ダントツのLTEが頼り──KDDIのiPhone 5sとiPhone 5c重要なのは「料金プラン」じゃない(2/2 ページ)

» 2013年09月13日 22時08分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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「LTEのエリア表示でご迷惑をかけた」iPhone 5も高額ポイント下取り

 KDDIでは、新機種への移行を促進するため、従来モデルの下取りを行っているが、iPhone 5sとiPhone 5cの登場に合わせて、iPhone 4Sの下取りポイントを2013年11月末まで引き上げるほか、下取り対象として新たにiPhone 5も含め、こちらも2013年11月末まで特別な下取りポイントを設定する。

 石川氏は、iPhone 5ユーザーに、エリア告知において迷惑をかけたと述べた上で、市場の買い取り相場より高く設定したことで、新モデルへの移行を促進し、ダイレクトメールなどでも優待サービスを案内していく考えを示した。

新機種移行を促進するため、下取りのポイントを高めに設定し(写真=左)、iPhone 5も対象とした(写真=中央)。また、家族でスマホおトク割でもiPhone 5を対象に加えた(写真=右)

 また、店舗の行列に並ぶなくことなく確実に新モデルを購入できるようにネットで予約して店舗で購入するサービスを開始する。ネットの予約は24時間受け付けており、購入場所にはauショップだけでなく、量販店なども含めた全国約6000店舗を指定できる。

 オプションを扱う「au +1 collection」では、iPhone 5sとiPhone 5c対応を含めた100アイテムを取り扱う予定だ。説明会では特にウェアラブルな活動量測定アイテム「SHINE」(価格1万4800円)と取り上げ、完全防水でどんなスポーツでも着用できることや、コインモジュールをiPhonesシリーズのディスプレイにおくだけでBluetoothで接続し、記録したデータを転送できる使いやすさを紹介した。

ネットで予約して店頭で購入できるサービスを開始(写真=左)。全国のauショップ、量販店で並ばずにiPhone 5cを購入できる(写真=中央)。「au +1 collection」では、iPhone 5sとiPhone 5c対応を含めた100アイテムを取り扱う

機種代金は「最終調整が間に合わず」

 質疑応答を含めた説明会は13時まで続いたが、その最後まで機種代金については「最終調整が間に合わず明らかにできない」状態だった。最終調整について石川氏は「社内だけの調整なら、すでに決定しているはずだが、“関係する会社”と意見を調整している」と説明した。

 ただ、KDDIは、料金プランについては、NTTドコモとソフトバンクに先駆けて明らかにし、説明会まで行った。これまで、競合の設定した価格やプランを確認したうえで、後から発表すると有利になるケースが多く、今回も、ソフトバンクは、端末価格をKDDI、NTTドコモの後、予約開始時間を過ぎてから発表している。

 この点について、石川氏は、「同じ端末なので、差別化できるのは料金だけと思われるが、KDDIは、ネットワークも含めた総合的な使いやすさが本質的な差別化になる」という考えを示した。

 なお、店頭在庫については、具体的な数量は明言しないものの、「潤沢とはいえないが、早く提供できると考えている」と述べている。また、iPhone 5sが予約の対象にならない理由については、「Appleの方針でできない」と答えている。

 MNPについては、「若干厳しくなる」という認識を示しながらも、「キャッシュパックなどの施策は後日発表するが、それよりも、トータルとしてのKDDIの価値をユーザーに示したい」と、ここでも、4G LTEネットワークを含めた優位性を訴えた。なお、KDDI以外のiPhone買い取りサービスについては、現時点では明言できないとしている。

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