価格はNetbook、だけどBD再生もOKな「HP Pavilion Notebook PC dv2」をチェックした真のNetbookキラー見参!?(2/2 ページ)

» 2009年04月23日 11時30分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]
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17.5ミリピッチのゆとりあるキーボードを備える

 ボディサイズに比較的ゆとりがあるので、キーボードは主要キーで17.5ミリピッチを確保している。不規則な配列も見られず、\キーが13ミリピッチである点を除けば大半の主要キーが16ミリ×16ミリの正方キーになっており、スパースバーも長さが62ミリあるので打ちやすい。細かいところでは、Deleteキーや右カーソルキーがデザインを優先して丸みを帯びてキーサイズがやや小さくなってはいるものの、入力時もユニットのぐらつきはなく、カチャカチャという耳障りなノイズは発生しない。90ミリの幅広パームレストとあわせて、Netbookとは異なる次元の入力環境を備えているといえるだろう。

 一方、タッチパッドは85(横)×40(縦)ミリとワイドタイプで、クリックボタンも42(横)×12(縦)ミリと横長だ。上部にタッチパッドの機能をオン/オフするボタンが付いており、未使用時にカーソルが不意にジャンプすることを防げる。ただ、タッチパッドがパームレスト面とほぼ同じ高さにあり、表面に光沢塗装が施されているのは好みが分かれそうだ。

キーボードのタッチはやや軽めだ。英語キーボードを選択することはできない
ワイドタイプのタッチパッドを搭載。タッチパッド機能のオン/オフボタンが上部にある
ジェスチャー機能は備えていないが、アルプス製の多機能ドライバが導入済みだ(製品版では日本語化される)

充実のインタフェースを標準装備

DVD-Videoなどの再生はHP MediaSmartで行う

 インタフェースも充実しており、左側面にはHDMI(1.3b)とアナログRGB出力、2基のUSB 2.0、100BASE-TX対応の有線LAN、右側面にはSDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード/MMC対応のメモリカードスロット、USB 2.0、ヘッドフォン、マイク端子がある。ALTEC LANSINGのステレオスピーカーが前面下部に並び、背面はバッテリーが占めている。

 無線LANのIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)に加え、Bluetoothも標準で内蔵しており、100BASE-TX対応の有線LANとあわせてすきはない。無線LANのハードウェアスイッチが右側面にあるのも評価できるだろう。なお、メモリカードスロットはメモリカードを挿入しても出っ張らないタイプだ。

 気になるパフォーマンスについてだが、試しにUSB経由でBD-ROMドライブを接続して市販のBlu-ray Discタイトルを再生したところ、タイトルによるがCPU使用率は50〜60%前後で済んでおり、Webブラウズなども同時に無理なく行えた。グラフィックスの動画再生支援機能UVD(Unified Video Decoder)を活用しているが、あくまで英語版OSでの数値であり、国内の製品版で大きく変わる可能性がある。また、排気口が左側面手前側にあり、高負荷時の排熱が気になるところではある。ボディの発熱や騒音、ベンチマークテストを含めた性能面の検証は実機が入手でき次第、改めて行う予定だ。

前面下部にステレオスピーカーがある(写真=左)。背面はバッテリーが位置する(写真=右)

インタフェースは左右にまとまって並んでいる

新たな選択肢として動向が気になる1台

 現時点では唯一のYukonプラットフォーム採用機となる「HP Pavilion Notebook PC dv2」。直販のHP Directplus価格で7万3500円(Office Personal 2007付きは9万4500円)と一般的なNetbookに比べてやや高めに感じるが、光学ドライブが付属するほか、低価格PCとしては高性能なグラフィックス機能を備えていることを考えれば、割高感はない。むしろ、何らかの妥協を強いられてきたNetbook/低価格ミニノートPCに対する1つの回答として、魅力的な存在になりそうだ。

 バリエーションモデルやBTOカスタマイズの対応など、今後の施策からも目が離せそうにない。

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