ただのCULVノートPCでは満足できない──ワンランク上の新型「FMV-BIBLO R」を試す安くなったハイエンドモバイルPC(2/3 ページ)

» 2009年11月18日 11時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

標準で光学ドライブを内蔵、HDMI端子も装備

 メモリはPC3-6400 DIMM(モジュール自体はPC3-8500に対応)で、標準搭載の容量はR/E70で4Gバイト、R/E50で2Gバイトとなっている。最大容量は4Gバイトで、R/E70では2枚、R/E50では1枚の2Gバイトのモジュールが装着済みだ。データストレージはSerial ATA対応の2.5インチHDD(5400rpm)を採用する。容量は320Gバイトで、2基あるメモリスロットとともに底面に用意されたカバーから容易にアクセスできる。衝撃や振動を検知し、自動的にHDDのヘッドを退避させる「3D加速度センサー」を搭載しているのも心強い。また、本体右側面には最大4倍速の2層式DVD±R書き込みなどに対応したDVDスーパーマルチドライブを内蔵する(着脱不可)。

 通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを装備する。本体左側面に無線機能の電源スイッチが用意されている。本体装備の端子類は、一般的なNetbookや低価格CULVノートPCよりも充実した内容だ。左右側面に振り分けた3基のUSB 2.0、SDHC対応SDメモリーカードスロット、有線LAN、ヘッドフォン、マイク、アナログRGB出力のほか、ExpressCardスロット(/54と/34両対応)、HDMI出力も備える。DVDやAVCHDムービーを液晶テレビなどに出力して楽しむなど、ホビーユースにも対応できる。

前面中央にHDDアクセスや状態表示用のLEDランプがある(写真=左)。背面はバッテリーが占める(写真=右)

左側面にアナログRGBとHDMI出力、排気口、2基のUSB 2.0、マイク、ヘッドフォン、無線LANの電源スイッチ、ExpressCardスロットが並ぶ(写真=左)。右側面はギガビット対応の有線LANとUSB 2.0、DVDスーパーマルチドライブがある(写真=右)。SDメモリーカードスロットは光学ドライブの下にあるが、カードの出し入れは見た目よりやりやすい

低反射処理を施した12.1型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載

12.1型ワイドのスーパーファイン液晶を採用する

 液晶ディスプレイのスペックも従来機と同様だ。サイズは12.1型ワイド、画面解像度は1280×800ドットで、LEDバックライトの採用が薄型化や低消費電力化に貢献している。CULVノートPCのFMV-BIBLO LOOX Cシリーズが11.6型ワイドで1366×768ドット表示を実現していることを考えると物足りないが、表面は低反射処理を施した光沢仕上げで、明るく鮮やかな表示と映り込みにくさをある程度両立している。映画などの暗い場面や外光が強く差し込む場所での映り込みは避けられないもののその程度は抑えられており、低反射処理をしていない下位ブランドのそれと比べ、通常の利用シーンでもその違いははっきりと分かる。

 視野角はノートPCとしても狭めで、ほとんどのノートPCがそうであるように上下で特に狭く感じる。ただ、液晶ディスプレイは約145度まで開くので、ヒザの上などで使う場合にも見やすい角度に柔軟に調整できる。FMV-BIBLO LOOX Cが約130度までしか開かなかったことを考えると、画面の見やすさは本機に軍配が上がる。

 キーボードは、主要キーのキーピッチ(横)が約18ミリ、キーストロークは約2ミリを確保する86キーを採用。このスペックは従来機と共通で、配列からも同じものと思われる。縦のピッチが約16ミリと若干狭いため多少の慣れは必要だが、極端に細いキーや不規則な配列も見られない。6段配列でカーソルキーをほかのキーより一段下げた位置に配置しているのも扱いやすい。キビキビとした少し軽めのタッチだが、ユニットの固定は少々甘く、強めにタイプすると中央付近でたわみを感じた。

 タッチパッドも従来通り2ボタン式で、左右のクリックボタンの間に装備した指紋センサーで縦スクロールが可能となっている。パッド領域のサイズは66(横)×48(縦)ミリと、従来の70×43ミリに比べて少し幅が狭く、縦に長くなった。滑りのよい素材が使われており、クリックボタンのスイッチの感触もしっかりしているので、操作性は上々だ。指紋センサー部分には指に合わせてカーブが付けられており、スクロール機能も実に使いやすい。

 タッチパッドには、アルプス製の多機能ドライバが導入済みだ。パッドの右辺/下辺を利用した縦/横スクロールや左辺を利用したズーム機能、2本指の開閉によるズームなどマルチタッチジェスチャー機能にも対応している。標準では基本機能以外の付加機能がすべて無効となっているが、ユーティリティで設定を有効にすれば使えるようになる。

 また、キーボードの上部に5つのワンタッチボタンが設けられており、左からSupport(サポートソフトの起動)、Internet(IE8の起動)、メール(メーラの起動)、Eco(省電力モードへの切り替え)、辞書(電子辞書の起動)となっている。

主要キーで18ミリのキーピッチを確保したキーボードを採用。不規則な配列は見られない
タッチパッドには多機能なアルプス製ドライバが導入されている
ジェスチャー機能などは標準で無効になっており、利用する際はユーザーが設定を切り替える必要がある

左右のクリックボタン中央に指紋センサーを備えたタッチパッドは、従来機より縦長になった(写真=左)。指紋センサーのユーティリティ画面では機能の利用の有無やスクロール速度の調整などが行える(写真=右)

キーボード上部に5つのワンタッチボタンを備える。一部のキーはユーザーによるカスタマイズが可能だ
「省電力ユーティリティ」の設定画面。省電力モードへの移行/復帰は「Eco」ボタンを押すか、ソフトウェアで行う
液晶ディスプレイは約145度まで開くことができる

FMV-BIBLO R/LOOX Cシリーズの主なスペック
シリーズ FMV-BIBLO R FMV-BIBLO LOOX C
モデル R/E70 R/E50 C/E70 C/E50
CPU Core 2 Duo SU9400(1.4GHz) Celeron SU2300(1.2GHz) Core 2 Duo SU9400(1.4GHz) Celeron SU2300(1.2GHz)
2次キャッシュ 3Mバイト 1Mバイト 3Mバイト 1Mバイト
チップセット Intel GS45 Express
メモリ 4Gバイト(DDR3) 2Gバイト(DDR3) 2Gバイト(DDR2)
メモリースロット 204ピンSO-DIMM×2 200ピンSO-DIMM×2
HDD 320Gバイト(5400rpm)
光学ドライブ ○本体内蔵
液晶ディスプレイ 12.1型ワイド光沢 11.6型ワイド光沢
画面解像度 1280×800ドット 1366×768ドット
グラフィックス Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)
無線LAN IEEE802.11b/g/n
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR
有線LAN 1000BASE-T対応 100BASE-TX対応
メモリカードスロット SDHC対応SDメモリーカードスロット SDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックスロット
Webカメラ
HDMI
USB USB 2.0×3
ExpressCardスロット
スピーカー 内蔵ステレオ
標準バッテリー 10.8V 5800mAh 11.1V 5200mAh
バッテリー駆動時間 約12時間 約12.5時間 約9.2時間 約6.2時間
ボディサイズ W282×D215×H29.9ミリ W285×D209×H26.4〜30.2ミリ
カラーバリエーション ブラック ルビーレッド、マリンブルー、シャイニーブラック
重量 約1.37キロ(標準)/約1.2キロ(軽量バッテリー装着時) 約1.6キロ
OS 32ビット版Windows 7 Professional 32ビット版Windows 7 Home Premium
Windows XPのダウングレード ○(リカバリメディア付き)
オフィススイート Office Personal 2007 with PowerPoint 2007
実売価格 19万円前後 15万円前後 10万5000円前後 8万5000円前後

 次のページでは、パフォーマンスやバッテリーの駆動時間をチェックしよう。

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