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» 2011年03月01日 21時18分 公開

4G、OS、ソーシャルフォン、タブレット――HTC 小寺氏が語る製品戦略 (2/2)

[田中聡,ITmedia]
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独自UIを備えた“軽い”タブレット「HTC Flyer」

 HTC初のタブレット端末として発表されたのが、7インチディスプレイを備えるFlyerだ。タブレットの発表が他社と比べてやや遅れたのは「急いで出すよりは、時間をかけて差別化を図ることに注力したため」(小寺氏)。Flyerにも裏面に削り出しのアルミを用いており、プレミアム感が出るようこだわった。素材に金属を使うと重くなりがちだが、Flyerの重さは約415グラム。日本で発表された約620グラムの「Optimus Pad L-06C」と約700グラムの「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」と比べると軽くて持ち運びやすい。

photophoto 片手でも比較的持ちやすいタブレット「HTC Flyer」(写真=左)。裏面はシルバーとホワイトの2トーンカラーとなっている(写真=右)
photo Flyerの主な特徴

 FlyerのOSはAndroid 2.3だが、今夏にAndroid 3.0へアップデートする予定。ただし、アップデート後もOptimus PadやMOTOROLA XOOMなどに使われてるAndroid 3.0の(素の)UI(ユーザーインタフェース)は使わず、当初から採用しているHTC Senseを継続させるという。1.5GHzのCPUにより、「3.0へアップデートしてもパフォーマンス面での問題はない」(小寺氏)とのこと。ホーム画面は縦と横の表示に対応し、独自のウィジェットや3D表示が可能になる。開発終了前の試作機のため細かい操作はできなかったが、Android 3.0の標準UIとは異なる印象を受けた。

 Flyerの特徴的な機能の1つが、デジタルペンでWebページや写真などにメモを書き込める「HTC Scribe」だ。どんな画面でもメモを書き込め、JPEGに保存してメールで送ったりもできる。さらに、Timemark機能を使うと、メモを書き込みながら音声を録音でき、メモをした単語をタップすると、メモをした時点に録音された音声が再生されるので、ミーティングなどに重宝する。

photo ホーム画面は横向きでも操作できる。画面下部には、HTCのスマートフォンには見られなかった、特定のアプリを設置できる固定アイコンが用意される
photophotophoto 横表示のホーム画面には、使用中のページとその前後のページが表示される
photophotophoto デジタルペンを使って画面にメモを書き込んで画像として保存できる(写真=左、中)。メモのテキストをタップすると、メモした時点の音声を再生できる(写真=右)

 このほか、HTCの動画ダウンロードサービス「HTC Watch」や、モバイルクラウドゲーム「OnLive」もFlyer向けに提供される。OnLiveはストリーミングでゲームを配信するサービスで、ゲームの映像を記録したり共有したりできる。欧州から展開し、アジアにも順次提供する予定。

photophotophoto HTCのビデオ配信サービス「HTC Watch」。Flyer以外のモデルへの提供も検討しているという(写真=左、中)。クラウド上のゲームを遊べる「OnLive」

 今回発表した6機種を日本で供給するかは未定だが、「現在は(キャリアに)売り込みをしている。世界中どの市場にも投入したいと思っている」と小寺氏は話す。「日本では出し方が中途半端な機種もあった。auのEVOのように、キャリアとしっかり組んで、投入の仕方を考えたい」

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