新型Mac miniのパフォーマンスをチェックする「Mac mini Trilogy」。前々回はMac OS X(「見た目は旧式、中身はCoolな新型Mac miniをチェックした」)、前回はWindows XP(「新型Mac miniでWindows XPを走らせた」)とチェックしてきたが、完結編では、OSにWindows Vistaを導入してパフォーマンスを計測した。
今回インストールしたのは32ビット版Windows Vista Ultimate(SP1)で、Windows用のドライバはパッケージに付属する「Mac OS X Install DVD」に入っており、メディアを挿入すると「Boot Campインストーラ」が起動するのはこれまでと同様だ。Boot Campのバージョンは2.1で、Buildは1284となっており、のちほど取り上げる新型iMacと共通だ。
それでは、新型Mac miniの上位モデル(MB464J/A)のシステムプロパティやデバイスマネージャ画面などを確認していこう。
見た目は旧式、中身はCoolな新型Mac miniをチェックした
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システムを一新してFireWire 800とMini DisplayPortを備えた新型Mac miniが登場
これまでの記事で触れてきたが、Mac mini上位モデルの主なハードウェアスペックは統合型チップセットのGeForce 9400Mを中心に、CPUがCore 2 Duo P7350(2.0GHz)、メモリはDDR3(PC3-8500対応)の2Gバイト(1Gバイト×2)で構成される。HDDは容量320Gバイト(5400rpm)、光学ドライブはスロットインタイプのDVD±R DL対応最大8倍速SuperDriveとなっており、下位モデル(MB463J/A)との違いはメモリ容量(1Gバイト)とHDD容量(120Gバイト)だけだ。
Apple Storeの価格は上位モデルが8万9800円、下位モデルが6万9800円と2万円近い差がある。腕に自信があるユーザーは下位モデルをベースにパーツを強化していくのもありだが、CPUは基板じか付けであり、分解作業も手間がかかる。ちなみに、Apple StoreのBTOではCPUを2.26GHzのCore 2 Duo、メモリを4Gバイト(2Gバイト×2)まで強化できるが、HDDは320Gバイトが最大だ。
従来機との比較では、無線LANがIEEE802.11b/gからIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠)になり、BluetoothもBluetooth 2.0+EDRからBluetooth 2.1+EDRと順当にアップグレードした。背面のインタフェースはUSB 2.0が4基から5基に増え、FireWireは400から800になったほか、外部ディスプレイ出力がDVIからMini DisplayPort+Mini DVIに変更された。
Mac OS XやWindows XP環境と同様、標準添付のMini-DVI→DVIアダプタと別売のMini DisplayPortアダプタを利用することで、デュアルディスプレイ出力が行えるのも変わりない。さらに、Apple Mini DisplayPort Dual-Link DVI アダプタを経由すれば30インチApple Cinema HD Display(2560×1600ドット表示)も接続が可能だが、それぞれのアダプタは本体に固定できず、意外と外れやすいのが気になった。
次のページでは、各種ベンチマークテストの結果を見ていく。
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