発表イベントで最大の見どころは、一言でいうと「次期Windowsの正式名称」だ。デスクトップ中心の新UIについてはすでに多数のリーク情報があり、おそらくはイベントで正式発表されるテクニカルプレビューも、それと大差ないものと予想される。
しかし、すでにパートナーに配布されているTechnical Preview for Enterpriseにも次期Windowsの名称は特に記載されておらず、Microsoft自身が正式発表のためにわざと秘密にしている、というのが筆者の推測だ。
米ZDNetの記事では、前述したテリー・マイヤソン氏がWindowsロゴの前で名称の一部を隠すように「シーッ!」のポーズで意味ありげに写真を撮られているが、まさにこの名称こそが最大の目玉なのだろう。
つい先日には、「次期Windowsの製品名は“Windows TH”ではないか?」という情報がインターネットで駆け巡って話題となった。これはTechNetのエンタープライズ向け次期Windows提供サイトにおいて、「Windows TH」という見慣れない単語がタブ上に出現し、そこで次期Windowsに関する説明が行われていたことに由来するものだ。現在は問題のページにアクセスできなくなっているが、筆者もWindows THという名称は確認できた。
これはフライングで掲載されたものではないかと一部で騒がれているが、実際のところ、「TH」とは「Threshold」の頭文字をとっただけの仮称であり、正式名称は別にあると考えられる。おそらくはOSコアを統合した後の「One Microsoft」戦略を体現するような名前として、「Windows One」のようなものを考えているのかもしれない(初心に返るという意味でも悪くないだろう)。
先ほどの米ZDNetの記事ではMary Jo Foley氏が、このWindows Oneのほか「Windows 365」などの名称も候補に挙げている。単純にWindows 9という名称になるのであれば、わざわざ正式発表まで秘密にする必要はないだろう。
この辺りに注目しつつ、今夜のイベントを楽しみに待ちたい。
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