5分で分かる、先週のモバイル事情――3月14日〜3月20日

» 2009年03月23日 07時10分 公開
[ITmedia]

モバイルルータとしてても使える――KDDIのスマートフォン「E30HT」

Photo KDDI初のスマートフォン「E30HT」

 KDDIが、同社初のスマートフォン「E30HT」の機能や提供条件を発表した。

 E30HTWindows Mobile 6.1を搭載したHTC製のスマートフォン。「Touch Pro」をベースとしたモデルで、スライド式のQWERTYキーを装備する。通信方式は下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が可能なEV-DO Rev.Aを採用。パケット通信料は、定額サービスの「ダブル定額」「ダブル定額ライト」などを利用でき、定額サービスを利用した場合、E30HTを単独利用する通信の上限額はPCサイトビューアーを使った場合と同じ5985円。PCなどに接続した場合の上限は1万3650円となる。

 端末には、E30HTをモバイルルータとして利用することで、最大5台までの機器を無線LANでインターネットに接続可能にする「WALKINGHOTSPOT」、カメラで撮影した手描きのメモやホワイトボードのデータ、印刷物などを、テキストデータやPDFなどのデータに変換する「scanRアプリ」がプリセットされ、夏をめどにスマートフォン内のデータを遠隔削除するサービスを提供予定。また、端末の販売に合わせて、スマートフォン向けビジネスアプリのポータルサイト「Business App NAVI」をオープンする。

Photo KDDIがE30HT向けに用意する各種サービス

新型iPhoneは今夏登場、新OSはコピペに対応

 米Appleが3月17日、米国で報道関係者向けの説明会を開催し、iPhoneおよびiPod touch向けの次期OS「iPhone OS 3.0」で実装予定の新機能を明らかにした。iPhone OS 3.0を搭載した次期iPhoneは今夏発表予定で、既存のiPhoneへのアップデートは無料で提供される。なお初代iPhoneでは、新機能の一部は利用できない。iPod touch向けのアップデートは、9.95ドルになる。

 iPhone OS 3.0では、約1000の新しいAPIを開発者向けに提供しており、説明会では(1)アプリ内での決済(2)Bluetoothによるペアリング不要のP2P接続(3)アプリへのプッシュ通知(4)マップのアプリ内利用(5)周辺機器との通信、制御 (6)iPhone/iPod touch内の音楽ライブラリーアクセス の6点を紹介。エンドユーザー向けの機能も以下のような強化が図られるという。

  1. カット、コピー、ペースト機能
  2. Spotlight(端末内検索機能)
  3. MMSのサポート
  4. BluetoothのA2DPサポート
  5. 多くの標準アプリでランドスケープモード対応
  6. カレンダーのCalDAV対応
  7. メモのiTunesシンクロ

 説明会でAppleは、アプリの数とダウンロード数、iPhoneの販売台数などにも言及。現在までに80カ国で入手が可能になったiPhoneの総販売台数は、2008年末までで1370万台で、直近の数字では1700万台を突破したという。App Storeで販売されているアプリは、合計で2万5000タイトルを超え、そのダウンロード数は8億回を突破した。

 ジャーナリストの神尾寿氏はiPhone OS 3.0について、「iPhoneそのものの商品力や魅力を底上げするだけでなく、「iPhoneのエコシステム」全体が拡大・進化する上で重要な役割を果たす。日本市場への親和性も高くなり、コンテンツプロバイダーをはじめとする日本のモバイルICT業界のプレーヤーにとっても、この先進的なプラットフォームで新たなアプリやサービス開発に挑戦する意義は増すだろう」と分析している

KDDIのBusiness Portに6社の新パートナー

 KDDIは3月18日、SaaSパートナーの支援プログラム「Business Port Support Program」で、イデアクロス、インフォコム、エイ・アイ・エス、興和、社テラ、プロネットの6社と提携し、各社の業務アプリケーションサービスを「Business Port」で提供すると発表した。提供開始の次期は2009年夏以降順次。

 Business Portは、マイクロソフトの技術を用いた、複数のアプリケーションを連携させることが可能な統一プラットフォーム。KDDIはこのプラットフォーム上で、最新の業務アプリケーションを、システムを構築することなくSaaSの形で提供するソリューションを展開している。サービスはKDDIの携帯電話(au携帯電話)、固定通信回線、インターネットなどを経由して利用できる仕組みだ。

 各社が提供するSaaSアプリケーションは、以下の通り。

  • イデアクロス:ネットビジネスへの参入を支援するECサイトなどの構築サービス
  • インフォコム:災害時の迅速な情報共有を可能にする安否確認サービス
  • エイ・アイ・エス:グローバルなビジネス展開を可能とする受発注管理サービス
  • 興和、テラ:場所を選ばず社員教育ができるモバイルeラーニング
  • プロネット:低コストでコールセンターや予約業務が実現できる音声応答サービス

ソフトバンクグループ通信3社がロゴを統一

 ソフトバンクモバイルソフトバンクBBソフトバンクテレコムの通信3社は3月18日、サービスブランドのロゴを4月から統一すると発表した。現在ソフトバンクモバイルが使用しているシルバーのデザインに順次変更する。

Photo 統一ロゴ

 ソフトバンクモバイルは携帯電話、ソフトバンクBBはADSLやFTTH(Yahoo!BB)と流通、ソフトバンクテレコムは長距離電話や直収電話などの固定通信を中核事業としている。これまでは各社ごとのロゴを使用していたが、Yahoo!BBが提供するIP電話のBBフォンとソフトバンク携帯電話の通話が通話し放題になる「ホワイトコール24」、法人向けの「ホワイトライン24」、ソフトバンクモバイル販売網におけるYahoo!BBサービスの取り扱いなど、3社の垣根を超えた事業を行っているため、連携を強めるために1つのシンボルマークにする。

ユビキタス特区でLTEのフィールド実証実験――富士通とドコモ

 富士通および富士通研究所は3月16日、総務省が2008年に創設したユビキタス特区札幌市地域において、NTTドコモと共同で4×4 MIMOを用いたLTEのフィールド実証実験を実施したと発表した。

 実験には、ドコモ、富士通、富士通研究所が開発したLTE無線基地局装置の試作機を使用。送信側の基地局と受信側の移動局がそれぞれ4つのアンテナを使う4×4 MIMOを利用し、札幌市の市街地環境で120Mbps(帯域幅10MHz)の高速伝送を実現した。

 LTEの最大帯域幅は20MHzで、今回の実験結果は倍の最大240Mbpsのスループットに相当するという。これは、HSDPA(7.2Mbps)など3.5G規格の約35倍、FTTH(100Mbps)の約2.5倍の伝送速度であり、LTEによる高速通信が商用化されれば、高画質動画などの大容量データ配信や、ビジネス、生活で利用するさまざまなデータの送受信が可能になる。

IIJ、MVNOでM2M分野へ本格参入

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月19日、NTTドコモとイー・モバイルの通信網を利用したMVNOによるM2M分野への本格参入を発表した。

 IIJの「IIJモバイル」は、ドコモとイー・モバイルの回線を利用する法人向けのデータ通信サービス。現在はPCからの利用を想定し、USB型やCFカード型、ExpressCard型の端末を提供しているが、今後は組み込み用の通信モジュールへも通信サービスを提供する。

 開始当初の推奨端末は、韓AnyDATA製のHSDPA(7.2Mbps)対応通信モジュール「DTM-620WK」のみだが、今後対応する通信モジュールを拡大。また、インターネット回線を利用しながら閉域ネットワークを構成する「IIJダイレクトアクセス」などの独自サービスを組み合わせ、高速で安全な通信環境を提供する。

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