海外旅行出発前に要チェック──「1日数百円から」の海外データ通信、国・地域別の価格一覧海外プリペイドSIM導入マニュアル 特別編(6/6 ページ)

» 2012年04月26日 11時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

SIMロックフリー機器とAPN設定

photo SIMロックフリーのスマートフォンあるいはポータブルルータなどをあらかじめ用意しておけば、現地ではSIMカードのみを入手するだけとなる。機器のテザリング機能を活用し、普段のスマホやPCもそのまま海外で利用できる。ただ、SIMロックを解除したドコモのスマートフォン(の多く)は、本体での単体利用なら大丈夫だが、テザリング機能は専用APNを要するので使えないという少々残念な仕組みとなっているのに注意したい

 さて、海外渡航が多く、現地入手のオトクさが理解いただけたなら、SIMロックフリーのスマートフォンあるいはポータブルルータをあらかじめ入手しておこう。

 日本で入手できる機器として、例えばイー・アクセス「Pocket WiFi S(S31HW)」「Sony Ericsson mini(S51SE)」など海外でも使える周波数・通信方式に対応した機器、日本通信「b-mobile WiFi」「IDEOS」「b-mobile4G WiFi2」など当初よりSIMロックフリー機器として国内販売されている機器を用いる方法のほか、NTTドコモも一定条件を満たしたデバイスについてSIMロックを解除サービスを2011年より始めている。現地のプリペイドSIMカードとテザリング機能を活用すれば、普段日本で使うスマートフォンやPCもそのまま海外でも利用できるようになるというわけだ。

 一覧表に記述するAPN(Access Point Name)とは、該当SIMカードを用いた通信に必要な設定項目のこと。現地で入手したプリペイドSIMカードは、原則としてそのサービスに準じたものを使用機器で設定する必要がある(差せば自動的に設定される場合もある。また、USBモデムやポータブルルータとのセット購入であれば基本は設定済みとなっている)。これらAPNやPINコード(SIMカードに設定する暗証番号、現地プリペイドSIMカードにおいては利用解除のためのパスコード)など使い始めのための文字列は、購入したパッケージやSIMカードの台紙に記述されているので安易に捨てないようにしてほしい。

 ちなみに、AndroidスマートフォンでのAPN設定は「設定」→「無線とネットワーク」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」より設定できる。

海外機器のレンタルサービスを利用する手段も

 今回紹介した現地でプリペイドSIMカードなどを入手する方法、国内通信事業者の「海外パケット定額サービス」のほか、ニフティNECビッグローブなど国内大手ISPが展開する「海外定額インターネット」サービス、あるいはグローバルデータ(インターコミュニケーションズ)やWi-Ho!(テレコムスクエア)などが展開する「現地の通信環境をレンタルできるサービス」も利便性がよい。こちらは、渡航前に申し込み、宅配ないし空港でレンタル機器を入手できるので、出発日まで余裕がある場合、あるいは現地でのコミュニケーションに不安がある/望まない人に向いている。

 グローバルデータは、韓国、タイ、台湾、中国など一部アジア圏用プランで1日480円(USBモデム+SIMカードレンタルの場合)から。ポータブルルータ型も1日680円から定額利用できる。Wi-Ho!もアジア圏人気旅行先のレンタル料金を値下げし、やはり国内通信事業者の海外パケット定額プランよりリーズナブルな価格が魅力となっている。同サービスの国・地域別の利用事業者および最大通信速度を調査した記事「テレコムスクエアの海外レンタル、キャリアとデータ転送速度の国別一覧」もあわせて参照願いたい。

 このほかに国内で注文できる手段として、Bridge Allianceが販売する「AsiaRoam Data SIM」というサービスがある。価格や購入方法など、詳しくは本編「インド・デリー編」を参照願いたいが、オーストラリア(Optus)、香港(CSL)、インド(Airtel)、インドネシア(Telkomsel)、マカオ(CTM)、マレーシア(Maxis)、フィリピン(Globe)、シンガポール(SingTel)、韓国(SK Telecom)、台湾(Taiwan Mobile)、タイ(AIS)の国において共通で使用できるSIMカードを入手できる。本編著者の山根氏は「いくつかの国・地域では現地で購入した方が容易だったり、安価だったりするが、購入が少し面倒な国・地域の場合はこのAsiaRoam Data SIMを選ぶのも確実で手軽な手段」と述べている。



photo  

 渡航先現地での入手はそれなりに苦労があるかもしれない。ただ、何より安価であること、そしておそらく、その旅において強烈に記憶に残るであろうことを経験できるのが大きな魅力だ。「現地のプリペイド製品を買う」──今後海外に行くなら、こちらも旅の1つのイベントとして予定に加えてみてほしい。


「海外プリペイドSIM導入マニュアル」バックナンバー


前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月06日 更新
  1. 値上がり後のアキバで見つける「据え置き価格」のグラフィックスカード――16GB搭載モデルは今週末が狙い目 (2026年09月05日)
  2. NVIDIAの「DLSS 5」がついにデビュー 対応第1弾は「NBA 2K27」 (2026年09月04日)
  3. ローカルLLMをNPU単体で動かせる「Lemonade Server」をRyzen AI 9 HX 470搭載の「Minisforum AI X1 Pro-470」で試してみた (2026年09月04日)
  4. ノートPCのバッテリー持ちを劇的に変えた新世代SoC──Intel、Qualcomm、AMDの最新動向を探る (2026年09月04日)
  5. あなたの死生観は何おにぎり? 石川県の老舗葬祭用品メーカーが「死ンキング16タイプ診断」を作った深い理由 (2026年09月03日)
  6. ドライブ非搭載のPCに適した外付けブルーレイドライブ「LBD-LPWCWU3CVDB」がセールで15%オフの2万500円に (2026年09月02日)
  7. Kensingtonの「SlimBlade Pro トラックボール」がセールで21%オフの1万2999円に (2026年09月04日)
  8. きれいな水色が魅力的なOmikamoの日本語配列「Omikamo 折り畳み式Bluetoothキーボード」がセールで21%オフの5480円に (2026年09月03日)
  9. ASUS、デュアルバンド対応Wi-Fi 7無線ルーター「RT-BE3600J Pro」「TUF Gaming BE3600」の予約受付を開始 (2026年09月04日)
  10. ThinkPadの35周年に「何かやりたい」――歴代記念モデルの歩みと、2027年に向けた開発トップの回答 (2026年09月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー