Windows 9(仮称)のプレビューは9月30日に公開か?――見えてきた次期OSの姿鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1 Update」(2/2 ページ)

» 2014年09月18日 07時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

パーソナルアシスタント「Cortana」の導入と「新サービス」

Windows Phone 8.1のCortanaには日本語オプションが用意されている。ただし、現時点では言語設定で日本語を選択してもCortanaが起動しない

 一部でうわさとなっているが、次期WindowsにはOSレベルで「Cortana」が導入されるという。

 Cortanaは音声入力でスマートフォン内のアプリを起動したり、Web(Bing)に情報を問い合わせたりと、AppleがiOSで導入して話題となったパーソナルアシスタント「Siri」に近い位置付けの機能だ。Windows Phone 8.1で初めて導入され、一応「日本語の音声入力」もサポートしている。

 現状でCortanaは、固有名詞の入力が難しいなど、使う場面での工夫が必要な点も見受けられるが、気軽に利用できる程度には仕上がっている。

 今のところ次期WindowsでCortanaを導入して利用する場面があまり思い浮かばないのだが、もし実際に9月30日のタイミングでテクニカルプレビュー版が公開されるのであれば、この辺りのデモに注目してみると面白いだろう。

そして、サブスクリプション制の導入はあるのか

 もう1つ興味深いのが、「サブスクリプション制」の導入だ。

 これまでWindows 8.1にWindows 8.1 Updateと、Microsoftは比較的大規模な機能アップデートの提供において、既存ユーザーへ無料配布の方針を採ってきた。同社は今後も年単位とはいわず、かなり細かいサイクルでのアップデート配布を計画しているようだ。かつてWindows 8.1が「Blue」といわれていた時代に成し遂げられなかった「ベースとなるOSを用意して、アップデートで機能追加を図る」方式をThresholdに持ち込もうとしている。

 同件を報じる米ZDNetのMary Jo Foley氏は「Windows as a Service」などと表現しているが(サービス単位で課金を行う“Software as a Service”をもじったものと思われる)、追加の機能やセキュリティアップデートなど、将来的にWindowsの機能を利用するにあたって、サブスクリプションにより年単位などでの課金を検討しているというのだ。

 日本でも年内にOffice 365のコンシューマー向けバージョンが上陸する予定だが、これに合わせた措置の1つと考えられている。ユーザーの反発も予想されるため、実際に導入されるかは不明だが、流れの1つとして把握しておくとよいだろう。


「鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8」」バックナンバー


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー