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» 2009年12月22日 16時30分 UPDATE

薄型で2スピンドル:6万円台からスタートのCULVノートPC「Inspiron 13z」を試す (1/2)

1スピンドルモデルが多い13.3型CULVノートPCの中で、貴重な2スピンドル搭載モデルがデルの「Inspiron 13z」だ。実力はどうなのだろうか。

[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]

徐々にラインアップが強化されるデルのCULVノートPC

ht_0912iz01.jpg CULVノートPC「Inspiron 13z」

 デルは、後発ながらNetbook市場に向けて積極的に新モデルを投入してきたが、ことCULVノートPCについてはまだ“控え目”だ。現状、日本では11.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「Inspiron 11z」、13.3型ワイド液晶ディスプレイ(画面解像度はともに1366×768ドット表示)搭載の「Inspiron 13z」の2モデルのみの展開で(SOHO/中小企業向けに「Vostro V13」は発売済み)、米国で販売されている大画面液晶ディスプレイ採用の「Inspiron 14z」や「Inspiron 15z」などの投入は見送られている。

 しかもInspiron 11zは、今のところCPUにシングルコアのCeleron 743(1.3GHz/2次キャッシュ1Mバイト)が提供されるのみで、他社が採用しているデュアルコアのCULV版Celeron SU2300(1.2GHz)に比べると性能面で物足りない(もっとも、価格はキャンペーンを適用すると5万円を切るときがあり、魅力は高い)。その点、今回取り上げる上位モデルのInspiron 13zは、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)がCPUの選択肢に用意され、競争力が高まっている。

CULV版CPU搭載/10万円以下ノートPCのレビュー記事



DVDスーパーマルチドライブを内蔵した2スピンドルノートPC

 大手PCベンダー各社も、1366×768ドット表示に対応した13.3型ワイドと11.3型ワイドのCULVノートPCを投入している例が多いが、日本ヒューレット・パッカード(HP)の「HP Pavilion Notebook PC dm3i ハイパフォーマンスモデル」などを除くと、多くはチップセット内蔵のグラフィックス機能を利用している。その点、Inspiron 13zはBTOでチップセット内蔵のグラフィックスとGeForce G105Mの外部GPUを選択可能であり、さらにDVDスーパーマルチドライブを標準で内蔵しているのがポイントだ。そのぶん、ボディサイズは329.8(幅)×223(奥行き)×17.2〜26.4(厚さ)ミリ、重量は約1.79キロと大柄だが、無駄な突起物がないのでバッグへの収納はスムーズに行える。

 液晶ディスプレイ天面は光沢タイプで、指紋や手の脂が目立ちやすい。評価機はオブシディアン・ブラックだったが、2625円の追加でチェリー・レッドに変更できる。

ht_0912iz02.jpg 液晶ディスプレイ天面は光沢仕様で、汚れが目立ちやすい
ht_0912iz03.jpg 液晶ディスプレイ天面中央にロゴが刻まれている
ht_0912iz04.jpg 底面はフラットで無駄な突起物もない

 採用されるチップセットはIntel GS45 Expressで、CPUの選択肢は先述のCore 2 Duo SU9400(1.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)と、シングルコアのCore 2 Solo SU3500(1.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)だ。DDR3メモリは6Gバイト(4Gバイト+2Gバイト)/4Gバイト(2Gバイト×2)/2Gバイト(2Gバイト×1)となっているが、OSは64ビット版Windows 7 Home Premiumなので(変更不可)、4Gバイト以上のメモリを搭載しても無駄になることはない。

 ドライブ類は、2.5インチHDDが7200rpmの500Gバイト/320Gバイト、5400rpmの250Gバイト/160Gバイトから選べる一方、DVDスーパーマルチドライブは固定だ。外部GPUが選択できること、13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載CULVノートPCでは数少ない2スピンドルPCであることを考えると、BD-ROMドライブなどの選択肢があってもよかったのではないかと思う。

 グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 4500MHDか、512Mバイトのグラフィックスメモリを備えたGeForce G105Mで、両者の差額は1万500円だ。3Dの描画性能やPureVideo HDによる動画再生支援機能など、パフォーマンスを重視するのであれば迷わず後者を選びたい。細かいところだが、Inspiron 13zのBTOメニューにGPUの選択項目がなく、CPUでチップセット内蔵/GeForce G105M(選択肢はUMA用/NVIDIA用)を選ぶ仕様なので気をつけたい。

 通信機能はギガビット対応の有線LANのほか、IEEE802.11a/b/g/n(Intel WiFi Link 5100)かIEEE802.11b/gの無線LANに加え、Bluetooth 2.1+EDRの追加(3150円)も可能だ。

ht_0912iz05.jpg CPU-Z 1.52の画面。評価機は1.4GHz駆動のCore 2 Duo SU9400を搭載していた
ht_0912iz06.jpg 採用されるチップセットはIntel GS45 Expressだ
ht_0912iz07.jpg GPU-Z 0.3.6の画面。評価機にはGeForce G105Mを採用していた

ht_0912iz08.jpg 評価機のデバイスマネージャ画面
ht_0912iz09.jpg
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 なお、インタフェースは前面にSDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO/MMC対応のメモリカードスロット、背面はバッテリーのみで、左右両側面にまとまっている形だ。左側面にはギガビット対応の有線LANと1基のUSB 2.0、HDMIとアナログRGB出力、排気口やDC入力が並び、右側面にDVDスーパーマルチドライブと2基のUSB 2.0とヘッドフォン端子がある。ちなみに、SDメモリーカードをスロットに装着してもカードは出っ張らない。

ht_0912iz11.jpght_0912iz12.jpg 前面にあるのはメモリカードスロットのみで(写真=左)、背面はバッテリーが占める(写真=右)

ht_0912iz13.jpght_0912iz14.jpg 左側面にはHDMIやアナログRGB出力が並び(写真=左)、DVDスーパーマルチドライブは右側面奥にある(写真=右)

 次のページでは、液晶ディスプレイの品質やキーボード/タッチパッドなどの使い勝手をチェックしよう。

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