前回の「MacBook AirのSSD/HDD版でWindows XPを走らせた」と同様に、SSDモデルとHDDモデルで定番のベンチマークテストを実行した。総じて、従来機のインテルの統合チップセットで足を引っ張っていたグラフィックス機能が強化されたことにより、良好な結果を残している。特にPCMark05は、HDDのスコアが9000を越えたSSDモデルのパフォーマンスがよく、総合スコアも4500オーバーとモバイルPCとしては十分な性能を獲得した。
ただ、Webブラウズやメールの送受信といった低負荷では気にならなかった騒音やボディの発熱も、ベンチマークテストのような負荷をかける状態が続くと、ボディ全体が熱を帯び、背面からの聞こえるファンの風切り音も耳障りだった。
一方、バッテリーの駆動時間は海人氏作の「BBench 1.01」で計測した。液晶ディスプレイの輝度センサーとキーボードバックライトはオフ、画面輝度は最高、電源設定は「バランス」で、10秒おきにキーボードを押下、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11n)によるインターネット巡回(10サイト)を行う設定でテストしたところ、駆動時間はSSDモデルで130分、HDDモデルで133分だった。
冒頭で触れた通り、新型MacBook AirはSSDモデルのCPUが2.13GHzに高速化しながら価格は19万8800円とついに20万円を切った。HDDモデルも1.86GHzになって16万8800円となっており、これまで高根の花だったMacBook Airが何とか手の届く価格帯に降りてきた印象だ。ここで取り上げた旧型MacBook Airでも、並み居るWindowsのモバイルPCに比べても高い性能を発揮しており、コストパフォーマンスをさらに高めた新型の魅力はさらに増しているといえるだろう。
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