海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「香港のSIMカードを中国で使う」編「アクセス制限なし」な海外定額データ通信(2/2 ページ)

» 2012年06月25日 17時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

中国内で使ってみよう

photo 「*127*31#」に発信して中国での1日データ定額サービスを開始する。開始後は念のため残高が引かれていることを確認しよう

 というわけで、中国本土に到着。中国本土での利用開始は、現地で「*127*31#」に発信する。「海外ローミングを利用した1日データ定額」ができるようにする手続きだ。ほどなく開始したよという旨のSMSが送られてくるだろう。

 続いて、スマートフォンの無線とネットワーク→モバイルネットワーク→携帯電話事業者から、今回における中国でデータ定額利用する「中国聯通/China Unicom」を選択する。異なる事業者(例えばChina Mobileなど)が表示された場合は、手動でChina Unicomに切り替えよう。

 改めて「##107#」で残高を確認すると、1日の利用額である98香港ドル分が引かれているはず。日本の海外ローミングを利用したデータ定額とは異なり、1バイトでもデータ通信を使うと1日分の98香港ドルが引かれる仕組みだ。同サービスの「1日分」は香港時間の00:00から23:59(中国も時差はないので同時刻)。利用開始時間から24時間でないので、夜のごく短時間だけで1日分が引かれてしまわないよう注意してほしい。特にスマートフォンはバックグラウンドでデータ通信を行うので、気になる人は「使わないならデータ通信を手動でオフ」にする対策が必要だ。

photo 携帯電話ネットワークがChina Unicomになっていることを確認してから、データ通信とデータローミングをオンにする

 ちなみにこのSIMカード、香港では28香港ドル/日(約290円)と安価に定額3Gデータ通信を利用できる。定額利用の設定は不要なので、中国の行き帰りに香港に立ち寄るなら、そのまま香港でもお得に利用できるたりもする。参考までに「中国での海外ローミングを利用した1日データ定額」の停止は、「#127*31#」への発信で行える。

 最後に、残高の追加はオンラインでのクレジットカード払いも可能だが、残念ながら残高が追加されるまで1〜2日かかることがある。クレジットカードを使うなら、日数に余裕を持って利用してほしい。


 いつもよりちょっと複雑なので、手順をもう1度まとめよう。

  1. スマートフォンのデータ通信機能をオフにする
  2. SIMカードを入れる
  3. APNを設定する
  4. 「##107#」で念のため残高を確認
  5. 香港では、どこかに発信、あるいはデータ通信をオンにして一瞬だけ利用。中国本土では「##017*0#」に発信して利用開始の登録を行う
  6. あらかじめ購入しておいたVoucherで残高を追加。「##105*[16桁のVoucher番号]#」
  7. 「##107#」で残高追加を確認
  8. 中国本土で「*127*31#」に発信。海外ローミングでの1日データ定額を利用できるようにする
  9. スマートフォンのデータ通信、データローミングの設定をオンにする
  10. 「##107#」で1日利用分である98香港ドルが残高から引かれたことを確認
  11. 本格利用可能に
  12. 中国より出国するときは「#127*31#」で海外ローミングでの1日データ定額の利用をオフにする



 中国本土ではプリペイドSIMカードを思うように購入できないのが不便。さらにアクセス規制もある。

 というわけで今回は若干マニアックな利用方法を紹介したが、香港で入手するプリペイドSIMカードは意外とよい手段であることがお分かりいただけただろう。香港経由で中国へ行くならぜひ活用してもらいたい。


photo

山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯/SIMカードコレクターとしても知られ、所有する海外端末数は1000台に達した(2012年3月時点)。



[Information] グローバルデータで空港レンタル「中国編」:ポータブルルータ型は680円/日

photo 中国でのレンタルは、ポータブルルータ型は680円/日から、PUSBモデム型は480円/日よりレンタルできる

 中国渡航時のデータ通信手段確保は、国内のレンタルルータ事業者を利用するのも手段の1つだ。

 海外渡航者向けの海外対応データ通信機器をレンタルできるサービス「グローバルデータ」では、タブレットやスマートフォンなどでも便利に使えるポータブルルータ型は680円/日から、PC/Macで利用できるUSBモデム型は480円/日よりレンタルできるカントリータイプ「中国 定額プランChina Unicom/7.2Mbps」(対象国A)を用意する。ちなみに、香港渡航時も中国と同じ対象国Aのため料金は同じだ。

 レンタル申し込みは同社Webサイトで行える。機器の受け取りは、宅配か空港受取りにて。出発日2日前17時までの申し込み(成田、羽田は申し込み日が平日の場合、前日17時)で、出発当日に成田、羽田、関西国際、中部国際の各空港で受けとることも可能となっている。



「海外プリペイドSIM導入マニュアル」バックナンバー


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月18日 更新
  1. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  2. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  3. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  4. 5990円で買えるバッファローの“半固体”モバイルバッテリーを試す 安全性と利便性は両立できているか? (2026年04月16日)
  5. 新型「Amazon Fire TV Stick HD」登場 本体をスリム化+USB Type-C端子搭載で6980円 (2026年04月15日)
  6. 新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁 (2026年04月16日)
  7. 「普通の人のためのコンピュータ」はいかにして生まれたか? 「Apple I」から「Macintosh」への軌跡 (2026年04月15日)
  8. macOS向け「Gemini」アプリ登場 Option+Spaceで即座に起動、画面共有や画像生成にも対応 (2026年04月16日)
  9. IntelがNPU内蔵エントリーCPU「Core シリーズ3」を発表 (2026年04月17日)
  10. キヤノン、低照度での撮影を実現した監視インフラ向け超高感度カメラユニット (2026年04月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年