米Appleは3月26日(現地時間)、Worldwide Developers Conference(WWDC)を6月に開催すると発表した。会期は6月8日から12日の5日間、会場はサンフランシスコのモスコーニ・ウェスト。
今年のWWDCでは、先日概要が明らかにされたiPhone OS 3.0に関連するさまざまなセッションが予定され、iPhoneの新モデルが登場する可能性なども取りざたされている。
Open Embedded Software Foundation(以下OESF)は3月24日、GoogleのOpen Handset Allianceが推進する携帯向けオープンソースプロジェクト「Android」を、組み込みシステムで利用するための標準化、共同開発、普及促進を図る法人として本格的な活動を開始すると発表した。
OESFはAndroidを組み込みプラットフォームとし、携帯電話機以外のさまざまな機器に対して、参加会員各社で共通フレームワークやプラットフォームを共同で開発し、その普及を促進する法人。開発したソフトウェアは、原則としてApache2.0のライセンス契約に従って、無償のオープンソースとして公開する。
KDDIとトヨタ自動車、ナビタイムジャパンが、携帯電話で検索した位置情報を、カーナビで活用するための情報連携プラットフォームを開発したと発表した。ユーザーは携帯電話で検索したドライブスポットをBluetooth経由でカーナビに転送するだけで、目的地に設定できるようになる。
3社はこのプラットフォームを、キャリアや自動車/カーナビ/ナビサービスのメーカーを問わず、広く利用されることを目指して開発。携帯電話からカーナビへの転送にBluetoothのOPPプロファイル、位置情報を表示するファイル形式に国際標準規格のKML形式を採用するなど、汎用性に配慮した仕様となっている。
3月26に行われたセミナー、「ユーザーインタフェース・フォーラム『UI新時代』」に、マイクロソフト モバイルコミュニケーション本部 本部長 越川慎司氏が出席。“Windows Mobileが拓くスマートフォンの世界”と題した講演を行った。
越川氏はWindows MobileのUIが、ケータイとして使いにくいことを認めながらも、その成り立ちゆえカスタマイズ性にすぐれ、UIも柔軟に変えられる点をアピール。特に待受画面に相当するホーム画面のカスタマイズ性は高く、現在販売されているWindows Mobile端末のほとんどは、開発メーカーやソフトウェアベンダーが開発した独自UIを搭載しており、Windows Mobileの標準UIのまま、端末が発売されることはないと説明した。
こうしたUIのカスタマイズ性は、Windows Mobile 6.5でさらに向上するとし、従来は経験のある端末メーカーやソフトベンダーでしたか作れなかった独自UIが、将来的にはもっと容易に開発できるようになると述べた。
3月19日、モバイルコンピューティング推進コンソーシアムが、MCPCアワード 2009のグランプリと総務大臣賞、モバイルテクノロジー賞、モバイルビジネス賞、モバイルコンシューマー賞、モバイル中小企業賞を発表した。
MCPCアワードは、モバイルの業務活用で高度なシステムを構築し、成果を上げた企業や団体を表彰するイベント。応募プロジェクトを「業務効率化」「コスト削減」「売上拡大」「業績向上」「モバイル技術の効果的活用」など幅広い角度から審査し、各賞を決める。MCPC普及促進委員長の武藤肇氏は昨今の応募事例の傾向について、「とがった技術を使う先進的な利用というよりは、業務に根ざした本格的な利用や複合的な利用がトレンドになっている」と説明した。
グランプリの候補には、停電時や配電設備の障害時などの対応にモバイルを活用した九州電力、建物のオーナー向け報告書の作成をモバイルでシステム化した大東建物管理、個人向けの医療情報管理サービスを提供開始したNPO法人 日本サスティナブルコミュニティ・センター、店頭の販売状況管理や在庫管理システムにモバイルを活用したヤマサキの4社が選ばれ、各社が審査員にプレゼンテーションを実施。その後の審査を経て、九州電力がグランプリを獲得した。
同社の取り組みについては、単に携帯電話を使うのではなく、GPSやBREWアプリ、EZwebなど、複数の技術やサービスを総合的に業務に組み込んで活用した点が高く評価された。
グランプリ候補の3社は、大東建物管理がモバイルビジネス賞、サスティナブル・コミュニティ・センターがモバイルコンシューマー賞、ヤマサキがモバイル中小企業賞を受賞した。
シャープは、ワンセグ放送を同時に2番組受信できるチューナーモジュール「VA3A5JZ923」を3月30日より量産開始する。
VA3A5JZ923は、チューナーICとデジタル放送をデコードするOFDM復調ICを2個ずつ搭載したLSI。ワンセグ放送を2番組同時に受信でき、搭載機器はワンセグの2画面表示や裏番組録画などが行える。また1番組だけを受信する場合は、2つのチューナーで受信した信号を合成することでダイバーシティ効果を生み出し、従来製品では難しい高感度受信が可能になるという。
ワンセグで短編映画を見て商品の世界観を知り、Webにアクセスして情報をチェック。興味を持ったらその場でサンプルを入手――。エリア型ワンセグを活用した、こんな商品プロモーションが渋谷で展開された。
このプロモーションは、ネクストとエリアポータルが渋谷で実施しているエリア型ワンセグの実証実験の一環として展開しているもので、広告主はヘアケア製品大手のユニリーバ・ジャパン。新商品の訴求に、女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズを起用したプロモーション映像を活用したいと考えており、その手法としてエリア型ワンセグが適していたことから採用を決めたという。
メインのプロモーションイベントは、SHIBUYA 109前に設置した特設ブースで実施しており、周辺にはQRコードを表示したポスターを掲出。来場者が携帯電話でQRコードを読み取ると、渋谷一帯エリア向けのオリジナル番組を試聴するための、ワンセグチャンネルのチューニング方法を記載したWebページにアクセスできる。指示通りにチャンネルを設定すると、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが登場するヘアケア製品のプロモーション映像を視聴可能になり、この映像を視聴すると、アクセサリーやヘアケア製品が当たる抽選会に参加できる。
ネクストの執行役員で企画営業本部長とワンセグソリューション事業部長を兼任する広川由貴雄氏は、今回の取り組みの位置付けについて、「イベントと絡めたエリア型ワンセグの番組に、どれだけ興味を持っていただけるかを検証するのが狙い」と説明し、このマーケティング連動の取り組みを皮切りに、新たな実証実験を開始する予定としている。
ワイヤ・アンド・ワイヤレス(以下Wi2、旧アッカ・ワイヤレス)は3月25日、ソフトバンクモバイルの携帯電話網を利用する法人向けMVNOデータ通信サービス「Wi2 Mobile」を発表した。4月1日から提供を開始する。
Wi2 Mobileは、ソフトバンクモバイルから「C01SW」として販売されている加Sierra Wireless製のUSB型データ通信端末を利用。2年契約を条件に、5480円の月額利用料金で下り最大7.2Mbps、上り最大384kbpsのデータ通信が全国で利用できる。なお、初期手数料として2700円が別途必要になる。
また、Wi2 Mobileとモバイルルータを組み合わせた企業の会議室向けソリューション「Wi2 Biz」も同時に提供を開始する。キャリアの通信網をバックボーンに、モバイルルータとWi2の無線LANサービスプラットフォーム「Wi2 300」などを組み合わせ、WPA/WPA2に対応した無線LANエリアを構築できる。
モバイル機器向けFlash Lite変換ソリューションの開発を手がけるりーふねっとは、全日本空輸(ANA)が運営するケータイサイト「ANA SKY MOBILE」に同社の技術を提供したと発表した。
ANAは、モバイルサイト内にある飛行機の事前座席予約システムにりーふねっとのFlash Lite生成ソリューションを採用。4月1日からは、モバイル環境でもFlashを使ったグラフィカルな画面で座席を選べるようになる。
ANA SKY MOBILEのFlash化を担当した、全日空システム企画 国内旅客システム部 第四チームの森川茂樹氏は、従来の携帯電話向けサイトは、PCと比べて操作性に難があり、画面サイズの制約などから情報をうまく伝えきれないという課題があったと説明。これを解決するためにFlash Liteに着目し、2年をかけて“モバイルならでは”の使い勝手を実現するFlashサイトを構築した。
座席予約の状況は常に変化するため、リアルタイムにサイトに反映させる必要がある。りーふねっとのFlash Liteリアルタイム合成エンジン「Mobile Kompressor」が、リアルタイムに動的なFlashサイトを生成できることから、同社の技術を採用したという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.