128GバイトSSDを取るか価格を取るか、それが問題だ――「HP Mini 5101 Notebook PC」で悩む:今度はSSDモデルをテスト(2/2 ページ)

» 2009年11月02日 16時30分 公開
[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]
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ベンチマークテストではSSDモデルの圧勝

システムのプロパティ画面

 前述の通り、ストレージを除けば両モデルのスペックはほぼ共通だ。CPUはAtom N280(1.66GHz)、チップセットはIntel 945GSE Express、メモリは標準で2Gバイト(PC2-6400/2Gバイト×1)という構成で、OSはWindows XP Professional(SP3)だ(Windows Vista Businessダウングレード権を適用)。

 まず、OSの起動時間や終了時間、休止状態やスタンバイへの移行や復帰時間は、やはりSSDモデルが高速だ。目が覚めるほど速いというわけではないが、明らかに違いは感じられる。特にHDDのパフォーマンスを計測するCristalDiskMarkでは差が際立っており、SSDモデルはシーケンシャルの書き込み/読み出しで約1.5倍、ランダムアクセスの読み出しでは最大9倍以上のスコアをたたき出している。

 同様にPCMark05でもHDDの値が3倍以上も開いており、結果としてSSDモデルの総合スコアが2155とHDDモデルの1650を約1.3倍上回った。チップセット内蔵グラフィックスゆえグラフィックスの性能はふるわず、Netbookに属するモデルだけに過大な期待は禁物だが、それでもSSDモデルのキビキビとした動作は魅力的だ。

 ただ、こちらの記事(これはCore 2 Duo搭載ノートPCではないのか!?――Atom搭載PCの枠を広げる「HP Mini 5101 Notebook PC」に肉薄した)でも指摘した通り、システムに負荷がかかるとボディの発熱や冷却ファンの風切り音が気になるのは、SSD/HDDモデル共通だった。

OSの起動時間や終了時間の比較
SSDモデルのCristalDiskMark画面
HDDモデルのCristalDiskMark画面

PCMark05のテスト結果
3DMark06のテスト結果(1366×768ドット)
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果

 海人氏作の「BBench 1.01」を使ったバッテリー駆動時間のテストでは、電源設定をポータブル/ラップトップ、液晶ディスプレイの輝度を最高、無線LANを常時接続し、10秒おきにキーボード押下、60秒ごとにインターネット巡回(10サイト)を行う設定で実行したところ、SSDモデルは約3時間、HDDモデルは2時間33分でバッテリーの残量がゼロになった。公称値は標準の4セルバッテリー(14.8ボルト 29ワットアワー)装着時で、それぞれ約5時間/約4.5時間となっているが、ここでもSSDモデルの優位性は明らかだった。

 ちなみに、オプションの6セルバッテリー装着時は駆動時間がそれぞれ約10時間/約9時間に延び、6セルバッテリーを取り付けても本体の背面にバッテリーは出っ張らず、底面に張り出す形となる。今回の評価機の4セルバッテリー自体の重量は約195グラムで、本体のみの重量はSSDモデルが約933グラム、HDDモデルが約963グラムだった。

予算が許す限りSSDモデルが一押し

 Netbookというと、性能は二の次で見た目の安っぽさを連想してしまうかもしれないが、ことHP Mini 5101には当てはまらない。金属的な質感にあふれた上質なボディを筆頭に、ビジネス向けモデルらしい堅牢性の高さや、ギガビットLANにIEEE 802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)、Bluetooth 2.1+EDRと充実の通信環境を標準で装備しており、ライバル機よりワンランク上の存在感を示している。加えて、HP DirectplusではNTTドコモ3Gネットワークを利用したプリペイド式の「HP Mobile Broadbandモデル」(こちらはHDDモデルのみ)も用意される。

 価格はSSDモデルで7万9800円、HDDモデルで6万9930円と、Netbookとしては安くはなく、CULV搭載ノートPCも視界に入ってくるが、携帯性に優れた質実剛健なミニノートPCとして大いに注目したい1台だ。SSDモデルとHDDモデルのどちらを買うのかは悩ましいところだが、価格が高く、容量が少なくなるものの、それらが許容できるならば、やはりSSDモデルをお勧めしたい。駆動機構を持たず、HDDより衝撃に強いSSDは本機のようなモバイルPCには向いているし、ストレージ部分は入手性が高いSerial ATAの2.5インチ/9.5ミリ厚のドライブを内蔵できるので、いざとなれば将来的なアップグレードも夢ではない。実際にHP Directplusでは6:4でSSDモデルが人気ということなので、じっくり検討したいところだ(その意味で、店頭で実機に触れることができないのはいただけない)。

 なお、HP Mini 5101は個人向けモデルではないため、同社の「Windows 7 優待アップグレード」は受けられず有償アップグレードとなるほか、Windows 7をプリインストールしたモデルは次期製品での投入を検討しているとのことだ。

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