筆者は仕事上、PCにスマートフォン、デジタルカメラまで、複数台のデバイスを適時使い分けている。写真撮影はデジタル一眼レフカメラが中心だが、ちょっとした外出時にはスマートフォンのカメラ機能を活用している。また今回の原稿が典型だが、スマートフォンやPCの各プラットフォームでそれぞれスクリーンショットを撮ることも多い。原稿を執筆するときは、MacBook ProかSurface Proのいずれかを適時使い分けている。
一方で原稿をアップロードする最終作業を行うのはMacBook Proなので、これらのデバイスで作成された素材を一度集める必要がある。このとき、それぞれのプラットフォームで作成したファイルをいったんOneDriveアプリを使ってOneDrive上の共有フォルダにアップロードしておくことで、複雑なやりとりなしで簡単にファイルをMacBook Pro上に集めることが可能だ。オフライン同期機能を使えば、ファイルをアップロードした瞬間にはもうMacBook Proのローカルストレージ内にダウンロードされている。
従来はSurface Proからのファイルの受け渡しはUSBメモリで、Androidの場合は専用クライアント(Android File Transfer)をインストールしてやる必要があった(OS Xでは転送プロトコルであるMTPを認識できず、別途クライアントのインストールが必要なため)。親和性の高いiOSはともかく、Windows Phoneも同様の方法で専用クライアントが要求される。OneDrive経由であれば、こうした複雑な手順を省き、すぐにファイルの転送が可能なので便利だ。
筆者は現在OneDriveを以上のような方法で活用しているが、ほかにもさまざまな可能性がある。無料で使える容量が15Gバイトに増え、年内にOffice 365のコンシューマー向けサービスが開始されれば、日本の個人ユーザーでも1Tバイトの大容量オンラインストレージが当たり前になるかもしれないOneDrive。今のうちに大容量をうまく生かすような活用法を身につけておくと、もっと便利にPCやスマートデバイスを使いこなせるだろう。
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