液晶ディスプレイのサイズは13.4型ワイド(Adamo)、13.3型ワイド(MacBook Air)とほぼ同じだが、画面解像度は1366×768ドットのAdamoと1280×800ドットのMacBook Airと微妙に差がある。具体的にはAdamoが1.0245倍とわずかに広いが、要は横方向を優先するか縦方向を優先するかが主な違いになる。
両モデルとも光沢液晶ディスプレイを採用しているが、AdamoはデルのノートPCであるStudio XPSやInspiron Mini 10で導入されたEdge-to-Edge液晶ディスプレイを搭載する。パネル表面にガラスをはめ込んだフラットな形状になっており、液晶パネルと額縁の溝がないのが特徴だ。
そのほか、液晶ディスプレイ上部にWebカメラを内蔵し、環境光センサーを備えているので外光に応じて液晶の明るさが自動的に調整されるのも共通だ。Adamoは輝度を16段階、MacBook Airは17段階(バックライトがオフになる最低輝度を含めて)に切り替えられ、最高輝度時は少々まぶしく感じられるほど明るく、最低輝度時は明るさをかなり抑えることもできる。液晶ディスプレイはどちらも180度まで開閉できないが、130度ほどまで開くのでヒザの上に置いて使うときも画面が見にくくなることはない。
光沢タイプの液晶ゆえ画面への映り込みが気になるところだが、MacBook Airはうまく抑え込んでいるのに対し、Adamoでは外光の映り込みが目に付く。
最後に入力環境を見ていこう。19ミリピッチを確保したキーボードは、主要キーのサイズが18(横)×16.5(縦)ミリとやや横長のAdamoが16×16ミリのMacBook Airより広いものの、Enterキーの右側に PageUp/PageDown、HomeやEndキーが並ぶ配列が気になる。とはいえ、MacBook AirもMac特有のキー(Commandなど)があったり、半角/全角キーがなかったりとOSの違いがくっきりと出ている。タイプミスを防ぐという意味では、キーとキーの間が3ミリ空いているMacBook Airが有利だが、Adamoはキートップの中央部分がくぼんでおり、思いのほか打ちやすい。なお、MacBook Airは直販のApple Storeで英語キーボードと日本語キーボードを選択できるが、Adamoは国内では日本語キーボードのみの提供となる。
タッチパッドは、105(横)×63(縦)ミリと特大サイズの「マルチタッチトラックパッド」を搭載したMacBook Airが目を引く。2本の指で操作するスクロール、ピンチ、回転に加え、3本指スワイプ、4本指スワイプ、タップ、ダブルタップ、ドラッグといった多彩な機能を備えており、Mac OS上では圧倒的な使いやすさを誇る。その半面、Windows環境では2本指でのスクロールなど機能が限定されるほか、クリックボタンが1つであるのも不便に感じるところだ(別途ユーティリティソフトウェアなどで、ある程度の解決は可能)。
Adamoも83(横)×43(縦)ミリとパッドのサイズは比較的広いほうで、クリックボタンも大きめで扱いやすい。シナプティクス製のドライバが導入されており、円形スクロールやジェスチャー操作(ズーム)に対応している。
次回はベンチマークテストでパフォーマンスやバッテリー駆動時間などを詳しく触れる予定だ。
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