下部にある「詳細オプション」→「従量制課金接続」という項目をオンにする。

WindowsUpdate 「従量制課金接続」をオンにしておくと、バックグラウンドの通信が制限される

 この設定をオンにすると、以下の項目が制限される。

  • Windows Update で、優先度の高い更新プログラムだけがダウンロードされる
  • Windowsストアからのアプリのダウンロードが一時停止される
  • スタート画面のタイルで更新が停止する
  • オフラインファイルが自動的に同期されない(OneDriveなど)
WindowsUpdate 従量制課金接続の設定をオンにしていると、自動で更新ファイルのダウンロードは実行されない。手動でダウンロードボタンを押せば、この設定のままダウンロードすることも可能だ。

 ちなみに、この設定はネットワークの環境によって自動でオンになる場合がある。筆者の環境では、スマートフォン(au Xperia Z3 SOL23)のテザリング機能を使ってWindows 10をネットワークに接続した場合、自動的にモバイルネットワークを使った接続と判断され「従量制課金接続」がオンに設定された。

 ところが、SIMロックフリーのモバイルルータ(Aterm MR04LN)にドコモのMVNOであるSIMを挿して使った場合、モバイルネットワークを利用した接続にもかかわらず設定は自動でオンにならなかった。後者もデータ通信量に制限があるプランなので、設定をよく確認して気をつけたいところ。

 この設定はアクセスポイントごとにプロファイルとして保存されるため、次回以降、同じアクセスポイントに接続した場合は設定が維持される。自宅のネットワークに接続したら自動で従量制課金接続設定はオフ、外出先でモバイルルータに接続したら自動で設定はオン、といった柔軟な使い方が可能だ。

 実は、この設定項目は「Windows 8」から存在しているものだ。Windows 10では、上記の通りWindows Updateが自動的にダウンロードされる仕様になったため、この機能が重宝する。モバイル環境でPCを使うことが多いユーザーは有効に活用してほしい。

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