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» 2009年12月31日 22時00分 公開

イマドキのイタモノ:“イマイタ”と“ベンチマークテスト”で復習する2009年のPCパーツ (2/2)

[長浜和也,ITmedia]
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Radeon HD 5000シリーズはGPU市場を奪回したか?

 GPUでは、NVIDIAのGeForceシリーズもAMDのRadeonシリーズも、「GPUコンピューティング」をコンシューマーユーザーに向けて訴求した。もちろん、従来からの「3Dゲームにおける性能」もユーザーが注目するところだが、2009年に投入されたNVIDIAのハイエンドGPUは、GeForce GTX 275という「ハイエンドの下位モデル」だけで、ほかは、1万円前後のグラフィックスカードに採用されるモデルがほとんどだった(GeForce GT 240のレビューについては、GeForce GT 240の“存在意義”を考えるを参照のこと)。

 2009年の“イマイタ”レビューで2009年最初に登場したGPUの「Radeon HD 4890」は、当時、Radeon HD 4000シリーズの最上位モデルとして投入されたが、ベンチマークテストの結果はGeForce GTX 285にかなわず、その直後に掲載したGeForce GTX 275との”直接対決”でも、重負荷条件でようやく差を詰めるという状況だった(Radeon HD 4890とGeForce GTX 285で測定したベンチマークテスト結果の比較はGPUの2009シーズンは本日開幕──Radeon HD 4890でベンチを走らせるを、Radeon HD 4890とGeForce GTX 275で測定したベンチマークテスト結果の比較はまさに“がっぷり四つ”!──Radeon HD 4890とGeForce GTX 275をそれぞれ参照のこと)。

3DMark Vantageで測定したベンチマークテストの結果でRadeon HD 4890とGeForce GTX 285を比較する(写真=左)。同じく、3DMark06 3DMarksで測定したベンチマークテストの結果でRadeon HD 4890とGeForce GTX 275を比較する(写真=右)

 しかし、2009年9月にリリースされた「Radeon HD 5870」のベンチマークテスト結果は、GeForce GTX 285を大きく上回った。実売価格が5万円台であったこともあって、Radeon HD 5870はGeForce GTXのハイエンドモデルを完全に押さた感があった。ただし、売れるのに物がない状況が、年が変わろうとしている今になっても改善されていない。

3DMark Vantageで測定したベンチマークテストの結果でRadeon HD 5870とGeForce GTX 285を比較する(写真=左)。同じく、3DMark06 3DMarksで測定したベンチマークテストの結果でRadeon HD 4890とGeForce GTX 275を比較する(写真=右)

ベンダーの独自技術を積極的に訴求する

 Intel P55 ExpressやAMD 785Gシリーズなど、コストパフォーマンスに優れたプラットフォームがインテルとAMDの両者から2009年の第3四半期に登場した。新しいチップセットを搭載したマザーボードについては、ベンチマークテストにより性能検証のほか、フォトレビューなどで実装された機能を中心に“イマイタ”レビューで紹介してきたが、そのなかで目立っていたのが、ベンダーが開発した独自機能の訴求だった。

 特に、オーバークロックを支援する機能や外付けユニットについては、ASUSのマザーボードに実装された「OC Station」や「ROGコネクト」、MSIのグラフィックスカード「N260GTX Lightning」に用意された「Air Force」などが注目を集めた(OC Statoionの詳細についてはASUSの「OC Station」で縦横無尽にオーバークロック!を、ROGコネクトについてはLynnfieldで使えるR.O.G.マザー!──「Maximus III Formula」の新機能で遊ぶを、Air Forceについては遊び心を刺激するAir Forceに注目──「N260GTX Lightning」を楽しむを、それぞれ参照のこと)。

ASUSの外付けオーバークロックユニット「OC Station」(写真=左)とMSIの外付けオーバークロックユニット「Air Force」(写真=右)


 2010年には、32ナノメートルプロセスルールを導入したインテルの“Westmere”コアがバリュークラスCPUに投入され、NVIDIAの新世代GPUアーキテクチャでGPUコンピューティングに最適化されるという“Fermi”を採用したモデルのリリースがGeForceシリーズでも予定されている。今までとは違う、新しい方向への進化を予感させるPCパーツの動向を、2010年も“イマイタ”レビューで紹介していきたい。

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