山椒は小粒でもピリリと辛いか!?――「HP Mini 110-3000」を試す:まだNetbook……だと!?(2/2 ページ)

» 2010年08月19日 17時05分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

底面はフラットでレバー操作だけでカバーの着脱が可能

ボディ底面はフラットだ。ACアダプタは小柄だが、電源ケーブルは太くてかさばる

 ACアダプタはサイズが35(幅)×95(奥行き)×27(高さ)ミリ、重量が241グラムと小ぶりだが、電源ケーブルはACアダプタとの接続が3ピンでケーブルが太く、携帯時は付属のL字型アダプタ(約42グラム)を活用したい。

 バッテリーは標準の3セル(10.8ボルト 2500mAh)で、駆動時間は約4.5時間となっている。上位モデルにある6セルの大容量バッテリーは、オプションで用意されないので注意したい。

 本機は底面がフラットでメモリスロットがないように見えるが、底面は1枚の大きなカバーで覆われており、多少のコツは必要だが工具を使わずにレバー操作でカバーを開けられる。カバーを取り除くとメモリスロットやHDDベイが現れるので、いざとなればパーツの換装も行える。ちなみに、メモリスロットは1基のみ(200ピンSO-DIMM/DDR2 SDRAM)で、2.5インチHDDは9.5ミリ厚まで収納可能だ。

一部のテストでは上位モデルを上回るスコアも

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 最後に、本機のパフォーマンスをベンチマークテストで検証しよう。評価機のスペックを改めてまとめると、OSはWindows 7 Starterで、CPUはAtom N475(1.83GHz/2次キャッシュ512Kバイト/メモリバスクロック 667MHz)、チップセットはIntel NM10 Express、メモリは1GバイトのDDR2 SDRAM、HDDは容量160Gバイト(5400rpm)、グラフィックス機能はIntel GMA 3150(CPU統合)だ。なお、バッテリーテストを除き、すべてアナログRGB出力経由で外部ディスプレイに接続した状態(1024×768ドット)でテストを行っている。

 従来のMini 110からプラットフォームがPine Trail(開発コード名)に改められたとはいえ、その性能はNetbookらしく地味だ。ただ、CPUが上位モデルよりも高速なので、CPU自体のスコアはHP Mini 210 Vivienne Tam Editionを上回る。

PCMark05のテスト結果
3DMark06のテスト(1024×768ドット)結果
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果

 バッテリーの駆動時間は、海人氏作のBBench V1.01を使って計測した。設定条件は液晶ディスプレイの輝度を最高、電源設定をポータブル/ラップトップにし、Web巡回(60秒間隔)とキーストローク出力(10秒間隔)をオンにしたところ、約3時間27分動作した(残量は7%)。公称の駆動時間には及ばないが、外出での利用も対応が可能だろう。

 システムに高い負荷をかけると底面がやや熱を帯びるが、手が触れる部分は熱くならない。ただ、左側面の排気口から聞こえる風切り音がやや気になった。

上位モデルとの価格差が悩ましいが、オリジナリティは健在

 上位モデルに比べてボディサイズがやや大きめで重量もわずかに重く、バッテリー駆動時間も微減している本機だが、同社らしいデザインのこだわりや細かい作り込みが感じられる1台になっている。ただ、悩ましいのが4万4940円という価格だ。本機は直販のHP Directplusのみで扱われ、上位モデルのHP Mini 210とHP Mini 210 Vivienne Tam Editionはいずれも直販モデルの取り扱いが終了しており、店頭モデルのみ購入できる。上位モデルは、2年間ライセンス版のOffice Personal Edition 2007プリインストールモデルなどバリエーションモデルがあるが、Mini 210で4万円〜4万5000円前後、Vivienne Tam Editionで6万円前後で販売されている例が多く、ポイント還元などを考えると本機との価格差が切ない。

 とはいえ、上記のように性能は上位機に迫る部分もあり、単純にボディデザインの好みやメモリ/HDD容量、ポイント還元を含めた価格差を総合的に考えれば、おのずと結果は出てくるはずだ。ごくシンプルなNetbookを探しているユーザーにとって、本機は魅力的な選択肢になるだろう。欲をいえば、本機のデザインで高解像度版(1366×768ドット)が用意されると、さらに魅力が高まるように思う。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月08日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  3. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  4. ソニー、初代ウォークマン付属ヘッドフォンをイメージしたType-C有線ヘッドフォン (2026年11月07日)
  5. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  6. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  7. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  8. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  9. ソニーとTCLの合弁が意味する「新しいソニー」の完成形――ソニーが“家電企業”の殻を脱いだ日 (2026年02月06日)
  10. MSI、Ryzen 9++GeForce RTX 5080/5090 Laptopを搭載したウルトラハイエンド18型ゲーミングノート (2026年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー