Windows 8.1「Update 1」はどうなる? アップデート内容を一部公開:Mobile World Congress 2014

» 2014年02月24日 20時19分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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MWC 2014で示した「Windows 8.1 Update 1」の方向性 春過ぎ提供予定

photo 米Microsoft OS担当バイスプレジデントのジョー・ベルフィオレ氏

 米MicrosoftはMWC開催前日となる2月23日(現地時間)、スペイン・バルセロナ市内のホテルで、同社の最新Windows戦略について説明する記者会見を実施した。同社にとっては実に2年ぶりのMWCでの発表会となり、2年前の2012年はWindows 8 Consumer Previewの発表会であったことを考えれば、Windows Phoneを含めたデバイス戦略全体の話として3年ぶりの場ということになる。

 Windows Phone製品の責任者であり、2014年2月現在は組織変更で米MicrosoftのOS担当バイスプレジデントになったジョー・ベルフィオレ(Joe Belfiore)氏は、MWCでのイベントはひさびさという点に触れつつ、まずは間もなく提供が開始されるWindows 8.1向けの最新アップデートに関する情報を紹介した。

 過去のリポートで紹介したように、Windows 8.1の「Update 1」と呼ばれる最新アップデートの内容はほぼリーク情報に沿ったものになっていた(ただ、今回のイベントでMicrosoftは一度もこのアップデートの名称を「Update 1」とは呼んでいない)。2014年春過ぎに公開予定とする最新アップデートの特徴として「非タッチUIでの操作性を向上」「ハードウェア要件の緩和」「企業や教育現場での既存システムとの互換性強化」の3つを挙げている。


photo 2014年春後半に提供が開始されるWindows 8向けアップデートでのポイント

 機能面としては、まずよく使う機能(検索や電源ボタンなど)をスタート画面上に出し、チャームメニューを経過せずとも直接アクセスできるようにするよう改良する。以前、終了方法については「Windows 8.1の簡単シャットダウン編」としてTipsとして紹介したが、そんなことを工夫せずスタート画面からの直接シャットダウンできるのは素直に便利な変更と思われる。

 またマウス・キーボードで操作する従来のユーザーのため、現在はスタート画面の右クリックで開くコンテキストメニューをすぐその場で表示したり、アプリの直接終了が簡単に行えるようになるなどの機能変更も行われる。マウスカーソルを上下端に合わせて出現するタスクバーを使い、アプリの切り替えや起動できる方法もその一環だ。Microsoftは、Modern UIを変わらずプッシュしながらもデスクトップUI環境での使い勝手を大きく変更してくるあたり、ユーザーの需要が引き続きデスクトップUIが根強いことをMicrosoftがしっかり認識し、改善する方針を持っているあかしだと考えている。


photo  Windows 8.1アップデート(Update 1)で提供される新機能や改良点

 ハードウェア要件の面では、Windowsマシンは「1Gバイトメモリ/16Gバイトストレージの仕様」と、最低動作要件が下げられた。これにより安価志向なハードウェアへのWindows 8.1プリインストールが可能になる。メモリ容量はともかく、現状のWindows 8.1では、16Gバイトだとほぼ最初からシステムに占められることになるのだが、このあたりをどう工夫しているのかについてはとても気になるところだ(ストレージ領域はOneDriveでカバーしてしまう考え方もあろう)。また、動作要件を引き下げたことで仮想マシンなどへの導入も容易になると思われる。Windows XPのサポートが終了する時期にこうしたフットプリントの小さい新OS仕様が発表されるのは興味深い。

 このほか、Internet Explrer 11には「Internet Explorer 8の互換性モード」が追加される。これにより、IEの旧バージョンでのみ動作を保証する(あるいはそのバージョンでしか動作しない)ブラウザベースの社内業務システムなども、Windows 8.1で親和性を高められるとアピールする。IEのバージョン依存についてはXPサポート終了にも関連する企業の課題の1つとして上がる案件のため、こういった施策は新バージョンへの移行を容易にする架け橋になる。対応ハードウェア拡大で、こうしたWindows XP時代から脈々と受け継がれてきた資産の受け皿を用意することが「Update 1」の狙いといえるかもしれない。


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