Windows 10の「コマンドプロンプト」は“コピペ”を手に入れ大幅進化Windows 10のツボ(17)

» 2015年08月27日 06時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

生まれ変わったコマンドプロンプト

 「Windows 10」にも、昔ながらの「コマンドプロンプト」はしっかり搭載されている。コマンドラインからコマンドを打ち込むことで、Windowsの操作や設定、プログラムの実行が行える機能だ。高度なOS管理やプログラミングに有用なツールだが、Windows 10ではこのコマンドプロンプトがより使いやすくなった。

 コマンドプロンプトのウィンドウを右クリックして開く「プロパティ」に、設定項目が増えているのだ。今回は追加された新機能を紹介しよう。

コマンドプロンプト Windows 10でコマンドプロンプトが進化した

キーボードショートカットへの対応

 プロパティのオプションタブにある編集オプションで「Ctrlキーショートカットを有効にする」を選択すると、通常のテキストエディタのようにショートカットキーを使ってコピー&ペーストができる。

 「Ctrl」+「↑or↓」:画面を上下にスクロールする

 「Ctrl」+「M」:選択モードに移行(Shift+矢印でカーソル移動する)

 「Ctrl」+「A」:文字列の全選択

 「Ctrl」+「C」:文字列のコピー

 「Ctrl」+「V」:文字列の貼り付け

 「Ctrl」+「F」:文字列の検索

 文字列を選択するにはマウスカーソルを使う。もしくはプロパティ内にある「テキスト選択キーを拡張する」を選択していれば、以下の「Shiftキー」+「矢印キー」の組み合わせで選択することもできる。

 「Shift」+「矢印」:カーソルを使ったテキスト選択

 「Shift」+「Home or End」:カーソル位置から行頭or行末を選択

論理行ごとに文字列が選択できるように

 プロパティ内にある「テキスト行の選択を有効にする」を選択すると、文字列を選択する際に従来の矩形ではなく、1つの行ごとに選択できるようになった。また、「Alt」キーを押しながらドラッグすると、短形選択と論理行選択を任意に切り替えて選択できる。

コマンドプロンプト テキストエディタのように行ごとに文字列を選択して、キーボードショートカットでコピペできるようになった

 コマンドプロンプトをあまり使ったことがないユーザーにとっては「こんなの当たり前では?」と思うかもしれないが、これらの新機能によって作業効率が大きく向上したと言える。

ウィンドウサイズに合わせてテキストの折り返し

 プロパティのレイアウトタブにある画面バッファのサイズで「サイズ変更時にテキスト出力を折り返す」を選択すると、コマンドプロンプトのウィンドウサイズに合わせて文字列を自動で折り返し表示できる。

コマンドプロンプト 通常の状態。ここからウィンドウを狭めてみる
コマンドプロンプト ウィンドウ幅に合わせて文字列が改行される

ウィンドウ表示の透明度変更

 プロパティの画面の色タブにある不透明度を調節するか、ウィンドウ上で「Ctrl」+「Shift」を押しながら上下にマウスホイールを回すとウィンドウの透明度を設定できる。

コマンドプロンプト 透明度を50%に設定したところ

記事初出時、コピー&ペースト機能の説明に誤りがありました。Windows 10での新機能はキーボードショートカットによるコピー(Ctrl+C)とペースト(Ctrl+V)になります。また、論理行ごとに文字列が選択できる新機能について追記しました。おわびして訂正いたします(8月30日/PC USER編集部)

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