写真で解説する「Xperia acro SO-02C/IS11S」arcとの違い、SO-02CとIS11Sの違いは?(2/2 ページ)

» 2011年05月20日 18時49分 公開
[田中聡,ITmedia]
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赤外線通信とワンセグの使い勝手は?

 日本語入力システムは、arcの「POBox Touch 4.0」から「POBox Touch 4.1」にバージョンアップし、新たに50音キーボードが利用可能になった。文字種ボタンを長押しして、50音キーボードのアイコンをタップすると利用できる。もちろん、フリック入力可能なテンキーや、母音キーを大きく/使わないキーがグレーアウトするQWERTYキーボードも健在だ。

photophoto 新たに五十音表示が可能になった

 ソニー・エリクソンのスマートフォンでは初めて赤外線通信をサポート。赤外線ポートはフォトライトの左側にあり、アドレス帳、画像、動画、音楽・音声などのデータを送受信できる。最大送信サイズは2Mバイト。手軽にアドレス帳データを交換できるよう、赤外線通信ウィジェットをプリセットしている。ワンタッチでプロフィール(自分の連絡先)の送信と、受信するための準備ができる。なお、ウィジェットから送信できるのはプロフィールのみ。

photophotophotophoto 赤外線通信アプリを起動して、アドレス帳や画像、動画などのデータを送受信する(写真=左端、左中)。赤外線通信ウィジェットも用意。左アイコンから自分の連絡先の送信、右アイコンから他ユーザーからのデータの受信が可能(写真=右中、右端)

 ワンセグは、コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせた「モバイルブラビアエンジン」により、鮮やかな画質で視聴できる。データ放送の表示も可能で、ドコモのSO-02CでGガイド番組表を利用できる。サブメニューから「リモコン」を選ぶと、数字パネルや▲▼パネルを使ってチャンネル変更ができる。画質や音質設定などは用意されておらず、Bluetooth経由での音声出力もできない。番組の録画もできず、機能はシンプルな印象だ。なお、ワンセグはFOMAカードやau ICカードを装着しない状態でも視聴できる。

photophotophoto ワンセグを全画面表示(写真=左)。サブメニュー(写真=中)。画面を上下または左右フリックするほか、リモコンパネルからも選局ができる(写真=右)
photophotophoto ソニーの液晶テレビやBlu-ray Discレコーダーなどを操作できるリモコンアプリ「Media Remote」をプリセット(写真=左)。「メディア検索」アプリでは、Facebookの友達がアップロードした動画一覧が表示される(写真=中)。ソニー・エリクソンのオンラインストア「Sony Ericsson Store」のショートカットも用意される(写真=右)

SO-02CとIS11S、対応サービスの違いは?

 中身はほぼ共通のSO-02CとIS11Sだが、発売する通信キャリアが異なることもあり、対応サービスや仕様に少なからず差がある。最も大きいのが「キャリアメール」の対応だろう。SO-02Cにはspモードメールがプリインストールされているので、購入してすぐに「@docomo.ne.jp」のメールを利用できる。一方、IS11SはCメールは搭載しているが、Eメール(@ezweb.ne.jp)を利用できるのは2011年9月下旬以降(ソフトウェアアップデートで対応)。IS11Sを2台目として使うのならまだしも、1台目に考えている人にとっては、購入をためらう要因になりそうだ。

 IS11SはSkype auやjibeはプリセットしているが、au one Marketやauかんたん決済も9月下旬以降に対応する予定で、au独自のAndroidアプリもそれまでは利用できない。「SIRIUS α IS06」や「HTC EVO WiMAX ISW11HT」など海外色の強いモデルなら致し方ない面もあるが、IS11Sは日本市場向けに大きくカスタマイズしたモデルであるだけに、せめてEメールはプリセットしてほしかった。au発表会の説明員は「IS11Sは2011年夏に発売させることを優先した」と話しており、開発スケジュールの都合で間に合わなかったようだ。さらに、KDDIによると、IS11Sは9月下旬以降もLISMO、LISMO WAVE、au one ニュースEXにも対応しないとのこと。au one ナビウォークやau one きせかえなど、その他のau独自サービスに対応するかは未定。これらのサービスの利用を想定しているユーザーは注意が必要だ。

 SO-02Cについても、ドコモ夏モデルのAndroid端末がテザリングに対応しているが、SO-02Cのみが対応しない。また、ドコモが提供するAndroid向けのホームUI「docomo Palette UI」もSO-02Cでは利用できない。Xperia acroはおサイフケータイや赤外線通信の対応がクローズアップされているが、こうした細かい機能やサービスの取りこぼしが気になった。

 通信速度はSO-02Cが下り最大14Mbps(6月上旬から提供予定)、上り最大5.7Mbps。IS11SがWIN HIGH SPEED対応なので下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps。また、IS11SはグローバルパスポートのCDMAとGSMの両方に対応するが、GSM圏ではパケット通信が利用できない。説明員によると、GSM圏でのパケット通信は、今後アップデートなどで対応させる予定もないとのこと。海外での利用機会が多い人は注意したい。SO-02CのWORLD WINGはW-CDMAとGSMに対応しているほか、SIMロック解除機能も備えているので、ローミングはもちろん、海外で現地のSIMを購入して使うといったことも可能。海外での利用はSO-02Cの方が向いているといえる。

日本向け、キャリア独自サービス
Xperia arc SO-01C Xperia acro SO-02C Xperia acro IS11S
ワンセグ
おサイフケータイ
赤外線通信
通信速度 下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps 下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbps
テザリング
キャリアメール △(Eメールは9月下旬以降から対応)
国際ローミング W-CDMA+GSM CDMA+GSM(GSM圏は通話のみ)
SIMロック解除

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