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» 2011年10月19日 20時09分 UPDATE

創造的なユーザー体験を提供する――「GALAXY Nexus」「Android 4.0」発表

10月19日、GoogleとSamsung電子が、開発コード名「Ice Cream Sandwitch」と呼ばれるOS「Andorid 4.0」を搭載したスマートフォン「GALAXY Nexus」の発表会を香港で開催。その詳細をリポートする。

[山根康宏,ITmedia]

 GoogleとSamsung電子が10月19日、中国・香港でAndroid OS 4.0を搭載した世界初の製品「GALAXY Nexus」の発表会を実施、開発コード名「Ice Cream Sandwich」と呼ばれていたAndroid 4.0の詳細な機能のデモンストレーションも行われた。

2つのNo.1企業から生まれた「GALAXY Nexus」

 発表会ではまずSamsung電子のモバイルコミュニケーションビジネス部門トップのJKシン氏が登壇。2011年はAndroid OSがスマートフォンOSでシェアトップになり、Googleと密接な関係でスマートフォンの開発を進めてきた同社もAndroid OS搭載スマートフォンメーカーの中でシェアトップに立ったと2011年を振り返った。

 そしてハードウェアでNo.1の同社と、ソフトウェアやサービスでNo.1とも言える立場にあるGoogleとが共同で開発した世界初のAndroid 4.0を搭載したGALAXY Nexusは、「これまでにない全く新しい創造的なユーザー体験を提供できる」と製品に対する自信を同氏は語った。4.65インチの高精細ディスプレイやLTE/HSPA+対応の高速通信、さらには通話時などに持ちやすいカーブを描いた本体デザインなど、スペックだけではなく使いやすさにも長けた製品であるのも特徴だ。

 Googleのモバイル担当シニア・バイスプレジデントのアンディー・ルービン氏は、GALAXY Nexusについて「ハイエンドスマートフォンではなく、使いやすさと美しいボディ、そしてクラウドサービスとの連携など、ユーザー体験や生産性を向上させることのできるスマートなデバイスだ」と特徴を語った。

photophoto GoogleとSamsung電子共同の発表会(写真=左)。GALAXY Nexusを発表するGoogleのアンディ・ルービン氏(写真=左)とSamsung電子のJK シン氏(写真=右)

 GALAXY Nexusには4つの大きな特徴がある。それは「スピード」「スクリーン」「デザイン」「OS」だ。通信速度はNexusシリーズとして初のLTEに対応し、下り最大100Mbpsの高速通信が可能となる。なおLTE版が投入されるのは一部の地域とのことで、LTEサービスが始まっていない国にはHSPA+バージョンが投入される。CPUはデュアルコア1.2GHzを搭載しており、快適な操作を実現する。

 スクリーンは4.65インチと大型のスーパー有機ELで、解像度は1280×720ピクセル。アスペクト比は16:9で、HD動画をフル画面で再生することが可能。ディスプレイと側面の間はわずか4.29ミリで、ディスプレイのをより大きく見せる効果もある。本体は8.9ミリと薄く、ディスプレイ面の内側にかるいカーブを描いたデザインが目を引く。このデザインは持ちやすさと通話時など顔に端末を当てるときにフィットしやすいというメリットもある。本体前面には物理キーがなくすっきりしたデザイン。バッテリーカバーがメッシュ状の表面仕上げになっており、より持ちやすくなっているのも特徴だ。

 GALAXY Nexusの発売は2011年11月。米国や欧州、そしてアジア各国で販売される。日本でもNTTドコモから「GALAXY NEXUS SC-04D」として販売される予定だ。

photophoto GALAXY Nexusには4つの特徴がある(写真=左)。LTE版とHSPA+版の2種類が販売される(写真=右)
photophoto HD対応のスーパー有機ELディスプレイを搭載(写真=左)。4.65インチ、1280×720ピクセル、アスペクト比は16:9(写真=右)
photophoto 8.9ミリと薄く、カーブを描いたデザイン(写真=右)。ディスプレイと本体外周の間は4.29ミリと狭い(写真=右)
photophoto 本体前面はボタンレス構造となっている(写真=左)。裏面は滑り止めにもなる仕上げで持ちやすい(写真=右)
photophoto 裏面は滑り止め加工され持ちやすい(写真=左)。側面から見ると本体は湾曲している(写真=右)

タブレットUIの要素を取り入れた新しい操作体系

 GALAXY Nexusの4つ目の特徴である、新しいAndroid OS 4.0の説明では、“マガジンレイアウト”という新しい画面レイアウトとボタンレス操作などがデモされた。ホーム画面は従来機と同様に、アプリアイコンやウィジェットを配置できるが、ウィジェットは自由にサイズを変えることが可能になった。メニュー画面にはアプリに加えてウィジェットも一覧表示され、そこからホーム画面に自在にウィジェットを配置することもできる。

 マルチタスクの切り替えも直感的になった。右下のタスクボタンをスト、最近使ったアプリケーションが一覧表示され、サムネイルを上下にスクロールさせながら切り替えられる。画面のロック解除はロック画面上のアイコンをスワイプさせるほか、顔認識機能を利用してGALAXY Nexusの前に自分の顔を映すだけでも行える。

photophoto OS 4.0のアプリアイコン画面(写真=左)。ウィジェットのアイコン画面も追加されている(写真=右)
photophoto ウィジェットはより自由に配置できる(写真=左)。ウィジェットサイズも拡大縮小可能(写真=右)
photophotophoto ロック画面のレイアウトも変った(写真=左)。顔認識によりロック解除も可能(写真=中)。アプリケーション切り替えはタブ表示で行う(写真=右)

 OS標準のアプリケーションもそれぞれ機能が強化された。Gmailはメッセージをアーカイブ形式で表示でき、オフラインサーチにも対応。カレンダーは画面を左右にスワイプすることで詳細な内容を表示したり、1日の時間表示部分をピンチズームすることで予定内容を見やすく表示したりできる。新たに用意される「People」アプリは、アドレス帳とSNSサービスのIDを融合させたもの。例えばGmailで受信したメールの送信者の顔アイコンをクリックすると、Peopleに保存された相手なら、そこから電話をかけたりSNSサービスへメッセージをダイレクトに送信することもできる。ブラウザも機能が強化され、Webページを本体に保存しておけるオフラインリーディング機能、最大16ページを切り替えられるタブ、PCのブラウザと同期できるChromeリンクなどが追加されている。

 このほか、NFCを利用して写真やコンタクト以外にもWebページなどをそのまま共有できる「Android Beam」、パケット通信量やストレージ容量を確認できる「Memory」、電源ボタンと音量ボタンの下を同時に押すとスクリーンショットが撮れる機能なども追加。Android 4.0ではより直感的な操作が可能になっただけではなく、SNSへの対応やNFCの応用など細かい部分での使い勝手も大きく向上している。

photophotophoto Gmailはアーカイブ形式での表示にも対応(写真=左)。表示が見やすくなったカレンダー(写真=中)。Webページを保存した後で内容を閲覧もできる(写真=右)
photophoto PeopleアプリではSNSのIDも保存される(写真=左)。パケット量やストレージ利用分を確認できる(写真=右)
photophoto NFC内蔵端末を重ねるとデータを送信可能(写真=左)。WebページやGoogleマップの内容も共有できる(写真=右)
photophoto ボタンのないすっきりとした全面デザイン(写真=左)。スクリーンショットも標準で利用できる(写真=右)

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