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» 2009年06月16日 11時11分 UPDATE

大変身したNetbook:新型「LaVie Light」3モデルの使い勝手をチェックした (1/3)

夏モデルでフルモデルチェンジしたNECのNetbook「LaVie Light」シリーズ。その強化点や使い勝手を細かく見ていこう。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

9カ月で3回も生まれ変わったLaVie Lightシリーズ

ht_0906ll01.jpg 新型LaVie Lightシリーズは3色のカラバリを展開

 日本市場において、2007年のEee PCを皮切りとしたNetbook/低価格ミニノートPCの主導権は、台湾勢を中心とした海外ベンダーが握ってきたが、ここにきて国内PCベンダーも精力的に巻き返しを図っている。東芝は「dynabook UX」、富士通は「FMV-BIBLO LOOX M」、エプソンダイレクトは「Endeavor Na01 mini」、シャープは「Mebius PC-NJ70A」、オンキヨーは「minimum PC」シリーズと多士済々だ(詳細は特集:ミニノート/Netbook/UMPCのすべてを参照してほしい)。

 そのような中で、NECは2008年10月の初代LaVie Lightを皮切りに、カラーバリエーション展開と液晶ディスプレイの大型化を図った2代目LaVie Light、そして2009年6月にはフルモデルチェンジを図った3代目LaVie Lightと矢継ぎ早に新製品を投入してきた。最新モデルではハードウェアスペックが異なる3モデルをそろえ、さらにオフィススイートの「Office Personal 2007 2年間ライセンス版」をプリインストールしたモデルを合わせた、合計4モデルで夏商戦を迎える。

 各モデルのスペックは下記にまとめたが、Atom N280(1.66GHz)のCPUを搭載し、新デザインのボディを採用したのがLaVie Light BL3x0シリーズで、最上位モデルは16GバイトのSSD(MLC)と160GバイトのHDDというハイブリッド仕様になり、標準で6セルの大容量バッテリーを装備しているのが特徴だ。一方、下位モデルは従来のボディやスペックはそのままに、ストレージを160GバイトのHDDから16GバイトのSSD(MLC)に変更することで、実売5万円前後という低価格を実現している。

ht_0906ll02.jpg 最上位のBL350シリーズのみ大容量バッテリーを備え、背面にバッテリーが出っ張る
ht_0906ll03.jpg BL310/BL300シリーズは3セルバッテリーとなり、スッキリとした背面になる
ht_0906ll04.jpg 春モデルと同じボディを採用したBL100/TA。天面部は面加圧150キロfをクリアしている

新型LaVie Lightの主なスペック
モデル BL350 BL310 BL300 BL100/TA
カラバリ パールブラック/パールレッド/フラットホワイト フラットホワイト
CPU Atom N280(1.66GHz) Atom N270(1.6GHz)
チップセット Intel 945GSE Express
メモリ 1GB PC2-4200(1GB DIMM×1)
ストレージ SSD16GB+HDD160GB HDD 160GB SSD16GB
グラフィックス Intel GMA 950(チップセット内蔵)
ディスプレイ 10.1型ワイド光沢
解像度 1024×600ドット 1024×576ドット
有線LAN 100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN IEEE802.11b/g/n IEEE802.11b/g
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR
バッテリー 6セル 3セル
バッテリー駆動時間 約7.4時間 約4.2時間 約3.2時間
ボディサイズ W285×D205.5×H27.5〜36.9ミリ W285×D183.5×H27.5〜29.8ミリ W250×D176.5×H31.3〜36.5ミリ
重量 約1.32キロ 約1.14キロ 約1.07キロ
オフィススイート Office 2007(2年間ライセンス版)
プリインストールOS Windows XP Home Edition(SP3)
実売価格 7万円前後 6万円前後 5万円前後


画面解像度が向上し、カラーバリエーションも3色に

 まず、上位モデルと下位モデルの外観を比べると、ボディサイズは前者が285(幅)×183.5(奥行き)×27.5〜29.8(厚さ)ミリ(BL310シリーズの場合)、後者が250(幅)×176.5(奥行き)×31.3〜36.5(厚さ)ミリと、新モデルは底面積が増加する一方、4〜7ミリほどスリム化を果たしている(最上位のBL350シリーズは大容量バッテリーのせいで厚みが増している)。デザイン基調も従来のスクエアから丸みを帯びた形状になり、カラーバリエーションもこれまでのパステル調から、パールブラック、パールレッド、フラットホワイトと落ち着いたものになった。加えて、従来モデルは液晶ディスプレイ天面部分のみ光沢で、そのほかはマットな仕様であったが、新モデルは底面以外が光沢になった。

ht_0906ll07.jpg 夏モデルのカラーバリエーションは3色で、こちらはパールレッド
ht_0906ll08.jpg 光沢感あふれるパールブラック。その半面、指紋などの汚れは目立ちやすい
ht_0906ll09.jpg フラットホワイトは指紋が目立ちにくい。BL100/TAはフラットホワイトのみでの展開だ

 LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイは10.1型ワイドのままだが、解像度は1024×576ドットから初代と同じ1024×600ドットに広がった(BL100/TAを除く)。上下方向の視野角はやや狭いが、左右方向は広めで色の反転も少ない。輝度は8段階に切り替え可能で、最高輝度でもまぶしすぎると感じることはない。なお、低反射処理は施されているが、光沢仕様(スーパーシャインビュー液晶)のため画面への映り込みはそれなりに目につく。また、これまでは180度開閉した液晶ディスプレイが、新モデルでは155度前後くらいまでになった。

ht_0906ll05.jpght_0906ll06.jpg BL350とBL310シリーズは初代と同じ画面解像度を備える(写真=左)。エントリーモデルのBL100/TAのみ前モデルと同じ解像度だ(写真=右)

 インタフェースは3基のUSB 2.0とSDメモリーカードスロット(SDHC対応)、アナログRGB出力という構成に変わりはなく、ステレオスピーカーを内蔵するのも同様だ。左側面にあるUSBポートは、PCの電源オフ時でも携帯電話や携帯音楽プレーヤーに給電できる「パワーオフUSB充電機能」を備え、ACアダプタを接続しなくても充電が可能だ。SDメモリーカードスロットは、メディアを挿入してもカードが出っ張らず、スマートに扱える。

ht_0906ll10.jpght_0906ll11.jpght_0906ll12.jpght_0906ll13.jpg 最上位となるBL350シリーズの側面。従来機からコネクタの配置は変わったものの、構成に変更はない

ht_0906ll14.jpght_0906ll15.jpght_0906ll16.jpght_0906ll17.jpg エントリーモデルとなるBL100/TAの側面。上位モデルと比較して、液晶ディスプレイの厚みは10ミリとほぼ変わらない(上位モデルは9.5ミリ)が、下部は上位モデルが12〜17.5ミリとスリムだ(BL100/TAは約20ミリ厚)

 次のページではキーボードやタッチパッドなどの入力環境に触れ、SSDやHDDの初期状態/空き容量、リカバリ方法などをチェックしよう。

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