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» 2010年12月20日 12時00分 UPDATE

「SH-01C」の“ここ”が知りたい:第1回 Wi-Fi機能で何ができる?――「SH-01C」

今冬のドコモケータイの中で高いスペックを有する端末の1つである「SH-01C」。スマートフォンを除くシャープ製のドコモケータイでは初搭載となる無線LAN(Wi-Fi)機能では何ができるのか、調べてみた。

[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]
photophoto シャープ製の「SH-01C」。ボディカラーはBlack、White、Red

質問:クライアントモードでできることは?

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 「SH-01C」には、IEEE802.11b/g準拠の無線LAN(Wi-Fi)通信機能が搭載されている。ほかのWi-Fiアクセスポイントに接続する「クライアントモード」と、自身がアクセスポイントになる「アクセスポイントモード」をサポートしている。

 クライアントモードでは、フルブラウザを使った通信、DLNA機器との通信、エプソン製のWi-Fi通信機能を搭載したプリンタでの印刷ができる。アクセスポイントの簡易設定はWPSとAOSSに、暗号化はWEP、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)に対応している。「ホームU」によるフレッツ光回線でのiモード接続やIP電話のクライアント(SIP)機能には対応していない。そのせいか、FOMAネットワーク・Wi-Fiネットワークの優先設定は省かれている。

 DLNA機能は、クライアント・サーバ両方の機能を備えている。対応しているファイル形式は、JPEG、WMV、MP3、MP4、3GPで、予めWi-Fiクライアントモードの設定をしておく必要がある。

 クライアントとしてDLNAサーバから静止画、音声、動画ファイルを再生する場合は、データBOXの「ホームネットワーク」を選択してから接続機器を選択し、再生するファイルを選ぶという手順になる。ファイル再生は、ストリーミングとダウンロードを選べるので、自宅で見るときはストリーミング、外出先に持ち出したいときはダウンロードといった使い分けができる。ダウンロード時の保存先は、静止画・動画ファイルは本体データBOXかmicroSD、音楽ファイルはmicroSDとなる。

photophoto クライアントモードで無線LANに接続すると、画面上に「Wi-Fi」のアイコンが表示される

 DLNAサーバとして動作する場合は、Wi-Fiメニュー内にある「ホームネットワーク設定」、「サーバー設定」と進むと設定画面が表示される。共有できるファイルは、対応ファイル形式と同様だが、再配布不可能に設定されているファイルや、WMDRM(Windows MediaによるDRM)がかけられているファイルについては共有できない。

 動作確認が取れたDLNA機器は、シャープのWebサイト(外部リンク)に掲載されているが、現状ではホームネットワーク(DLNA)対応AQUOSのみとなっている。筆者は、自宅にあるWindows 7 Professional搭載のPCで確認したところ、クライアント・サーバともに正常に動作し、クライアントモードでPC上のMP4ファイルを再生できた。

photophoto DLNAに対応したWindows 7PCにSH-01Cからアクセスすると、「マイ ビデオ」フォルダにある動画が一覧表示される
photophoto その中からMP4ファイルを再生してみた(写真=左)。HDMI端子を介した外部出力も可能だ(写真=右)

 プリンタ印刷は、データBOX、またはmicroSD上にあるJPEG・GIFファイルに対応している。L版、ハガキサイズでの印刷が可能で、動作確認が取れたプリンタはEP-903F、EP-903A、EP-902A、EP-803A/AW、PX-502A、PM-T990。筆者の環境では残念ながら印刷機能を試すことができなかったが、PCを介さなくても印刷できるのは便利だろう。

質問:アクセスポイントモードでできることは?

 アクセスポイントモードでは、最大4台のWi-Fi機器間でFOMAパケット通信を共有できる。他メーカーのアクセスポイント対応機種と同様、初回起動時にパケット料金に関する警告が出る。

 端末にはあらかじめmoperaとmopera Uのアクセスポイントが設定されているが、それ以外のFOMAパケット用のアクセスポイント設定(APN)も端末から編集できる。初期接続先に設定されている「mopera U 128k」は、「パケ・ホーダイ ダブル」と「パケ・ホーダイ シンプル」ユーザーが利用できる速度制限(下り128Kbps、上り64Kbps)のあるアクセスポイントで、フルブラウザ・スマートフォン定額の範囲内の上限額5985円で利用できる。

 「パケ・ホーダイ ダブル」と「パケ・ホーダイ シンプル」を契約してほかのAPNに接続した場合は、上限額1万395円で利用できる。あまり使うユーザーはいないかもしれないが、「定額データプラン」契約のFOMAカードを使って、対応アクセスポイントにつなぐこともできる。

 なお、この設定はUSB接続・Bluetooth接続用の設定とは別個に保存される。Wi-Fi以外の方法でFOMAパケットを利用する場合は注意が必要だ。

photophoto アクセスポイントモードの初回起動時に出る警告画面。同意するとアクセスポイントモードが利用可能となる(写真=左)。アクセスポイント番号(APN)は10個まで登録でき、あらかじめmopera関連のAPNが4個登録されている。初期設定はmopera Uの速度制限付きAPNに接続するようになっている(写真=右)

 接続台数は、暗号化なしの場合は1台、暗号化ありの場合は4台となる。暗号化はWEP、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)に対応しており、ESSIDステルス(アクセスポイント名を隠す)機能やMACアドレス(Wi-Fi機器固有のID番号)フィルタリング機能も搭載している。VPN(仮想プライベートネットワーク)におけるアドレスのパススルー機能にも対応している。

photophoto 接続が完了すると、画面に接続台数が表示される(写真=左)。接続中にはAPモード表示が出るが、パケット通信中を示すインジケーター類はないようだ(写真=右)
photophotophoto 無線LANセキュリティと接続台数は連動している(写真=左)。VPNパススルーにも対応している(写真=中)。バッテリー節約のために、接続待ち時間の設定をしておくといいだろう(写真=右)

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