Snow Leopardが登場!! Macはどうなる!?:座談会 後編(2/4 ページ)

» 2009年10月02日 16時16分 公開
[ITmedia]

自分ですべてをコントロールしたい人にMacは不向き

アップルがインテルプラットフォームの採用を表明したのは2005年のこと

松尾 ところで、Windowsマシンとして見た場合のMacはどうなんですか? コストパフォーマンスがいいって言う人がいますが。

元麻布 うーん、そう言う人もいますね。けれども、Windowsマシンにはハイエンドからローエンドまでたくさんありますが、Macのハードウェアってレンジが決まっています。例えば、Celeronを搭載した4万9800円のモデルってのはないですし。

松尾 そのハイエンドの部分に関してのコストパフォーマンスがいいということでしょうか?

元麻布 例えば、Mac Proがリリースされた瞬間ていうのは抜群にコストパフォーマンスがよかったのですが、今は他社が追いついてきたので、そんなに群を抜いてる訳ではないですよね。それからパーツをカスタマイズしてしまうと、やっぱり選択の幅は狭いです。グラフィックスカードの選択、HDDの選択、RAIDコントローラの選択。そういうのを言い出すとやっぱりPCの方が断然広いです。ただ、ではそれは全部必要なのかと言えば、それはまた別問題。

 アップルがインテル製CPUを採用するようになって、何が1番よくなったのかというと、ロードマップの想像が付くようになったことです。大体来年の今ごろは、こんな感じになってるんだろうなってのが分かる。だから、怖くない。PowerPCのころは「IBMはそういってるけれど果たしてどうかなぁ」ってのが多くて、いつ何が出るのか、全く予想ができなかった。インテルになってからは性能がどれくらい上がるか、いつごろ新製品が出るかという、予想が付きやすくなったので買いやすくなった。

 とはいえ、Mac Proでも初代と2〜3代目でグラフィックスカードの互換性が、ファームウェアのために利用できないとかがあるので、やっぱり、拡張スロットはあるけれども、アップルが提示する世界の中で生きていかなきゃいけないマシンだと思いますね。

松尾 ほぼアップルが用意したBTOオプションの中で生きていく。

元麻布 本当はPCI Expressのスロットがあるんだから、1番新しいカードを使いたいわけですよ。だけど、EFI32のマシンにはこのカードは使えませんっていうのが出てきちゃうので。そのファームウェアのアップデートはしないですから、そういうものとして使う。ワークステーションとして見れば、それは珍しいことではない。けれども、アップルには普通の人が拡張カードをさせるマシンってのが、1つも存在しない訳ですよね。だから、性能を拡張したい人はMac Proに行かざるをえなくて、フラストレーションをかかえちゃうんですよ。

拡張性が高いMac Proだが……

長濱 そういう派手な拡張の欲求というか、需要は結構多いんですか? Macって。

元麻布 ゲーマーにはあるでしょうね。Macをゲームのプラットフォームとして売ろうとするなら、それは必要なんじゃないですかね。昔に比べて今は少なくなったと思いますが、WWDCのキーノートにジョン・カーマック(John Carmack)呼んだりするくらいだから、全く興味がない訳ではないと思いますよ。

長濱 Windowsユーザーから見たMacユーザーって、ハードウェア的な拡張の気持ちってのはそんなに強くないのかなぁって。

元麻布 ないことはないと思いますよ。そういう人が、Mac Pro買っていると思うし。

松尾 でも、Mac Proって多数派じゃない。僕の回りでは、DTPにかかわっている人以外はMac Proを使っていない。Mac Proは趣味では使いませんね。

長濱 インテルになってロードマップが見えてきたので安心できるって話がある一方で、昔からのMacユーザーは別にPowerPCであろうと、その先が見えなかろうが、今あるソフトが使えれば満足という人が多かったなぁ。

元麻布 いや、アップルもそういう風にいっているんですよ。だから、今回のSnow Leopardだって、誰が32ビットで使うか誰が64ビットで使うか絶対いわない。だけど、実際には、対応するといわれたIntel Macだって、32ビット/32ビットで使う人はいるし64ビット/32ビットで使わなきゃいけない人もいるし、64ビット/64ビットになる人もいるだろうし。それはもういろいろで、そこの違いは気にしなくてもいいのですとアップルは言いたいんだろうけれど、逆にそこが引っかかってくる人もいるわけですよ。その辺が微妙なところではある。だから、全部自分でコントロールしたいという人には、我慢がならないだろうし。

長濱 ハードウェア的にどんどん自分でコントロールして、可能な限り増強していきたいというならば、Windowsのプラットフォームの方がやりやすいですよね。

元麻布 それは間違いなくやりやすい。だけど、例えば僕、Windowsでもメーカー製のPCって、ノートPCは買いますけど、デスクトップPCってずっと買わないわけですよ。それは別に値段の問題ではなくて、自分で手を入れられないPCは困るんです。何かあったときに自分で修理したほうがマシだと思っているので。もう今までPCを使ってきた25〜30年の中で、メーカー修理に出したのは1回しかないです。

自分の使い方にあっていればOSは問わない

Boot Campのドライバインストール画面

長濱 元麻布さんとしては、ハードウェアの興味としてはもう、MacだろうとWindowsマシンになろうと、そんなに変わらない?

元麻布 僕の使い方って、MacもWindowsも、自分が使うソフトウェアの環境が分かっているわけですよ。だから、そのソフトウェア環境が作れれば何でもいいんです。そのソフト環境を動かす上で一番得するマシンを使いたいわけですよね。で、それが昔は圧倒的にWindowsだったけれど、今はMacもOK。それは、1つはインテルCPUを採用したことが大きい。大体、いつごろモデルチェンジの予想ができるから、いつごろ値段が下がってくるか分かるし、アップルだって値段が下がるんですもん。

長濱 今はMac OSを使っている比率が高いですか?

元麻布 Mac OSですね。MacBook Airに移ってからは99%がMac OS。

松尾 一応、Boot Campは入っているんですか?

元麻布 入ってないです。Fusionは入れています。最初に使ったMacBookのときはBoot Campを入れて仮想環境も入れてたんですけれど、これでBoot Campを抜いて、次はもう、仮想環境も抜きます。要するに、自分が使ってるソフトウェアがちゃんと使えるか確認できればOKで、何ができる、何ができないって分かれば、あとは別に問題ないですね。

 動かないソフトはあるけれど、そのときはWindowsを使えばいいというだけで。アップルを買ったからWindowsはもう使えなくなりましたってわけではないので、両方使えばいいだけでしょ。だから僕は海外で本格的に仕事をする場合は、MacBook AirとThinkPad X200sです。2台を持って行きます。2台持っていっても合計で3キロを切れるんで、とても軽くなって楽になりました、昔は1台で3キロを切るのがやっとだったのに、今は2台あわせて3キロを切ってるし、バッテリーも合計で10数時間もちますしね。とってもうれしいですね。アップルという会社は、絶対に外付けバッテリーみたいなかっこ悪くなるオプションは出さないでしょうね。

長濱 それはプラスに評価してる訳ですね。

元麻布 それはプラスであり、マイナスですよ。だって飛行機に乗るときにバッテリーが持たなきゃ困るし。ちなみに、MacBook Airはバッテリーのチャージが遅いんですよ。バッテリーの充電時間がかかるのと、標準で有線LAN端子がないのがMacBook Airの2大欠点ですね、自分にとっては。バッテリーは5時間でいいから、もう少しチャージが早ければいいんだけれど。

田中 松尾さんはWindowsマシンとかを使われたりするんですか?

松尾 今、会社ではWindowsオンリーの環境ですね。自宅だとiMacにメインはMac OSで。社内のネットワークに接続するときだけFusionを使うという状態です。認証システムがそれを使わないとできないという、セキュリティの問題があるので、それにあわせています。

 インテルのCPUを搭載したモデルであれば、今でも十分に使えるレベルかと思います。で、今度Snow Leopardになって、体感スピードがアップするかもという話なので、そこには期待しています。

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