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» 2012年04月24日 11時00分 公開

「数ユーロからOK」な海外定額データ通信:海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「イタリア・ミラノ 2012年」編 (3/3)

[山根康宏,ITmedia]
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SIMロックフリースマホユーザーは、プリペイドSIMカード単体でも

 すでにSIMロックフリーのスマートフォンやポータブルルータを所持しているなら、SIMカード単体だけ購入すれば機器の代金分を節約できる。前述した3ITも、USBモデムから抜いたSIMカード単体を利用する、あるいはデータ通信用プリペイドSIMカードの単体購入も可能だ。

photophoto Vodafoneの店舗は「Vodafone One」の表示がある。データ通信対応のプリペイドSIMカード単体を購入した

 ま、それだけではアレなので、SIMカード単体はVodafoneを購入することにしよう。ドゥオーモ広場のそば、3IT店舗の隣にVofafoneの店舗もある。実は、3ITでの時間待ちが長かったので、店を抜け出してVodafoneへ立ち寄ってサクッと購入しておいたのだ。

 Vodafone店舗は、入り口付近にいたスタッフに「データ用のSIMカードがほしい」と伝え、整理券を受け取るとすぐに自分の順番となった。曜日や時間帯によって事情は変わると思うが、ドゥオーモ広場観光のついでに買うならば、どちらか空いているほうを選ぶのでもよさそうだ。

 Vodafoneのプリペイドデータ通信プランは、1Gバイトまで/最大1.8Mbps/9ユーロ/月(約969円)、3Gバイトまで/最大7.2Mbps/19ユーロ/月(約2046円)、5Gバイトまで/最大28.8Mbps/29ユーロ/月(約3123円)、7Gバイトまで/最大43.2Mbps/39ユーロ/月(約4201円)の4タイプがある。料金が高額なほど利用可能なデータ通信量が増え、最大通信速度も高速になる。

Vodafone ItaliaプリペイドSIMカードのAPN設定
APN web.omnitel.it
ユーザー名 (なし)
パスワード (なし)

 時間制プランはなく、いずれも1カ月有効である。数日の滞在なら、9ユーロ/約969円のプランでよいと思う。購入には、3ITと同様にパスポートとホテル住所の掲示が必要だ。もちろんUSBモデムのセットも、29ユーロ(約3123円)前後で販売されている。

 端末起動後は、3ITの時と同様にPIN文字列を入力が必要。PINはSIMカード台紙裏のスクラッチを削ると表れる。APNは右記載の通りで、SIMカードの装着で自動設定されることもある。蛇足だが、APNのOmnitelとはVodafoneが買収する前の事業者名称だ。


photophoto SIMロックフリーのイー・モバイル「Sony Ericsson mini(S51SE)」にSIMカードをセット。電源を入れたらPIN文字列を入力、その後APNの設定も確認する


 さて、イタリアは現地の人もプリペイドでの利用が一般的であり、店頭スタッフも「特別なことではない」ためか、慣れた対応をしてくれる。TIMやWindの店舗でもスムーズに購入できることも確認した。

 というわけで、ミラノのプリペイドSIMカード入手性はかなり良好だ。国内通信事業者が用意する海外ローミングサービスは手軽だが、現地で入手すればやはり安価だ。なにより旅行においては、こういった体験もいい思い出になることは間違いない。改めて、スリには気をつけてほしいが……。


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山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯/SIMカードコレクターとしても知られ、所有する海外端末数は1000台に達した(2012年3月時点)。



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