ユーザーインタフェースがやや不親切という印象があったWindows 8だが、8.1から8.1 Updateとたどるにしたがって、少しずつこなれてきているようだ。
8.1で新たに導入された「スタート画面を上方向にスワイプすると、アプリビューが表示される」という動作だが、8.1 Updateではストアアプリをインストールした直後など、スタート画面下側にその旨のメッセージが出現し、下向きの矢印とともにアプリビューへと誘導するナビゲーションが追加されるなど、さらに親切な作りとなった。
そしてWindows 8以降に問題となっていた「Wi-FiアクセスポイントがGUIで削除できない」という不具合が、ついに8.1 Updateで修正された。最近のWindowsでは基本的に「周囲にあるWi-Fiアクセスポイントを検索して接続」という操作が容易になっており、一度選択したアクセスポイントは以後は自動接続するように設定することも可能だ。
一方で、不用意にアクセスポイントへと自動接続されないように設定を削除したり、あるいはアクセスポイント側の設定変更でWindows側の接続設定も変更したい場合など、Windows 8/8.1では対処方法がなかった。コマンドツールを使って強制的に設定を削除する方法(Lifehacker)もあったが、一般ユーザーには難しく、Windows 8/8.1における大きな不評点だったと筆者は認識している。8.1 UpdateではWi-Fiアクセスポイントの削除や設定変更が一度に簡単になっており、地味ながら大きな進化といえる。
以上が一般ユーザー視点で目に見える8.1 Updateの変更点だ。解説でも分かるように、地道に改良が進められている一方で、機能の複雑化や既存機能とのバッティングなど、悩ましい問題を抱えている。その意味で、8.1 Updateはまだ発展途上にあるといえるかもしれない。今後さらに提供される8.1 Updateの新版が、これら問題を少しずつ解決してくれるのだろうか。
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