ホーム画面はUI(ユーザーインタフェース)を少し変え、画面を長押しすると表れる「ウィジェット」「ショートカット」などのサブメニューは、画面下部の端に表示されるようになった。画面上部をフリックすると、ステータスバーにWi-FiやBluetoothの設定アイコンが表れるのはGALAXY Sと同様だ。天気予報などの独自ウィジェットでは、4分の1、4分の2、4分の4という具合に、タッチ操作でウィジェットのサイズを直接変更できるのが面白い。わざわざサイズの異なるウィジェットを逐一呼び出す手間が省けて便利だ。
ホーム画面下部に表示される数字(ページ数)に触れながら指をスライドさせると、「ヒュンヒュン」と言わんばかりに1ページずつ高速で移動する。GALAXY Sでも数字を押すと、そのページへ瞬時にジャンプできたが、GALAXY S IIでは1ページずつ順番に、しかも素早く切り替わるので、指を左端から右端にスライドさせると、端から端のページにも瞬時に切り替わる。これはアプリ一覧の画面でも同様で、iPhoneはもちろん他のAndroid機にはない爽快な操作感を得られる。さらに、加速度センサーを利用し、ウィジェットやショートカットアイコンに触れたまま端末を傾けるとページが左右に移動し、ほぼ指を動かさずに他のページへアイコンを移動できる。
Samsung電子の日本向けAndroid端末では初めてワンセグを搭載したこともトピックの1つ。「Xperia acro SO-02C/IS11S」では非対応の録画やBluetoothによる音声の出力にも対応しているほか、フレーム補間、オートオフ、音質や画質・明るさ設定など、必要十分な設定を備えている。Gガイド番組表も利用でき、ワンセグから番組表を起動するといった連携操作も可能だ。なお、NFCはSC-02Cは対応していないが、海外ではNFCを搭載したモデルもあるという。今後のモデルでは、FeliCaまたはNFC、赤外線通信などの実装にも期待したい。
カメラはGALAXY Sの500万画素CMOSから810万画素CMOSに向上し、GALAXY Sでは省かれていたインカメラ(200万画素CMOS)やフォトライトも利用できる。Android端末では珍しい、フルHDサイズ(1920×1080ピクセル)の動画を撮影できるのも特筆すべきポイントだ。美肌モード、パノラマ、マンガ風といった多彩な撮影モード、シーン撮影、顔検出、撮影効果、ISO感度などの設定はGALAXY Sを継承しているが、GALAXY S IIでは画面左端に、よく使う撮影機能などをショートカットとして配置できるようになった。
日本語入力ソフトは従来のSamsung日本語キーボード(iWnn)に加え、Swypeが日本語に対応したことも大きな進化点だ。Swypeは、画面に表示されたQWERTYキーボードをなぞりながら目的の単語を入力する方法。GALAXY Sでは英語や韓国語はSwypeに対応していたが、日本語は利用できなかった。GALAXY S IIではQWERTYキーを使ったローマ字入力が可能だ。
例えば「お世話になっております」と入力する場合、「o」「s」「e」「w」「a」「n」「i」といった該当するキーを、一筆書きの要領でなぞればよい。通常はピンポイントでキーをタッチする必要があるので、1回でもキーを打ち間違えると違う文字が入力されるが、Swypeの場合はおおむね正しい位置をなぞればOK。当然他のキーにも触れてしまうが、意図した文字を組み合わせて変換してくれる。意図しない文字が第1候補に表れることもあるが、他の変換候補も出るので、そこから正しい語句を選べばよい。ややクセのある入力方法だが、慣れればフリックやタッチよりも早く入力できるかもしれない。
※6/9 22:48追記
Swypeの日本語入力について、5月16日の発表会で展示されていた試作機は対応していましたが、「製品版は対応しない」(NTTドコモ)とのことです。お詫びして訂正いたします(6/9 22:48)。
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