Myページ「特別注文の確認」→携帯電話番号を入れて「Go」→「チャージ」→「通話料金のチャージ」と進むと、SIMカードの料金残高や有効期限が表示される。
なおデータ通信を利用する際も、まずは通話用の料金をチャージし、その残高の一部をデータ用にチャージさせる(割り当てる)という方法をとる。チャージはクレジットカード決済で。日本発行ののクレジットカードも使えるようだ。
ところが、チャージ料金を選べても「携帯電話番号」の欄が押せず、結果としてチャージする先の携帯電話番号を入力(選択)ができない。こちらは1つのMyページIDで複数枚のSIMカードを所有している場合、それぞれ個別に料金チャージできるという機能だと思うが、携帯電話番号を入力できないためにオンラインでのチャージ作業はあきらめた。ブラウザはInternet Explorer 9、Chrome、Safariなどいくつかで試したが、ダメだった。
このほか、コンビニエンスストアでバウチャー(プリペイドカード)を買って番号を入力する方法、そして、スマートフォン用Androidアプリを使う方法がある。スマートフォンアプリは「EG SIM」で検索すると「EG SIMカード」というアプリが見つかる。日本語表時にも一応対応している。チャージ方法は以下から。
ここまで、長い道のりだった。単にプリペイドSIMカードを買い、1Gバイトのデータ通信プランを利用できるようになった“だけ”なのだが。なお、オプションで購入したデータ通信量を超えると、従量料金で課金されるので注意してほしい。
通信速度は3G/HSPAのみの接続ということであまり気にしていなかったが、ソウル市内、チェジュ島にて4MMbpsほどとかなりの速度が得られた。韓国はLTEがほぼ全国カバーされているのでLTE回線も使いたいところだが、これだけの速度が出るならばビジネス用途にも十分使えるだろう。
もう1つ、MACアドレス登録を行ったスマートフォンは、Wi-Fi機能を有効にしておくことで韓国全土で展開されるKTの攻守Wi-Fiサービス「Olleh WiFi」へログイン操作不要で自動的に接続できる。こちらは地下鉄内でも利用できるので、移動中もデータ通信費不要でスマートフォンを活用できる。
今回はいろいろ貴重な経験となった。SIMカードは空港受け取りではなく、自宅配送にしていたらおそらく確実に自分専用のSIMカードが届くので、韓国到着後にメールで開通依頼する必要もないのかもしれない。今回はメールサポート対応が早かったことは救いだった。EZ SIM購入にトライする人は、筆者とは異なる方法もぜひ試してみていただきたい。
1Gバイトで約1600円となるデータ料金は、日本や韓国の空港などで借りられるレンタルモバイルルータサービスの料金と比較しても割安感はあまりないかもしれない(こちらは1日約500〜1000円ほど)。観光用として韓国で苦労なく通信量も気にせずデータ通信を行いたい場合は、おそらくレンタルルータにする方が確実に楽である。
とはいえEG SIMならば、思い立ったときに韓国へ訪問し、到着後すぐに通信開始できるというメリットがある。自分専用の韓国の電話番号が欲しい人などにもEG SIMはお勧めだ。
山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯/SIMカードコレクターとしても知られ、所有する海外端末数は1100台以上(2013年5月時点)。
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