「スマホってそもそも電話機だよね」からスタート――Windows Phone 7.5で変わることWindows Mobileとは別物(2/2 ページ)

» 2011年08月12日 22時18分 公開
[田中聡,ITmedia]
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「App Hub」で開発者を積極的に支援

photo 中島憲彦氏

 スマートフォンを使う上では、どんなアプリがどれだけ配信されるのかも重要だ。Microsoftはコンシューマー向けにMarketplace、開発者向けには「App Hub」を提供することで、Windows Phoneのエコシステム拡大を目指す。

 MarketplaceにもメトロUIを取り入れ、カテゴリ、トップセラー、無料/新着/おすすめを表示するなど、簡単にアプリを探して購入してもらえる作りにした。有償アプリの購入前にお試し版をダウンロードできるのも特徴の1つ。「有償版とお試し版の2つを作ってもらう方法もあるが、お試し版のAPIを用意しているので、1つのバイナリでお試し版と有料版が提供できるようサポートしている。米国ではお試し版が有償アプリの購入率の高さに結びついている」と日本マイクロソフト コミュニケーションズ パートナー統括本部 エグゼクティブプロダクトマネージャの中島憲彦氏は説明する。

 アプリの配信数も気になるところだが、「米国では2万以上のアプリが登録され、1日あたり150本のアプリが追加されている。日本では、IS12Tの発表時点で30社から50以上のアプリの提供が決まっているが、以降も増えている」とのことなので、期待できそうだ。

 Marketplaceでのアプリの購入方法は、当面はクレジットカードのみ。キャリア決済も「仕組みとしてはサポートしている」(横井氏)ものの、(現時点ではKDDIに限られるが)対応の有無や時期は未定。

photophoto MarketplaceとApp Hub(写真=左)。Marketplaceの主な機能(写真=右)
photophoto アプリも増え続けており、販促も実施する

 App Hubは聞きなじみのない人も多いかもしれないが、これは開発者向けのポータルサイト。開発者登録や開発ツールのダウンロードができるほか、開発者向けの情報も提供される。アプリを配布する際に、アジア圏、日本のみ、全世界などその地域を選べる。アプリの配信後にダウンロード数を確認することも可能だ。「App Hubは日本語化も完了している。開発ツールは世界で150万件がダウンロードされているので、日本でもこの勢いが普及すると考えている」と中島氏は説明する。

 Windows Phone 7.5で新たに実装したのが、β版とプライベート版の販売機能だ。β版では審査前にアプリをアップロードして、あらかじめ登録した一定のグループ(最大100ユーザー)のみに90日間まで配信できる。プライベート版では審査後も、一定のグループのみに配信できる。他のユーザーからMarketplaceで検索されることはない。

photophotophoto App Hubの主な機能(写真=左)。開発用の各種ツールは一括でダウンロードできる(写真=中)。3種類の配布機能を備えている(写真=右)
photophoto 開発者向けの活動や、IS12T関連のイベントも実施していく

 Androidではウイルス対策ソフトが発売されるなど、マーケットのセキュリティが不安要素としてクローズアップされている。この点については日本マイクロソフト ディベロッパーマーケティング本部の高橋氏が、「MarketplaceではApp Hubにアップロードをする際に数段階で審査をしている。対策ソフトなどは一切必要ないくらい、安全なプラットフォームを提供していると自信を持っている。また、アプリは特定のアクセス権の限られたエリアで動いているので、アプリからシステム領域にタッチすることはできない」と説明した。

FeliCa、ワンセグ、赤外線通信の対応は「不可能ではない」

 現状、Windows Phone 7.5をサポートする端末はIS12Tのみで、対応機種の拡大も期待される。Microsoftとしては「PCと同じく、Microsoftはマルチキャリア、マルチデバイスをポリシーとしている。採用キャリアやメーカーがあれば、積極的に話をしていきたい」(横井氏)とのスタンス。

 日本で展開するのなら、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった機能の搭載も期待される。Windows PhoneではMicrosoftが端末のスペックをある程度決めた上で開発してもらう「シャシー戦略」を取り入れているが、「それ以外の機能の実装を禁止しているわけではない」(横井氏)とのことで、Microsoftの策定したスペックに準拠していれば、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信の搭載は可能となる。「おサイフ、ワンセグ、赤外線などの需要は理解している。OSでサポートしていないから、できないというわけではない。ハードウェアとドライバを用意すれば、アプリケーションからそこにアクセスできるような仕組みは用意されている。また、世界的にスタンダードな機能が出てくれば、OSレベルでの対応も検討したい」(横井氏)

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