というわけで、筆者はHDDモデルのThinkPad X200sを購入したわけだが、決め手は価格、処理性能、重量のバランスに加え、高解像度をサポートしていることだった。筆者が選んだ構成での購入価格は約15万円だ。標準構成に対し、Bluetooth、指紋センサー、高機能の無線LAN(3×3 MIMOをサポートしたWiFi Link 5300)といった、数千円程度のオプションをみな付けてしまったのは、おそらく筆者の貧乏性のせいだ。
同じ理由でCPUも標準構成のCore 2 Duo SL9300に対し、同SL9400に上げている。実はPenryn(開発コード名)世代では、低電圧版(SL)と超低電圧版(SU)で、動作電圧はほぼ同じ(1.05〜1.15ボルト)なのだが、これまでの印象(通常版に比べて低い性能と割高な価格)から超低電圧版はなるべく避けたいと思ってしまう。これもLatitude E4200を外した理由の1つだ。
重量については、実は購入時点で前回書いたような仕組みは理解できていなかった。筆者が購入した時点では、X200sのカタログモデルの重量は約1.1キロと書かれており、単純に軽いと思っていた(現在は1.33キロに修正されている)。ULV版CPUのLatitude E4200より100グラム重いが、その代わりLV版CPUで処理性能が高くて安価なら、このトレードオフはX200sに有利と踏んだのである。
そして決め手になったのがWXGA+ディスプレイの存在だ。12.1型のワイド液晶は広く使われているが、その解像度は1280×800ドット、あるいは1280×768ドットのWXGAが圧倒的な主流となっている。12.1型ワイドで1440×900ドットのWXGA+液晶ディスプレイを採用するのは、大手PCベンダーの製品としては、このThinkPad X200sだけではないかと思う。しかも、購入して分かったのは、このWXGA+液晶はLEDバックライトのため、標準のWXGA液晶より100グラム以上も軽量なのである。
もう1つ、ThinkPad X200sと同時に購入したオプションは、ダウングレード権を用いたWindows XP Professionalのリカバリーメディアだ。正直、この時点ではWindows Vista BusinessとWindows XP Professionalのどちらを使うか決めかねていた。使い続けるのならWindows XP Professionalのほうが筆者にとって好ましいが、Windows 7へのアップグレードを考えるとWindows Vistaにしておいたほうが簡単だ(アップグレードインストールができる可能性が高い)。悩んだ末、とりあえずはプリインストールのWindows Vistaで使い始めているが、Windows 7のリリースまで我慢できるか、それが問題である。
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