スマートフォンを利用する上では、スペックの高さはもちろんだが、タッチパネルやキーの反応速度も重要だ。Sony EricssonのAndroidスマートフォン「Xperia arc」はどうか。ホーム画面、ブラウザ、カメラ、ギャラリーの動画を掲載したので、動作確認の参考にしてほしい。なお、Xperia arcは発売前のグローバルモデルのため、実際の製品とは仕様が異なる場合があることをご了承いただきたい。
結論から言うと、前モデルの「Xperia」はもちろん、現行のハイエンドなAndroid端末と比べても、Xperia arcの動作は非常に軽快だと感じた。
それを顕著に感じたのがブラウザの操作時。今回も「ITmedia +D Mobile」のトップページを表示してダブルタップ、スクロール、ピンチイン/アウトの操作を試したが、いずれもスムーズに行えた。特にピンチイン/アウトについては(+D Mobileのページ容量が大きいせいもあるが)、これまでは動作がぎこちなくなる機種が多かったが、Xperia arcでは指の動きにしっかり追従し、“ぬるぬる”と表現しても過言ではないほど滑らかに拡大と縮小ができた。
ホーム画面についても、ページのスクロール、ドラッグ&ドロップを利用したフォルダ作成、ショートカットの移動、ウィジェットのサムネイル表示など、いずれの動作もスムーズだった。
カメラの使い勝手も向上している。シャッターを切ってから次の撮影画面に移るまでの時間がXperiaよりも短縮されており、素早くに連続撮影できる。バックグラウンドで画像を保存しているものと思われ、シャッターを切ると、撮影した写真のサムネイルが(横画面なら)画面の右上に表れる。
ギャラリーアプリは、横スクロールで写真を切り替える際に、精細に全画面表示されるまでに若干時間がかかることがあったが、「待たされる」ほどではない。ウィジェットを利用した画像と動画のサムネイルのスクロールも軽快だ。
ここまで快適な操作感を実現できたのは、現行Androidスマートフォンの最新OSであるAndroid 2.3と、チップセットにQualcommの第2世代Snapdragon(MSM8255)を採用したことが大きいといえる。Xperia arcはUI(ユーザーインタフェース)と動作速度を含むソフトウェアの完成度も高いと感じた。日本向けモデルの発表と発売が待たれる。
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