写真で解説する「Xperia ray SO-03C」(ソフトウェア編)小さくなっただけじゃありません(2/2 ページ)

» 2011年08月11日 11時26分 公開
[田中聡,ITmedia]
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Skypeのビデオ通話も可能

photo インカメラも利用可能に

 カメラは裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用した約810万画素を搭載し、薄暗い場所でも明るく撮影できる。また高速処理により、短い間隔で連続撮影できる。日本のXperiaシリーズでは初めてインカメラ(約32万画素)を搭載したのも大きなトピックだ。自分撮りをしたいという女性のニーズに応えて採用したという。インカメラを用いたアプリのAPIと連携できるので、先日対応したAndroid向けSkypeのビデオ通話も可能。海外版のXperia rayが正式サポートしたことで「現時点では動作保証はしないが、日本向けのXperia rayでも利用はできる」(説明員)とのこと。

photophotophoto シャッターキーがないので、画面をタップして撮影する(写真=左)。撮影モードを「標準」にすると、設定項目が増える(写真=中、右)
photophotophoto 静止画の撮影サイズは4種類(写真=左)。撮影した写真のサムネイルが右端に表示される(写真=中)。720pのHD動画を撮影できる(写真=右)

POBox Touch 4.3に進化、テザリングにも対応

 日本語入力システムには最新の「POBox Touch 4.3」を採用。予測変換の候補エリアを下にフリックすると、ソフトウェアキーボードのエリアにも変換候補が表示される。予測変換の精度も増したほか、記号と顔文字のタブ表示にも対応した。

 さらに、Googleの音声検索を用いた入力も可能になった。音声入力ボタンを押して話しかけると、該当または類似する言葉の候補一覧が表示される。arc/acroでもおなじみだが、キーボードスキンを変更できる「キセカエキーボード」にも対応。「Mono」「Sakura」「Woody」の3種類をプリセットしているほか、ソニー・エリクソンのメーカーサイト「PlayNow」から他のスキンをダウンロードできる。

photophoto 変換候補エリアをフリックすると、候補エリアが大きく表示される
photophotophotophoto キーボード左上の音声入力ボタンを押して話しかけると、音声で入力できる(写真=左端、左中)。「Xperia acro」と「ITmedia」で音声入力を試してみた(写真=右中、右端)
photophotophotophoto 「PlayNow」からさまざまなキーボードスキンをダウンロードできる
photophotophotophoto POBox Touchの設定項目

 ドコモが夏モデルのスマートフォンから対応を始めたテザリングをサポートしているのも特徴の1つだ。Xperia acroは開発スケジュールの都合で搭載が見送られたが、Xperia rayでは対応。最大5台のWi-Fi機器を接続できる。テザリングの利用にはspモードの契約が必要で、他の対応機種と同じく、料金は「PCなどの外部機器を接続した通信」分に該当し、上限は1万395円になる。

photophotophoto テザリングの利用も可能に

 インフィニットボタンからの検索やPOBox Touch 4.3など、Xperia rayで進化した新しいソフトウェアが、arc/acroでもアップデートで対応するかは「未定」(説明員)。だが、Xperia acroで対応したFacebook InsideやPOBox Touchの新機能がXperia arcもバージョンアップで対応したことを考えると、期待できそうだ。なお、内蔵メモリはarc/acroと同じく300Mバイト弱しか用意されていない。

photophotophoto フルワイドVGAサイズの液晶なので、ブラウザの表示も精細だ
photophotophotophoto Twitter、Facebook、mixi、メールなどの更新情報をまとめて表示する「Timescape」も健在。Timescapeのプラグインアプリを検索するリンクも用意された。利用できるコンテンツはarc/acroと同じだ
photophotophoto Androidバージョンは「2.3.3」(写真=左)。展示機で調べたところ、本体の空き容量は284Mバイトだった(写真=中)。ソフトウェアの更新状況を確認できる「更新センター」アプリも用意(写真=右)
主な対応機能とサービス
Xperia arc SO-01C Xperia acro SO-02C Xperia ray SO-03C
ワンセグ
おサイフケータイ
赤外線通信
防水
通信速度 下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps
テザリング
Bluetooth ○(Version2.1+EDR)
無線LAN ○(IEEE802.11b/g/n)
HDMI出力
DLNA
国際ローミング W-CDMA+GSM
SIMロック解除
日本語入力システム POBox Touch 4.1 POBox Touch 4.3
エリアメール 対応予定 対応予定
※2011年8月11日現在。

 「海外でも小型モデルのニーズは高い」(説明員)ことから、Xperia rayはグローバルモデルとして世界で販売される。確かに、Sony Ericssonは過去に「Xperia X10 mini」や「Xperia mini」などの小型ボディを採用したXperiaシリーズも海外で発売してきた。日本でも「miniが欲しい」という声をよく聞いたが、「日本で出すなら高いスペックにすべき」と考え、miniの2機種はあえて投入しなかった。今回、高いスペックと小型化を両立させたことで、Xperia rayの日本発売が決まった。

 大画面・薄型ボディを重視するなら「Xperia arc」、日本向け機能を求めるなら「Xperia acro」、そして小型+ハイスペックな「Xperia ray」――と選択の幅が広がり、ユーザーにとっては悩ましいところだろう。「日本が世界で最初になる」(説明員)という8月27日の発売を待ちたい。

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