一部でうわさとなっているが、次期WindowsにはOSレベルで「Cortana」が導入されるという。
Cortanaは音声入力でスマートフォン内のアプリを起動したり、Web(Bing)に情報を問い合わせたりと、AppleがiOSで導入して話題となったパーソナルアシスタント「Siri」に近い位置付けの機能だ。Windows Phone 8.1で初めて導入され、一応「日本語の音声入力」もサポートしている。
現状でCortanaは、固有名詞の入力が難しいなど、使う場面での工夫が必要な点も見受けられるが、気軽に利用できる程度には仕上がっている。
今のところ次期WindowsでCortanaを導入して利用する場面があまり思い浮かばないのだが、もし実際に9月30日のタイミングでテクニカルプレビュー版が公開されるのであれば、この辺りのデモに注目してみると面白いだろう。
もう1つ興味深いのが、「サブスクリプション制」の導入だ。
これまでWindows 8.1にWindows 8.1 Updateと、Microsoftは比較的大規模な機能アップデートの提供において、既存ユーザーへ無料配布の方針を採ってきた。同社は今後も年単位とはいわず、かなり細かいサイクルでのアップデート配布を計画しているようだ。かつてWindows 8.1が「Blue」といわれていた時代に成し遂げられなかった「ベースとなるOSを用意して、アップデートで機能追加を図る」方式をThresholdに持ち込もうとしている。
同件を報じる米ZDNetのMary Jo Foley氏は「Windows as a Service」などと表現しているが(サービス単位で課金を行う“Software as a Service”をもじったものと思われる)、追加の機能やセキュリティアップデートなど、将来的にWindowsの機能を利用するにあたって、サブスクリプションにより年単位などでの課金を検討しているというのだ。
日本でも年内にOffice 365のコンシューマー向けバージョンが上陸する予定だが、これに合わせた措置の1つと考えられている。ユーザーの反発も予想されるため、実際に導入されるかは不明だが、流れの1つとして把握しておくとよいだろう。
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