WiMAX 2+とHWD14の“惜しかった”ところ、低価格SIMサービスの「SMS対応」が意味することルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」(2/2 ページ)

» 2014年01月30日 17時42分 公開
[島田純,ITmedia]
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OCNが低価格SIMのSMS対応サービスを開始 コンビニ取り扱いも普及のトリガーになるポイント

photo OCN モバイル ONE

 NTTドコモのMVNOとしてモバイルデータ通信サービスを提供しているNTTコミュニケーションズは、980円/月から利用できる低価格SIMカードサービス「OCN モバイル ONE」の各プランに、プラス126円/月のオプション料金でSMSを利用できるようにするサービスをはじめた。

 「SMSオプション」とは何か。SMS対応となることで、SMSでのメッセージのやりとりができるようになる以外に、SMS認証を必要とするLINEなどのアプリケーションが利用可能になるほか、低価格SIMカードサービス利用時に一部端末で電波状態が正しく表示されない/バッテリー消費が激しくなる「セルスタンバイ問題」が解消される。実は、SMS機能そのものよりこちら問題が改善されることのメリットが大きい。

 OCN モバイル ONEでSMS対応サービスを利用する場合はSMS対応のSIMカードを購入/契約する必要があるが、2014年1月末までは従来のSMS非対応SIMカードをSMS対応SIMカードに交換するのに発生する手数料(通常は1890円)が無料になるキャンペーンが行われている。従来のOCN モバイル ONEユーザーはもちろん、新規にOCN モバイル ONE対応サービスを利用する場合──例えばAmazonなどでやや低価格に販売されている安売りされている製品を購入し、SMS対応SIMカードへ交換する手段もありだ。

 OCNは2013年12月17日よりデータシェア型のSIMカードの提供も始めている。こちらは、1つの契約で最大5枚までSIMカードを追加できるのが特長で、複数の機器をSIMカードを差し替えることなく運用できるようになる。料金は1枚あたり472円/月(初回のみ発生するSIMカード発行手数料は1890円)だ。複数枚のSIMカードで1つの契約でまかなえる低価格SIMカードサービスは「BIGLOBE LTE・3G スタンダードプラン」など他にもあるが、このサービスはOCN モバイル ONEのすべてのプランで利用できるのがモバイルユーザーとしてうれしいところと評価したい。

 さらにコンビニエンスストア(ローソン)でもプリペイドタイプを購入できるようになった。(こちらは、SIMカードそのものは含まれず後日送られてくる仕組みだが)プリペイドスタイルの低価格SIMカードをすぐ買える/使える手段は諸外国では結構あたり前で、海外渡航者が滞在国で使用したい場合にも適する。ともあれ、コンビニで楽に買えるようになるとなれば、低価格SIMカードサービスはさらに一般ユーザーにも浸透してくるはずだ。

 (※編集部注:一部、誤解を招く可能性がある表現がありました。お詫びして修正致します)


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