ソフトウェアで大きく進化した点の1つがホーム画面。Xperia arcでは固定アイコンの設置と変更、メニュー画面でアプリの並び替え、アプリのドラッグ&ドロップでフォルダ作成、ウィジェットのサムネイル表示などが可能になっている。ホーム画面のUI(ユーザーインタフェース)もグローバルモデルと共通なので、詳細はこちらのレビュー記事を参照してほしい。Android 2.3と第2世代のSnapdragon「MSM8255(1GHz)」の搭載により、ホーム画面を含む全体的な動作速度もXperiaから向上している。
日本語入力システムは「POBox Touch 4.0」を採用。QWERTYキーでの入力時に母音キーや数字キーを大きく表示、使わないQWERTYキーを非表示にするといった設定ができるほか、テンキーのフリック入力も可能。4.0ではさらに、キーボードのデザインを変更できる「キセカエキーボード」、テンキーの数字モードでのフリック入力が可能になった。キセカエキーボードは「Mono」「Sakura」「Woody」の3種類がプリセットされており、「Play Now」などからダウンロードして追加できるようになる予定。また、画面の向きに合わせたキーボード設定の保持も可能になったので、設定後は「縦画面ではテンキー、横画面ではQWERTYキー」といった具合に自動で切り替わる。



「Q」「L」「X」「C」「V」などローマ字入力で使わないキーボードの表示を個別にオフにできる(写真=左端)。こちらのキーには「Q」が表示されていない。母音も大きく表示される(写真=左中)。POBox Touchの設定(写真=右中)。フリック入力の感度を3段階で設定できる(写真=右端)SNSやメールなどのコミュニケーション履歴を一括表示できる「Timescape」も継承し、さらに使いやすく進化している。まず、Timescapeに表示されるタイルの枚数が、Xperiaの50枚から150枚に増加しており、より多くのメッセージや投稿を閲覧できる。タイルのスクロール速度もより滑らかになり、スムーズに動かせる。Timescapeウィジェットにも手が加えられている。Xperiaでは最新の情報を表示するのみだったが、Xperia arcではウィジェット上でタイルをスクロールして複数の情報を確認できる。さらに、ウィジェット上での情報更新とTwitterやFacebookへの投稿も可能になった。なお、Xperiaでは撮影した写真もTimescapeに表示されたが、Xperia arcのTimescapeでは写真の項目はなくなっている。



Timescapeのタイルはよりスムーズにスクロールする(写真=左端)。表示するコンテンツを選べる(写真=左中)。Xperiaと同じくFacebook、Twitter、mixiのアカウントを登録できる(写真=右中)。Timescapeのウィジェット上で更新やつぶやきの投稿ができる(写真=右端)写真、動画、音楽コンテンツを一元管理できる「Mediascape」は、Xperia arcには搭載されず、写真と動画は「ギャラリー」、音楽は「ミュージックプレーヤー」から再生する。音楽再生中のアーティストのコンテンツを検索できる「インフィニット」ボタンは継承しており、ミュージックプレーヤーで音楽再生中にこのボタンを押すと、再生中のアーティストのYouTubeコンテンツ一覧が表示され、動画を閲覧できる。なお、XperiaのインフィニットボタンからはYouTubeとWebのコンテンツを検索できたが、Xperia arcで検索できるのはYouTubeのみ。
ギャラリーとミュージックプレーヤー専用のウィジェットをプリセットしており、ホーム画面上で写真や動画のサムネイルをスクロール、音楽の再生やスキップなどの操作ができる。


ミュージックプレーヤーで音楽再生中にインフィニットボタンを押すと、関連アーティストのYouTubeコンテンツが一覧表示される(写真=左、中)。ミュージックプレーヤーとギャラリーと、そのショートカット用のウィジェットをプリセット(写真=右)新たにFMラジオも搭載し、イヤフォンをアンテナにすることで聴取できる(イヤフォンを挿入しないと利用できない)。さらに、音楽認識アプリの「TrackID」により、ラジオやミュージックプレーヤーで再生した音楽の情報を認識し、検索結果から「mora touch」にアクセスして楽曲を購入することもできる。

HDMI接続により、Xperia arcの画面をテレビに出力できる。基本的にはどんなコンテンツも出力可能だ(写真=左)。DLNAサーバ機能にも対応しており、DLNAクライアント機器(PlayStation3)経由で、写真、動画、音楽コンテンツを他の機器と共有できる(写真=右)
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