そういえば「本来あり得ない理由」って何だったのだろう:ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」(2/2 ページ)

» 2013年07月18日 11時00分 公開
[島田純,ITmedia]
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EMOBILE LTEの高速化にともない、EMOBILE G4(3G/HSPA)の通信速度が低下する計画に

photo 下り(受信時)最大42Mbps対応エリアの21Mbps化について(イー・アクセス)

 ソフトバンクの子会社となったイー・アクセスからは、EMOBILE LTEサービス(EMOBILE 4Gというサービスも開始)の下り最大75Mbpsエリアの拡大予定にともない、従来の3G(HSPA)サービスであるEMOBILE G4(これは分かりにくいですなぁ……)サービスの通信速度を下げると発表された。

 具体的には、これまで下り最大42Mbpsだった最大速度を、下り21Mbpsと半減する計画だ。

 イー・アクセスが使用できる電波帯域は、LTEサービスであるEMOBILE LTEと、3GサービスであるEMOBILE G4で共有している。2013年8月以降、3Gより需要が増えるEMOBILE LTEに多くの帯域を割り当てる方針としたわけだ。


photo MOBILE G4下り最大42Mpbs対応のPocket WiFi(GP02)

 帯域割り当ての変更は、2013年8月以降に順次行われる予定としており、2013年7月現在、最大42Mbps対応機器とともにEMOBILE G4を契約する利用者には「より高速なサービスへの乗り換えについての案内をする予定」だという。こちら、筆者も“EMOBILE G4”の契約があるが、新たに始まった“EMOBILE 4G”へ乗り換えられる「チェンジ4G 10000/5000」と呼ぶ特典が2013年7月17日に始まった。

 この具体的な影響はまだ不明だが、2013年3月から開始された「ダブルLTE」による、EMOBILE LTEネットワークの利用者増に応じ、当然だがトラフィックも増加していることが推測できる。

 さて、EMOBILE LTEの下り最大75Mpbs対応エリアに関しては「通信速度最大75Mbps」、「EMOBILE LTEエリア:東名阪主要都市人口カバー率99%(2012年6月予定)」と広告や同社Webサイトで告知されていたが、実際には非常に限定されたエリアでのみで利用可能であった。2011年11月、消費者庁が景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出す経緯があったが、EMOBILE LTEユーザとしては念願の(?)下り最大75Mbpsエリアの拡大が見えてきたかたちである。

WiMAXルータ「AtermWM3800R」に最新ソフトウェア──連続通信時間が8→10時間に

photo ファームウェアのアップデートで連続動作時間が最大10時間に伸びたWiMAXルータ「AtermWM3800R」

 WiMAX対応のポータブルWi-Fiルータ「AtermWM3800R」の新ファームウェアが公開され、連続通信時間が従来の8時間から10時間に延長される「パワーセーブ通信」機能が追加された。

 さて、この「動作時間延長」については、機能を有効にすると無線LANのセカンダリSSIDが利用できなくなるほか、端末やアプリケーションによっては通信がしにくくなるなどの影響が出る可能性があるという“注意”付きではある。ただ、前モデルであるAtermWM3600Rから、かなり小型ボディになったことで、総じてバッテリー容量も小さくなり、残念ながらスペックとしての通信時間が短くなった本機において、条件付きとはいえ10時間に連続動作時間が延長されるのは素直に喜ばしいアップデートだ。

 そんな“条件”があるからか、バージョンアップを行っても初期状態では「パワーセーブ通信機能」は無効のままなので注意してほしい。Web設定ツール「クイック設定Web」より機能を有効にして使おう。

直販ショップで販売するWiMAX機器が値下げ傾向に

値下げされたWiMAX機器 価格
AtermWM3800R 4800円→800円
URoad-Aero 4800円→800円
URoad-Home 2800円→800円
AtermWM3450RN 2800円→800円
Wi-FI WALKER WiMAX HWD13 2800円→800円
※年間パスポート同時契約時の価格(2013年6月末時点)

 UQコミュニケーションズの直販サイト「UQオンラインショップ」で、2013年5月〜6月にかけて機器の値下げが相次いだ。ひとまず値下げを確認した機器は以下の通り。

 こちらは新規にWiMAX年間パスポートでの契約を行う場合の特典価格となるが、最新モデルを含む多くの機器が1000円以下となった。

 ほか、厚さ8.4ミリ/12時間動作の新モデル「URoad-Aero」に新色「ブルー」が追加。WiMAXルータ最薄となる厚さ8.2ミリの「Mobile Slim」の新色「ホワイト×シルバー」もUQオンラインショップなどで販売がはじまった。


今月のモバイルWi-Fiルータぷち検証──AtermWM3800Rの「パワーセーブ通信」機能で、どれだけ長時間動作するようになるか

photo @nifty WiMAX契約で入手できる「AtermWM3800R ハローキティモデル」

 このコーナーでは、モバイルWi-Fiルータの気になるスペックや使い勝手をゆるーく検証していく。

 今回はAtermWM3800Rの新ファームウェアで追加された「パワーセーブ通信」を有効時にした際の連続通信時間を検証してみよう。

 検証は「ファームウェアバージョンを1.1.0」にアップデートし「パワーセーブ通信機能」を有効にしたWM3800Rと、初期ファームウェアバージョン1.0.0のままのWM3800Rにて、それぞれAndroidスマートフォンを1台Wi-Fi接続+定期的に断続通信させる方法にて動作時間を調べた。


AtermWM3800R 動作時間
新ファーム(v1.1.0)+パワーセーブ通信機能有効 10時間20分
初期ファーム(v1.0.0) 8時間30分

 なるほど。新ファームでは動作時間が2時間ほど延び、効果がきちんと確認できた。

 ちなみにファームウェアをバージョンアップしても、パワーセーブ通信が無効のままでは動作時間は変わらなかった。本文でも述べたが、WM3800Rのパワーセーブ通信はセカンダリSSIDを無効化するほか、一定時間通信がなければWM3800RのWi-Fi出力などいくつかの省電力施策を行うことで実質合計値としての長時間化を実現する機能である。このため、大容量のファイルをダウンロードし続ける、動画のストリーミング再生を行うなど、通信し続けている状態では効果はあまりない。一方、いわゆるスマホでのデータ通信やPC作業時での断続的なWebサイト表示用途などでは省電力化の効果が現れやすくなっていると思う。今回の検証結果と合わせて参考にしてほしい。



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