今後の計画も理解するが「今、使いにくければ、それはダメ」──Windows 8.1は、Windows 8で賛否意見が多かったいくつかの部分・機能を改良・刷新した。
これまでのクラムシェルPC+キーボードで使用するシーン、タッチやペン、その他新しい方法で操作する新しい機器、「いずれも使いやすく」を目指す。10月11日に行われたWindowsの次期バージョン「Windows 8.1」の製品事前説明会で、日本マイクロソフト Windows本部Windows担当の溝口宗太郎氏が「個人向け機能の強化ポイント」を説明した。
分かりやすい改善ポイントは、
など。
スタートボタンについては、8.1 Preview登場時に大きく話題になった復活を示す。デスクトップUIのタスクバー端にWindowsアイコンが追加され、右クリックでスタート画面(Modern UI/Winキー)に切り替わり、左クリックで「Win+Xキー」と同じショートカットメニューが表れる。
「待っていた」、「いや、そうではない(スタート画面ではなく、スタートメニューがほしいのだ)」など賛否あり、気に入らなかったWindows 8ユーザーはスタートボタンを追加するサードパーティ製オンラインソフトなどを導入するか、いっそ慣れてしまうかで対応していた人は多いと思うが「現在はデスクトップUIを主に使うユーザーの利便性向上」のため機能が加わった。スタートボタンの右クリックメニューにはシャットダウン系の項目もあり、はじめは“どうやって再起動するのか”さえ分かりにくかったWindows 8よりは確かにユーザーフレンドリーになるはずだ。
“デスクトップUIをメインに使う人”にうれしい変更がもう1つ。「起動完了後の画面を最初からデスクトップUIに」とするよう設定できるようになった。
例えばクラムシェル型ノートPCユーザーは、今のところあまり利用機会のないModern UI。Windows 8はそれが起動完了後に無条件で表示されるため、「Win+D」が習慣になったという人は多い。使用する機器が変わったら、そして今後どうなるかはさておき、「使うか、使わないか」の選択ができるようになったことがなにより喜ばしいといえる。
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