「Windows 10」には新機能として「Continuum」(コンティニューム)という機能が備わっている。2in1デバイスをキーボードドックに接続している場合と、ドックから取り外してタブレットとして使っている場合で、それぞれ最適なユーザーインタフェース(UI)に切り替えるというものだ。
例えば、Windows 10にアップグレードした「Surface Pro 3」で、装着しているタイプカバー(キーボード付きカバー)を取り外すと、画面右下に「タブレットモードに切り替えますか?」というダイアログが表示される。「はい」を選択すると、タブレットモードに移行する。「応答を保存し、今後は確認を表示しない」を選択すると、タイプカバーの着脱によって、デスクトップモードとタブレットモードが自動的に切り替わるようになる。
タッチ操作に最適化されたUIを持つタブレットモードは、iOSやAndroidといったモバイルOSの使い勝手に近づけたものだ。最下部のタスクバー左下には、「スタート」と「戻る」「検索」、そして起動中のアプリを切り替えられる「タスクビュー」のボタンが並び、通常のスタートメニューで配置していたタイルを全画面表示する。
このタイルが並ぶ画面がいわゆる「ホーム画面」となり、デスクトップは一切表示しない。ここからアプリを起動するには、タイルをタップするか、左下にあるアイコンからアプリ一覧を開くことで起動する。
起動中のアプリはタスクバーに表示されず(設定で変更可)、タスクビューキーを押すと起動中のアプリが並んで表示される。
タブレットモードでアプリを起動すると、基本的に全画面表示となり、通常のデスクトップアプリのように自由にウィンドウを動かして並べることはできない。その代わりに、Windows 8/8.1のWindowsアプリで採用されていた「画面を分割してアプリを並べるスナップ機能」が利用できる。
あえて動きを制限して細かいウィンドウ操作をする必要をなくすことで、タッチ操作による使い勝手を向上しているようだ。
Continuumで表示されるダイアログには、「応答を保存し、今後は確認を表示しない」という選択肢があり、これの設定を行うと、2in1デバイスからキーボードを装着したり外したりする度にモードが切り替わる。
Continuumの設定を変更するには、スタートメニューから「設定」→「システム」→「タブレットモード」と進むか、アクションセンターの「タブレットモード」ボタンを長押しして「設定を開く」を選択する。
なお、タブレットモードではないデスクトップモードであっても、スタートメニューだけを全画面表示する方法が存在する。詳しくは以下の記事をご覧頂きたい。
→・Windows 10のスタートメニューをあえて全画面表示にすると何が起きるか
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