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» 2009年06月01日 00時14分 UPDATE

5分で分かる、先週のモバイル事情――5月23日〜5月29日

auが2009年夏モデルの8機種を発表。iidaブランドの4機種と、法人向け端末「E06SH」を加えた計13モデルで夏商戦に臨む。ドコモはiモード機能に不具合が見つかったことから「P-07A」の販売を一時停止。マイクロソフトはWindows Mobile端末向けのクラウドサービス「My Phone」の日本語β版を開始した。

[ITmedia]

au、2009年夏モデル発表――個性的な8機種

 5月25日、KDDIが2009年の夏モデルを発表した。

Photo 少数精鋭のau夏モデル

 3.5インチディスプレイで読書が楽しめる「biblio(ビブリオ)」、コンパクトなボディにIPX5/IPX7相当の防水性能を備えつつ、ワンセグやおサイフケータイ(EZ FeliCa)など日常利用に不可欠な機能を搭載した「Sportio water beat」、HDムービーの撮影に対応した光学3倍ズーム付き5Mピクセルカメラを備え、HDMI端子からの外部出力も可能な「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」、太陽光での充電に対応したソーラーパネルを装備する防水端末「SOLAR PHONE SH002」などの個性的なモデルに加え、海外でも使えるグローバルパスポートGSM対応の防水端末「T002」、センサーアプリ「G'zGEAR」をさらに進化させたタフネスケータイ「G'zOne CA002」、最薄部10.9ミリを実現した薄型ボディにおサイフケータイなどを搭載したスタンダードモデル「K002」、見やすさ、聞きやすさ、使いやすさに配慮した「簡単ケータイ K003」といったベーシックな製品もラインアップした。

 この8機種にiidaブランドの4機種と、法人向け端末「E06SH」を加えた計13モデルを夏モデルとして展開する。

 夏モデルのラインアップについてKDDIの小野寺正社長は「機種数ではなく機能で勝負する」とし、少数精鋭で夏商戦に挑む考え。また、月額390円で、指定先(3番号まで)の国内通話が24時間無料になる「指定通話定額」と、パケット定額制の下限を390円に引き下げる「ダブル定額スーパーライト」を導入し、「安いau」をアピールするとしている。

ドコモ、「P-07A」の販売停止、28日にはソフト未更新端末のiモードサービス停止

 NTTドコモは5月25日、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P-07A」に不具合が見つかったため、販売を一時見合わせると発表した。不具合はiモードのサイト接続時に、サイト側との連携が正常に行われず正しく動作しないというもの。原因はソフトウェアの一部不具合だが、詳細は現在調査中としている。

 ドコモの夏モデルでは、P-07Aと同日発売のNEC製「N-06A」と28日発売予定だった「N-08A」が同様の理由で販売を見合わせている。

 P-07Aは5月22日の発売後、5月25日までに約1万7000台を販売しており、すでに販売済みの端末についてドコモは、ソフト更新を行うよう呼びかけている。

 5月28日、ドコモは不具合で販売を中止しているN-06A、P-07Aの販売済みの端末について、ソフト更新を行っていない端末のiモードサービスを28日の16時に停止したことを明らかにした。iモードサービスの停止措置について、「ソフトウェアの不具合に伴う不適切なアクセスにより、利用者に迷惑をかけないため」と説明している。

 N-06AとP-07Aの販売台数は5月28日15時時点で1万8900台。うちソフトウェア未更新の端末台数は2100台となっている。iモードサービスが停止した端末については、iモード経由のエアダウンロードによるソフトウェア更新が行えないため、ドコモショップでの預かり修理となる。

sa_fugu01.jpgPhoto 不具合で販売を一時見合わせている「N-06A」(左)と「P-07A」(右)。ソフト未更新の端末はiモードサービスが停止された

マイクロソフト、「My Phone」の日本語β版を開始

 マイクロソフトは5月28日、Windows Mobile端末向けのクラウドサービス「My Phone」の日本語β版を開始した。

 My Phoneは、Windows Mobile 6以上を採用した端末のアドレス帳や予定表、保存されている写真といったデータを、マイクロソフトが運営する専用サーバにバックアップできるサービス。端末を破損したり紛失してもデータを簡単に復旧できるほか、画像や映像を第三者と共有できる。

ソフトバンクモバイル、大量のパケット通信を行うユーザーに帯域制御

 ソフトバンクモバイルは5月26日、パケット定額サービスに加入し一定期間に大量の通信を利用するユーザーに対して、通信速度を制御する試験を実施する。

 通信速度の制御は、通信品質とネットワーク利用の公平性を確保するためのもの。6月1日から10月31日まで試験的に制御を行い、ユーザーへの影響と対策の効果を検証して11月から正式に運用する。なお対象になるのはソフトバンクモバイル網を利用する音声端末のみで、イー・モバイル網を定額で利用する「C01LC」は対象外。多短期間に大量の送受信を行うなど、サービスの使い方によっては速度が落ちる場合があるが、通信は遮断されないという。

他社とは違う特徴機能でユーザーニーズを創出――シャープの端末戦略

Photo 2009年夏モデルとして12機種を投入するシャープ

 シャープは5月27日、2009年夏モデルのラインアップ12機種を一堂に会した携帯電話事業説明会を開催。シャープが現在行っている通信事業に関する取り組みや方針、この夏の新モデルのポイントなどを紹介した。

 シャープ 執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は、環境の変化や経済の悪化を背景に、ユーザーのニーズも変化していると指摘。従来は、ハイエンドモデルに人気が集まる傾向があり、市場の約半数がハイエンド、35パーセントがミドルレンジ、15パーセントがローエンドという構成だったが、現在はハイエンドが35パーセント、ミドルレンジが45パーセント、ローエンドが20パーセントと、売れ筋の中心がミドルレンジからローエンドにシフトしてきているという。

 これは、新販売方式により端末の見た目の価格が上昇し、特にハイエンドモデルで、新しい製品を購入するために、これまでよりも高いお金を払わなくてはならなくなった一方、ミドルレンジやローエンドのモデルは、数年前のハイエンドモデルを軽く超える機能を持つ製品も多いことが原因だと大畠氏は言う。

 「価格差が明確になったことで、ユーザーのニーズはミドルレンジやローエンドにシフトしている。今後はニーズの変化をきっちりとつかんだ商品を提案していく。このユーザー目線に注視しながらの商品作りが、市場での大きなポイントになると考えている」(大畠氏)

 こうしたことを踏まえ、2009年度は「グローバルな視点とユーザー目線で商品力を強化する」と大畠氏。特徴のある独自機能をさらに強化しつつ、ユーザーに新たな価値を見いだしてもらう商品を提案して競争力とし、リーズナブルな中にもきらりと光るポイントを盛り込んでいくという方針を示した。

 シャープの2009年夏モデルの特徴的な機能としては、10MピクセルのCCDカメラとソーラーパネルが挙げられる。

 自社開発した1000万画素のCCDセンサーをいち早くケータイに搭載した点は、デジタルカメラを持たないシャープならではといえる。この10MピクセルCCDカメラは、ドコモ向けの「AQUOS SHOT SH-06A」「SH-07A」に搭載しているほか、ソフトバンクモバイル向けの「AQUOS SHOT 933SH」にも採用した。

 ソーラーパネルを搭載したau向けの「SOLAR PHONE SH002」とソフトバンクモバイル向けの「SOLAR HYBRID 936SH」は、シャープの得意分野である太陽光発電の技術を携帯電話に応用したものだ。外出中にバッテリー切れを経験したことがある人は、携帯電話ユーザーのかなりの割合をしめるとされており、携帯電話に関する不満として「バッテリー切れ」は常に上位に挙げられる。

「なんとか(バッテリーの問題を)解決したいと省電力化やバッテリーの容量アップなどを行ってきた。国内初のソーラーパネル搭載ケータイは、シャープなりの解決策の1つ。0をプラスに変える、意味のある提案と考えている」(大畠氏)

他社にない付加価値を武器に――富士通の端末戦略

 富士通は5月25日、同社製のNTTドコモ2009年夏モデル「F-09A」「F-08A」に関する商品説明会を開催した。

sa_ff01.jpgPhoto F-08A(左)とF-09A(右)

 出荷台数が軒並み前年度割れを記録した2008年度の携帯電話市場。2009年度も依然消費の冷え込みが続き、ケータイ市場は低迷するという厳しい見方が多い。しかし、富士通 モバイルフォン事業本部長 経営執行役の佐相秀幸氏は説明会の冒頭で、「本年度は最低でも昨年と同じ460万台を目標としていきたい」と、意気込んだ。

 その富士通がケータイ開発のポイントとして重視するのが、「ブロードバンドリーダー」「デザイントレンドリーダー」「ユニバーサルデザイン/安心・安全・健康」という3つの考えだ。

 ブロードバンドリーダーとはインターネット機能の充実であり、基地局やインフラ設備も手がける富士通にとって、もっとも得意とする分野といえる。また“携帯電話の基本機能”というユニバーサルデザインは、同社が長年手がける「らくらくフォン」シリーズのノウハウを標準的な端末にも流用するほか、健康をテーマにした機能やアプリを追加することで他メーカーとの差別化を図るという。

 デザインについては強化策の一環として、コンテスト形式で一般から携帯電話のデザインを募る「FUJITSU モバイルフォンデザインアワード2009」を開催。異文化デザイナーや海外デザインファームとのコラボレーションを強化するほか、社外からも広くデザインを募集する。

NTTドコモ、みずほ銀行と提携したケータイ送金サービスを検討

 NTTドコモが携帯電話での送金サービスなどで、みずほ銀行との提携を検討していると一部メディアが報じた。一般の事業者が銀行の為替業務を代行できる「銀行代理店制度」を活用し、金融庁の許可が得られれば、今年夏にも始めるという。ドコモ広報は「開始時期などは未定だが、送金サービスの提供に向け検討している段階」と報道を認めた。

 国内キャリアでは、KDDIと三菱東京UFJ銀行が「じぶん銀行」を設立し、専用口座を使ったモバイルバンキングを提供。auケータイ同士では、電話番号を使った送金が行える。

ドコモ、企業・自治体向けサービス「ウェルネスサポート」提供

 NTTドコモは6月1日から、健康管理に関する指導を行う企業・自治体向けサービスとして「ウェルネスサポート」を提供する。初期費用は23万1000円で、月額料金は利用IDの数に応じた額となる。

 体重体組成計や血圧計などの健康機器や、携帯電話の歩数計機能から取得した各種データを、携帯電話を通じてウェルネスサポートサーバに収集。保健指導機関やヘルスケア関連企業は、自社サービスと収集したデータの連携が可能になり、サービスを効率的に提供できるようになる。利用者は端末内データを送信するだけで、分析結果や専門家からの指導を受けることが可能になるという。

1210万画素のデジカメケータイ、PS3連携ケータイ――ソニエリが発表

 Sony Ericssonが5月28日、1210万画素カメラを搭載した携帯電話「Satio」とプレイステーション 3(PS3)と連動する「Aino」、ジェスチャーでゲームができる「Yari」を発表した。

Photo 左から「Satio」「Aino」「Yari」

 Satioは、Sony Ericssonが2月に「Idou」のコンセプト名で披露したモデル。動画撮影もできる1210万画素のカメラを搭載し、キセノンフラッシュ、タッチフォーカス、笑顔検知、ジオタグ機能などが付いている。ディスプレイは3.5インチで16:9ワイドスクリーン。フルタッチ機能を備え、バーチャルQWERTYキーボードや手書き入力が利用できる。音楽プレーヤー、A-GPSも搭載し、コンテンツダウンロードサービスPlayNow areaに対応する。

 AinoはPSPで採用されているリモートプレイ技術を導入しており、ユーザーはAinoからPS3内のコンテンツを操作できる。PS3とAinoのローカル接続からでも、インターネット経由でも操作が可能。欧州の一部地域では、PS3にテレビ番組を録画する「PlayTV」サービスもAinoから利用できる。

 Yariは「日本以外の市場で初めてのジェスチャーゲーム携帯電話」という。本体を傾けたり振ったりしてゲームをプレイすることができ、ゲーム専用のボタンも備える。

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