Windows 10の“子供用”ユーザーアカウントとは?Windows 10のツボ(24)

» 2015年09月09日 15時35分 公開
[山口恵祐ITmedia]

アカウントの種類に「お子様」が加わった

 「Windows 10」のユーザーアカウント設定には、従来と同様にアカウントを追加する方法に加えて、「家族」という概念が追加されている。前者は今まで通りログインにMicrosoftアカウントとローカルアカウントが使用できるのに対し、「家族」はMicrosoftアカウントのみ利用できる。

 家族のアカウントには、「保護者」と「お子様」という種類が存在し、保護者はWebサイト上から家族アカウントの設定や、子供のPC利用状況を確認できるのが大きな特徴だ。

家族アカウントを設定する

 管理者アカウントでWindows 10にログイン後、「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く。その中にある「家族」で「家族のメンバーを追加」を選択する。

Windows 10のユーザーアカウント設定 アカウント設定に「家族」が加わった

 「お子様を追加する」を選択し、子供のMicrosoftアカウントを入力する。Microsoftアカウントを用意していない場合は、ここで作成することも可能だ。

Windows 10のユーザーアカウント設定Windows 10のユーザーアカウント設定 家族のアカウント作成では、使用するユーザーが保護者かお子様かを選択する(写真=左)。家族のアカウントを作成するには、Microsoftアカウントが必須だ(写真=右)

 アカウントを作成し、家族のメンバーが追加されたことを確認したら、「オンラインで家族の設定を管理」を選択する。現在ログインしている保護者自身のMicrosoftアカウント管理画面が開くので、「ファミリー」のページで、先ほど追加した子供用のアカウントを選択する。

Windows 10のユーザーアカウント設定Windows 10のユーザーアカウント設定 家族の項目に「子供」というアカウントが追加された(写真=左)。Microsoftアカウントを管理するWebサイト上で家族のアカウントを編集できる(写真=右)

 子供のアカウントを選択してページを開くと、子供が自分のMicrosoftアカウントでログインしたPCやWindows Phoneの利用状況がWebサイト上で確認できる。確認できる項目はアクセスしたWebサイトの履歴、利用したアプリやゲーム、PCの利用時間、Windowsストアでの購入履歴などだ。デフォルトでは週一でアクティビティ(利用状況)をまとめたレポートが保護者にメールで送信される設定となっている。

Windows 10のユーザーアカウント設定Windows 10のユーザーアカウント設定 利用状況をまとめたレポートを週に一回受け取ることができる(写真=左)。曜日ごとにPCを利用した時間が確認可能だ(写真=右)
Windows 10のユーザーアカウント設定Windows 10のユーザーアカウント設定 閲覧を制限するWebサイトの指定や(写真=左)、ダウンロードできるアプリとゲームの年齢制限もWebサイト上で設定できる。こちらはWindows Phoneとの連携も可能だ(写真=右)
Windows 10のユーザーアカウント設定 子供がMicrosoftストアでアプリなどの購入ができるように、保護者が子供のアカウントに入金することも可能だ

 使用時間の項目では、子供が曜日ごとにPCを使用できる時間帯や1日あたりに利用できる時間を細かく制限することもできる。

Windows 10のユーザーアカウント設定Windows 10のユーザーアカウント設定 「PCは1日○時間まで」というようなルールをPCで指定できる(写真=左)。利用が制限されている時間帯に子供用のアカウントでログインすると、利用できないメッセージが表示される(写真=右)

 従来のWindowsでもペアレンタルコントロール機能は搭載されていたが、Windows 10ではMicrosoftアカウントを利用することで、保護者がWeb上で設定を変更したり、(日本では活用しづらいが)Windows Phoneとの連携も可能になっている。子供と一緒にPCの使い方やルールを考えると共に、今回のようなツールを活用するのも一つの手だ。

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