テレビ観戦しながら、ひいきの選手に手持ちのスマホで“おひねり”をプレゼントする−。芝居や大道芸で、客が集金用の箱や袋にお金を投げ入れる慣習として定着してきた「投げ銭」が、スポーツ界にも普及しそうだ。新型コロナウイルスの影響で、プロ野球やJリーグが無観客試合(リモートマッチ)で再開する中、スタジアムで応援できないファンとチームを結ぶ新たなツールとして脚光を集める。プロ野球で初めて導入した阪神の担当者は「球場以外の場所から選手を熱く応援してもらえる新しい観戦スタイル。大勢のファンが参加してもらえるようになれば…」と期待を寄せた。(上阪正人)