最新プラットフォームを導入してフルHD表示に対応したハイエンドAVノートPC──「FMV-BIBLO NW」2010年PC春モデル

» 2010年01月18日 11時00分 公開
[ITmedia]

プラットフォームを一新して下位モデルを追加

 富士通のフラッグシップAVノートPC「FMV-BIBLO NW」シリーズが、フルモデルチェンジしてインテルの最新プラットフォームを導入。液晶ディスプレイを16型ワイドから18.4型ワイドに大型化するなど、内部/外観ともに大幅な変更が加えられた。また、フルHD表示に対応しサブウーファーを内蔵した最上位モデル「NW/G90T」のほかに、テレビ機能や2つめのディスプレイとして機能する「タッチスクエア」を省いた低価格モデル「NW/G75」が追加され、全2モデルにラインアップが増加した。なお、2009年秋冬モデルと同様、空冷システムを採用している。実売想定価格はNW/G90Tが21万円前後、NW/G75が18万円台半ば、発売はNW/G90Tが1月21日、NW/G75が1月29日の予定だ。

テレビ機能とタッチスクエアを内蔵した最上位モデル「NW/G90T」(写真=左)と、それらを省いた下位モデル「NW/G75」(写真=右)

上位モデルはフルHD表示に対応しツイーターやサブウーファーを内蔵

液晶サイズが18.4型になり上位モデルは1920×1080ドット、下位モデルも1680×945ドット表示に変更された

 両モデルともハードウェアの基本スペックは共通で、CPUにグラフィックス機能などを統合したCore i5-430M(2.26GHz/3次キャッシュ3Mバイト/Intel Turbo Boost Technology対応)を採用、チップセットはIntel HM55 Expressだ。メインメモリは4GバイトのDDR3 SDRAM(2GバイトSO-DIMM×2)で、容量500GバイトのHDD(5400rpm)と2層BD-R/BD-RE記録に対応したBlu-ray Discドライブを標準で備えている。

 液晶ディスプレイは16型ワイド光沢から18.4型ワイド光沢に大型化し、上位モデルは1920×1080ドット表示に対応しLEDバックライト採用の高色純度タイプに強化、下位モデルは冷陰極管バックライトながら1680×945ドットと、従来モデルの1366×768ドットから高解像度になった。一方、キーボード上部に用意されたタッチ操作対応のタッチスクエア(4型ワイド/480×272ドット表示)はNW/G90Tにのみ健在で、NW/G75には搭載されない。なお、グラフィックス機能はNW/G90TがGeForce GT 335M(グラフィックスメモリは1Gバイト)、NW/G75はCPU内蔵のIntel HD Graphicsとなっている。

 上位モデルはAV機能がパワーアップしており、ツイーターとサブウーファーを加えた「3ウェイ5スピーカーシステム」と、光デジタル音声出力端子が追加された。テレビ機能は上位モデルにだけ内蔵され、2009年秋モデルと同じ地上デジタル放送対応のWindows Media Center(ダビング10対応)でデジタル放送の視聴や録画番組の再生を行う。

NW/G90Tにはツイーターやタッチスクエア、Supportボタンを装備している。テンキーを備えたキーボードは、19ミリピッチ、3ミリストロークを確保する
タッチ操作が可能なタッチスクエアは、480×272ドット表示に対応した4型ワイド液晶ディスプレイだ。春モデルでは手前側に傾斜がついて見やすくなった
NW/G90Tにのみ搭載される指紋センサーは、上下にLEDランプが内蔵され、認証時は白、認証成功時は緑、認証に失敗した場合は赤などに変化する

底面にサブウーファーや2基のメモリスロットがある。写真ではHDDベイが2基あるが、試作機のみの仕様であり、製品版ではセカンドHDD用のコネクタが削除されている
NW/G90Tにのみ赤外線リモコンが添付される。USBマウスは両モデルに付属し、解像度が1000cpiから1100cpiに向上した
2層BD-R/BD-RE記録対応のBlu-ray Discドライブを前面右側に内蔵する。

※セカンドHDDの表記を追記しました(編集部/2010年1月20日17時)。

 主なインタフェースは、通信機能が1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANで、HDMI出力やアナログRGB出力、eSATAやIEEE1394(4ピン)、ExpressCard/54スロットやSDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO対応メモリカードスロットなどを備える。ただし、USB 2.0は上位モデルが4基、下位モデルが3基と差がついているほか、有効130万画素のWebカメラは下位モデルだけが内蔵する。

 液晶ディスプレイの大型化に伴ってボディサイズは大きくなっており、NW/G90Tが452(幅)×315(奥行き)×43.3〜51.5(高さ)ミリ、重量が約4.5キロ、NW/G75が437(幅)×286(奥行き)×30.1〜40.4(高さ)ミリ、重量は約3.5キロある。また、バッテリー容量の増加によってバッテリー駆動時間は上位モデルが約2.1時間、下位モデルが約3.6時間と従来の約1.1時間から延びている。

 OSは両モデルとも32ビット版Windows 7 Home Premiumをプリインストールするが、下位モデルのみ64ビット版Windows 7 Home Premiumリカバリーディスクが付属している。

NW/G90Tのインタフェース。前面に無線LANの電源スイッチや、Blu-ray Discドライブを備える(写真=左)。背面にはHDMI出力やアナログRGB出力、USB 2.0、eSATA、ギガビット対応の有線LAN、テレビアンテナ入力が並ぶ(写真=右)

左側面にDC入力とExpressCard/54スロットがある(写真=左)。右側面にメモリカードスロット、ヘッドフォン/光デジタル音声出力兼用、マイクやライン入力端子、4ピンのIEEE1394、3基のUSB 2.0が用意される(写真=右)

FMV-BIBLO NWシリーズ店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
FMV-BIBLO NW/G90T 2スピンドル フルモデルチェンジ Core i5-430M
(2.26GHz)
4096MB(DDR3) 500GB 32ビット版Home Premium 21万円前後
NW/G75 2スピンドル 新モデル追加 Core i5-430M
(2.26GHz)
4096MB(DDR3) 500GB 32ビット版Home Premium
(64ビット版添付)
18万円台半ば
FMV-BIBLO NWシリーズ店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
FMV-BIBLO NW/G90T 18.4型ワイド+4型ワイド 1920×1080
/480×272
Intel HM55 BD-R/RE対応
Blu-ray Disc
GeForce GT 335M 地デジ (Media Center) 約4.5キロ
NW/G75 18.4型ワイド 1680×945 Intel HM55 BD-R/RE対応
Blu-ray Disc
CPU統合 約3.5キロ
富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART

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