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» 2013年06月13日 15時33分 公開

ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情」:ソフトバンクの「もう1つのダブルLTE」対応ルータとは (2/2)

[島田純,ITmedia]
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ドコモ網を使うMVNO事業者が競ってサービスを拡充

photo OCN モバイル エントリー d LTE 980

 モバイルデータ通信サービスは2013年6月現在、NTTドコモ網を用いるMVNO各社が競ってサービスを拡充してきている。まずはNTTコミュニケーションズが2013年4月に開始した「OCN モバイル エントリー d LTE 980」について紹介したい。

 同サービスの特長は「980円/月でLTEサービス。1日あたり30Mバイトまで速度制限なし」という点。当初は通信量30Mバイトを超えると通信速度を最大100kbpsに制限する仕様だったが、ユーザーニーズに沿い、5月23日にその制限速度を200kbpsに増速した。また、これまで非対応となっていた3G(のみの)端末でもサービスを使えるよう対応範囲を広げたほか、SIMロックフリー版のiPhoneやiPad mini向けにnanoSIMカードの提供も開始。Amazon限定としていた製品(SIMカード)の販売チャネルも拡大するなど、サービスの拡充と販路拡大に力を入れている。

 もう1つ、インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、提供中のデータ通信サービス「IIJmio高速モバイル/Dサービス」で、速度制限なく利用可能なデータ量(バンドルクーポン)の増量を行うことを発表している。


IIJmio高速モバイル/Dサービス ミニマムスタートプラン ライトスタートプラン ファミリーシェアプラン
月額料金(税込) 945円 1974円 2940円(3枚のSIMカードを利用可能)
2013年5月までのバンドルクーポン
(基本料金で速度制限なしに利用できるデータ通信量)
なし 1Gバイト/月まで 1Gバイト/月まで
2013年6月以降のバンドルクーポン(同上) 500Mバイト/月まで 2Gバイト/月まで 2Gバイト/月まで

 6月のサービス内容改訂により、ライトスタートプランやファミリーシェアプランで利用できるバンドルクーポンが倍増するほか、従来はバンドルクーポンが提供されていなかった「ミニマムスタートプラン」でも500Mバイト分のバンドルクーポンが付与されるようになり、より使い勝手のよいサービスに改善されている。

 今回紹介した2社のサービスでは、少量ながらも毎日一定量の通信を行う場合はOCN モバイル エントリー d LTE 980が、通信量そのものはそれほど多くないが通信量が日によって上下する場合はIIJのミニマムスタートプランが適していると言える。

 特にIIJのサービス拡充は、OCN モバイル エントリー d LTE 980の発表を受けての動きとみられるが、こういった競争によりサービスの質が向上し、なによりユーザーの利便性も上がるのは喜ばしい。最近は少々停滞気味だったMVNOのサービスに新提案のプランで登場したOCNと、そのライバルISPによるデータ通信サービスのさらなる拡充に期待したい。


今月のモバイルWi-Fiルータぷち検証──長時間動作対応ルータの実通信時間を比較

 このコーナーでは、モバイルWi-Fiルータの気になるスペックや使い勝手をゆるーく検証していく。

 モバイルWi-Fiルータはこれまで連続通信時間が4時間〜5時間程度の機器が多かったが、連続通信12時間とする機種が増えている。というか2013年6月現在は少なくとも「10時間以上」の仕様でないとフーン、それで? という感じとなる風潮もある。

 では10時間以上とうたう長時間動作対応ルータの実動作時間はどのくらいか。NTTドコモ「L-03E」(Xi)、シンセイコーポレーション「Uroad-Aero」(WiMAX)、イー・アクセス「Pocket WiFi LTE GL04P」(EMOBILE LTE)をスマートフォンと接続し、Radikoアプリを連続再生(聴取)し続けてどれだけ動作するかを検証した。

使用機器 Xi対応「L-03E」(NTTドコモ) シンセイコーポレーション「URoad-Aero」(WiMAX) EMOBILE LTE対応「GL04P」
カタログ値連続通信時間 3G接続:約13時間
LTE接続:約12時間
約12時間 約10時間
実通信時間 11時間17分(LTE接続) 10時間15分(WiMAX接続) 10時間11分(LTE接続)
スマートフォンと接続し、Radikoアプリを連続再生(聴取)

 実動作時間が長かったのは11時間を超えたL-03Eだった。他の機種も10時間はしっかり動作し、カタログ値で10時間とするGL04Pは、カタログ値以上の結果となったのは優秀だ。

 ともあれ、スマートデバイスやノートPCも省電力対応技術が進み、実動10時間越えを実現するものが増えている現在、インターネット接続のキモとなるルータがバッテリー切れでは困る。実動10時間は動作するのであれば、今後も相当便利に活用できるようになるはずだ。



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