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» 2009年11月09日 16時36分 UPDATE

直販か、量販モデルか:デザインかカラバリか、Windows 7かXPか……HPの新型Netbook「Mini 110」で悩む (1/3)

日本HPの「HP Mini 110」シリーズは、直販向けと量販店向けで多彩なラインアップをそろえている。お得なモデルはどれなのかを考えてみた。

[田中宏昌(撮影:矢野渉),ITmedia]

デザイナーズモデル第2弾を投入

ht_0911pm01.jpg デザイナーズモデル第2弾となる「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」

 日本ヒューレット・パッカード(HP)のNetbook/低価格ミニノートPCは、法人向けの「HP Mini 5101 Notebook PC」、個人向けには「HP Mini 110」シリーズが投入されている。中でも後者のMini 110シリーズの最新モデルは、ボディカラーやデザインパターン、画面解像度やHDD容量、OSの違いやオフィススイートの有無、そして販路の違いなどで数多くのラインアップが用意されている。各モデルの違いやお買い得なモデルについて整理してみた。

 HPが「Netbook第2章」と位置付けるだけあって、新型Mini 110はなかなか力が入っている。従来の秋モデルは10.1型ワイド液晶ディスプレイの画面解像度が1024×576ドットにとどまっていたが、新モデルでは1366×768ドット/1024×600ドットに引き上げられたほか、32GバイトのSSDモデルが姿を消して全モデルで2.5インチHDDとBluetooth 2.1+EDRを搭載した。もちろん、新OSのWindows 7 Starterを全面的に採用したのもトピックだろう。

 ZEN-designと呼ぶ独特のデザインパターンも健在で、従来の“uzu”と“canna”に加え、「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」に続くデザイナーズモデル第2弾として投入された「HP Mini 110 by Studio Tord Boontje」に注目だ。デザイナーのトード・ボーンチェ(Tord Boontje)氏がデザインしたモデルで、液晶ディスプレイ天面の絵柄が浮きだって見える「HP Imprint 3D」を採用しているのが特徴だ。絶滅危惧種の動物をはじめとして、さまざまな動物や植物があしらわれており、Vivienne Tam Editionとは違った形でインパクトがあるモデルと言えるだろう。同氏がデザインした専用ソフトケースが付属するほか、11月下旬には液晶ディスプレイ天面と共通のデザインが施されたワイヤレスマウスも提供される予定だ。

ht_0911pm04.jpg HP Imprint 3Dを導入したStudio Tord Boontjeモデル。立体的に見える模様がポイントだ
ht_0911pm05.jpg ZEN-Design“uzu”(うず)を採用した白磁。秋モデルの漆黒はラインアップから外れた
ht_0911pm06.jpg こちらはZEN-Design“canna”(かんな)を採用した薄紅藤(うすべにふじ)

実は量販店モデルがお買い得!?

 続いて、量販モデルと直販の「HP Directplus」別に、各モデルの主なスペックを表にまとめた。

 一見して気がつくのは、1366×768ドットの高い解像度と容量250GバイトのHDDを備えたモデルは量販店向けのみで展開され、直販モデルでは白磁/薄紅藤/Studio Tord Boontjeのすべてにおいて1024×600ドット/160GバイトHDDで統一されている。また、価格も直販モデルのほうが安く見えるが、量販店では各店独自のポイント還元(10%前後)が行われているのが一般的であり、それらを勘案すると量販店モデルが明らかに高スペックで実質的な価格差がない状態になる。

 しかも、デザイナーズモデルのStudio Tord BoontjeにはWindows 7 Starterだけでなく、Windows XP Home Edition(SP3)という選択肢もあり、実売価格は4万9800円前後と5万円を切っている。それでいて1366×768ドットの解像度と250GバイトのHDDを備えており、最も買い得感が高い。OSが最新ではなく、マイクロソフトによるサポート期限も決まっているためセキュリティ面での将来的な不安はあるものの(それでも2014年4月と先の話だが)、それが気にならないのであれば、ポイント還元を考慮すると4万円台半ばという価格は大いに魅力的だ。

ht_0911pm07.jpg 2枚のフィルムを使うことでさまざまな模様や動物を表現している
ht_0911pm08.jpg パームレストやタッチパッドにも模様が描かれているが、こちらはプリントだ
ht_0911pm09.jpg フィルム状のZEN-Design“canna”。Studio Tord Boontjでは2枚のフィルムを使う

HP Mini 110 量販店モデルの主なスペック
販売チャンネル 一部量販店
ZEN-Design Studio Tord Boontje(Imprint 3D) uzu/canna
カラバリ 白磁/薄紅藤
CPU Atom N280(1.66GHz)
チップセット Intel 945GSE Express
メモリ DDR2 1Gバイト(1スロット/空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm) 250Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 10.1型ワイド(非光沢)
画面解像度 1366×768ドット
グラフィックス チップセット内蔵(Intel GMA 950)
Webカメラ
有線LAN 100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR
バッテリー 3セル(10.8V 28Wh)/6セル(10.8V 55Wh)
バッテリー駆動時間 約3.5時間(3セル)/約6.75時間(6セル) 約3.75時間(3セル)/約8時間(6セル)
OS Windows XP Home Edition(SP3) Windows 7 Starter
サイズ 263(幅)×173(奥行き)×28〜33(高さ)ミリ
実売価格 4万9800円前後 5万9800円前後 5万4800円前後

HP Mini 110 直販モデルの主なスペック
モデル名 Studio Tord Boontje 白磁/薄紅藤
販売チャンネル HP Directplus
ZEN-Design STB(Imprint 3D) uzu/canna
カラバリ 白磁(uzu)/薄紅藤(canna)
CPU Atom N280(1.66GHz)
チップセット Intel 945GSE Express
メモリ DDR2 1Gバイト(1スロット/空きなし)
HDD 160Gバイト(5400rpm)
液晶ディスプレイ 10.1型ワイド(非光沢)
画面解像度 1024×600ドット
グラフィックス チップセット内蔵(Intel GMA 950)
Webカメラ
有線LAN 100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN IEEE802.11g/b
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR
バッテリー 3セル(10.8V 28Wh)/6セル(10.8V 55Wh)
バッテリー駆動時間 約3.75時間(3セル)/約8時間(6セル)
OS Windows 7 Starter
サイズ 263(幅)×174(奥行き)×28〜33(高さ)ミリ
重量 約1.16キロ
オフィススイート なし/○(2年間ライセンス版)
直販価格 5万4810円/6万5100円(オフィス付き) 4万9980円/5万9850円(オフィス付き)

 逆に直販モデルのアドバンテージとしては、2年間ライセンス版のOffice Personal 2007をプリインストールしたモデルがあらかじめ用意されていることぐらいだ。Mini 110シリーズは従来から店頭での販売が好調だったこともあり、このように量販店モデル重視の傾向にあるのだろうが、もう少し直販モデルならではのアドバンテージがほしかった。例えば、現状のMini 110シリーズは直販モデルでもスペックはほぼ固定で、バッテリーやACアダプタの追加、保守サービスの選択などしか行えない。OSやHDD容量、画面解像度、キーボードなどが変更できるだけでも魅力は増したはずだ。

 さて、次のページではMini 110シリーズの使い勝手をチェックしよう。

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