富士通の「FMV ESPRIMO FH550/3AM」で身近なアレやコレを3D化した:見えるぞ!わたしにも見える!!(2/2 ページ)

» 2010年09月07日 16時00分 公開
[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]
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AV志向のプライベートユースPCとして充分なパフォーマンスを発揮

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 最後に、PCとしてのパフォーマンスをチェックしよう。

 本機のOSは32ビット版Windows 7 Home Premiumがプレインストールされており、購入後にリカバリすることで64ビット版への切り替えも可能だ。今回は32ビット版のままで、PC USERでは定番のベンチマークソフトウェアを実行している。

 まず、Windowsエクスペリエンスインデックスは4.6となったが、これはCPU統合グラフィックスが足を引っ張っている。プロセッサは6.2、ハードディスクは5.9と高く、Windows 7の動作に関してストレスなどはまったくない。PCMark05やPCMark Vantageの総合スコアも5000台とまずまずで、体感速度への影響も大きいHDDのスコアにも不満はない。

 3Dグラフィックス性能に関しては、3DMark06とFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3ともに秀でているとはいえないが、処理が重い3Dゲームを楽しもうと思わない限り、特に困ることはない水準だ。元々、AV志向の強い製品であり、あえて注力していないだけともいえるだろう。

PCMark Vantage(画面=左)と、PCMark05のテスト結果(画面=右)

3DMark06(1600×900ドット/画面=左)と、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果(画面=右)

 CPUのCore iシリーズは7/5/3のグレードが存在し、本機は末弟となるCore i3のため性能が気になる人も多いかもしれないが、Webブラウズやメールの送受信、デジタルテレビとしての利用ではまったく余裕の処理能力を備える。動画再生に関しても、フルHDでMPEG-4/AVCコーデックのファイルをWindows Media Player 12で再生してもCPU使用率は5〜15%程度、YouTubeのフルHD動画で10〜25%程度、付属の3Dサンプルファイル(1600×900ドット)の再生で30〜40%程度なので余裕がある。もちろん、CPU統合グラフィックスの再生支援機能などが有効に機能しているからでもあるが、少なくともAV PCとしての利用範囲内であればまったく不満はないパフォーマンスを持っている。

CPU-Z 1.55の画面(画面=左と中央)。右はGPU-Z 0.4.5の画面だ

評価機のデバイスマネージャ画面

ハードルが高い3D映像を手軽に楽しめる魅力の液晶一体型PC

 3Dの大作が映画館で次々公開され、対応する薄型テレビやBDレコーダーが続々登場するなど普及の兆しをみせる3D映像だが、それを楽しむためのハードルは意外と高い。AV機器では最低限でも3D立体視対応テレビが必要で、Blu-ray 3Dを楽しむには対応するBDレコーダー/プレーヤーも必要になる。自由度の高いPCでは、AV機器よりも手軽に用意できるのではと思っている人が多いかもしれないが、垂直同期周波数120Hz対応ディスプレイとプレーヤーソフトウェアが必要で、3Dの再生方式によってはグラフィックスカード(GPU)も選ぶ。コスト的にはAV機器ほどではないが、やはり導入は容易ではないし、ノートPCや液晶一体型PCの場合には実質買い換え/買い増しが必要になる。

 こういった点を考慮すると、やはり本機の3D機能は魅力が大きい。購入状態でBlu-ray 3Dの再生が可能な上、従来の静止画や2D動画を3Dにリアルタイム変換して再生する機能と、3D動画/静止画を作る楽しみも加わる。AV機器では、今のところ3D対応テレビは40型以上が主流なので直接の比較にはならないが、テレビとレコーダー一式で最低でも50万円程度の導入コストが必要な3D再生環境が、本機ならば実売16万円程度で手に入る。テレビ機能も2番組同時録画が可能な地上デジタルチューナーとBD/DVDへのダビング機能も備えるのだから、コストパフォーマンスという点ではかなり優秀といえる。

 Blu-ray 3Dや放送波など3D対応コンテンツの普及はまだこれからだが、3D立体視に興味があるのなら本機は買い替え/買い増し候補に入れるべき製品の1つであることは間違いない。

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